JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

きょうの健康4

2013-03-05 | きょうの健康
ご存知 Eテレの(月)~(木)午後8時30分~8時45分放送の番組。その道のスペシャリストの医師が出演・解説されます。一般の方にもわかりやすく、最新の情報が得られるよい番組です。ぜひご覧ください。

不定期かもしれませんが、放送にあった内容について簡単な問題をつくってみます。
興味のある方はチャレンジしてください。解答は最下段にセットしておきます。スクロールしてください。

2月25日~27日(※28日は除く)のテーマは「脳腫瘍」「円形脱毛症」「ノロウィルス」

脳で発生する代表的な腫瘍4種類。
1.神経膠腫(グリオーマ)→( 1 )にできる腫瘍。2.髄膜腫→脳を包んでいる( 2 )の細胞が増殖し、腫瘍になる。3.下垂体腫瘍→脳のすぐ下に位置し、ホルモンを分泌している「下垂体」に腫瘍ができる。4.シュワン細胞腫(神経鞘腫)聴神経や三叉神経など( 3 )神経に腫瘍ができる。髄膜腫や下垂体腫瘍、シュワン細胞腫など脳の周辺組織からできる脳腫瘍は多くが良性脳実質から発生する神経膠腫悪性の場合がほとんど

脳腫瘍のサインとして「起床時の強い( 4 )」「気分が悪くないのに起こる( 5 )」「初めての( 6 )」「体の片側だけに起こるしびれや運動マヒ」がある。

脳腫瘍の主な治療は「経過観察」「手術」「放射線治療」「薬物療法」。腫瘍が大きくても経過観察でよい時もあれば、小さな腫瘍でも手術が必要な時もある。悪性である神経膠腫の場合、腫瘍が脳の内側に染み出すように広がるため、境界がはっきりせず手術範囲がわかりにくい。近年、このような脳腫瘍の手術を安全に行うため、手術中に(腫瘍と脳の境界を調べるために)「MRI検査」や「病理検査」を行ったり、(脳の機能への影響を調べるための)「覚醒下手術」という方法を組み合わせ、情報をリアルタイムに確認する「( 7 )手術」と呼ばれる方法が行われている。
また、手術後に、取りきれなかった腫瘍を死滅させる目的で放射線治療が行われる。最近では( 8 )や( 9 )などの「定位放射線治療」が普及している。
従来、脳腫瘍に薬物療法は効果が低いとされていたが、( 10 )という抗がん剤の効果が再評価されたり、( 11 )という新しい抗がん剤が登場し効果が期待されている。

円形脱毛症は、免疫の異常で起こる( 12 )と考えられている。攻撃の対象を間違えた( 13 )が、毛根を異物と認識して攻撃することで起こる。なぜこの免疫異常が起きるのかははっきりわかっていない。
脱毛範囲が( 14 )%以上だと重症と診断される。( 14 )%未満の軽症の場合、自然に治ることもあるので3~4ヶ月様子をみることもある。軽症でも発毛してこなかい場合や重症の場合は治療が必要。
軽症の場合は進行期でも固定期でも( 15 )薬の内服と外用ステロイドによる治療が基本。固定期で脱毛の範囲が狭い場合、ステロイド薬の注射を行うこともある。
重症の場合も、固定期では( 15 )の内服と外用ステロイド薬が基本。さらに重症の場合はステロイド薬の内服が検討される。
進行期には3日間だけ集中してステロイド薬を大量投与する「パルス療法」が入院して行われる。
重症の固定期で治療の効果が見られない場合「局所免疫療法」が行われることがある。※局所免疫療法=薬剤を塗って意図的に頭皮にかぶれを起こし、炎症を抑えるために集まったTーリンパ球に、毛根を攻撃しているTーリンパ球による炎症も抑えさせる治療

ノロウィルスによる感染症は、とくに( 16 )月~( 17 )月に多発する。寒さを好み、さらに( 18 )に強い。症状が治まってからも約2週間は便とともにウイルスが排泄されることにも注意が必要。
食品や人の手などを介して体内に入り、( 19 )で増殖する。1~2日間の潜伏期間を経て強い吐き気、( 20 )、( 21 )、腹痛などを起こす。発熱、頭痛、筋肉痛を伴うこともある。乳幼児や高齢者が感染すると( 20 )や( 21 )などにより脱水症状を起こし、重症化するケースがある。飲食物からの感染では( 22 )などの二枚貝が原因となることが知られているが、衛生管理が徹底してきたため最近では減少傾向にある。しかし生で食べたり加熱処理が不十分だとウイルスが死滅せず感染することがあるので注意が必要。
人から人への感染経路には、感染者の便や嘔吐物に触れた手を介して口から体内に入る( 23 )感染、吐いた時にウイルスを含む飛沫が飛び散り、その飛沫を吸い込む( 24 )感染、適切に処理されなかった嘔吐物が乾燥し、舞い上がって空中を浮遊するウイルスを吸い込む( 25 )感染などがある。

ノロウイルスを死滅させる抗ウイルス薬は存在しない。対症療法が中心。
症状が軽い場合は自宅で安静。嘔吐があるときは吐き気どめの坐薬を用い、吐き気が収まったら水分・塩分を少量ずつこまめに補給して( 26 )を起こさないように気をつける。
嘔吐が続く間は食事を無理に摂る必要はない。水分・塩分を少しずつとり、症状が落ち着いたらお粥などをとるようにする。下痢止めは使わない。

手洗いは手指のすみずみまで丁寧に洗う。指先、指の間、爪の間、手首なども十分に行う。
床などに嘔吐したときは使い捨てのマスクや手袋を着用し、ペーパータオルなどで静かに拭き取った後、家庭用の「塩素系漂白剤」で消毒する。拭き取った嘔吐物や手袋などはポリ袋に密閉して捨てるようにする。








解答:

1.脳実質 2.くも膜 3.末梢 4.頭痛 5.嘔吐 6.けいれん発作 7.情報誘導 8.ガンマナイフ 9.サイバーナイフ 10.二ムスチン塩酸(ACNU) 11.テモゾロミド 12.自己免疫疾患 13.T-リンパ球 14. 25  15.抗アレルギー 16. 11 17. 3 18.乾燥 19.腸管 20.嘔吐  21.下痢 22.かき 23.経口 24.飛沫 25.空気 26.脱水症状 

 



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうの健康3

2013-02-22 | きょうの健康
ご存知 Eテレの(月)~(木)午後8時30分~8時45分放送の番組。その道のスペシャリストの医師が出演・解説されます。一般の方にもわかりやすく、最新の情報が得られるよい番組です。ぜひご覧ください。

不定期かもしれませんが、放送にあった内容について簡単な問題をつくってみます。
興味のある方はチャレンジしてください。解答は最下段にセットしておきます。スクロールしてください。

2月18日~20日は「がんの放射線治療」と「スギ花粉症」について。

※(1)2月21日分は今回省きます。 (2)解答方法が変わりました。

がん治療には手術・放射線・薬の3つがある。放射線治療は切除しないため「体への負担が少ない」「身体の機能を温存できる」というメリットがあり、その役割として、がんを完全に治す「( 1 )治療」と、がんによって引き起こされるつらい症状を和らげる「( 2 )治療」がある。( 1 )治療では、がんの病巣だけでなく( 3 )にも予防的に照射する。( 2 )治療は放射線を照射して気道や尿路などの「( 4 )の除去」、骨転移や再発したがんの「( 5 )の除去」、「がんからの( 6 )」を止める」など、つらい症状を和らげて生活の質を向上させる治療。
放射線治療の効果の高いがんは「( 7 )がん」「( 8 )がん」「( 9 )がん」などの「頭頚部のがん」や、「( 10 )がん」「( 11 )がん」「( 12 )がん」「( 13 )がん」などがある。早期の場合は放射線治療単独で根治を目指すが、進行している場合は抗がん剤と組み合わせる「( 14 )療法」を行ったり、手術と組み合わせる。胃がんや大腸がんは放射線治療は選択されていない。

放射線治療には、放射線を体の内側から照射する「( 15 )治療」と、外側から照射する「( 16 )」という方法がある。舌がん、前立腺がん、子宮頸がんでは放射線を発する物質を封入した針、カプセル、管を病巣内に留置し、一定期間必要な線量だけ放射線を照射して治療する。( 15 )と( 16 )を併用した治療も行われる。
( 17 )という治療では、がんに低線量の放射線を当て、根治に必要とされる放射線量がピンポイントでがんに照射されるようにする。放射線を当てたくない部分を避ける照射法には、「( 18 )」がある。がんが複雑な形をしていてもその形状に合わせてコンピュータ制御で放射線の強さを変えながら患部に集中的に照射する。現在、呼吸に伴う肺の動きまで考慮に入れて照射する「( 19 )放射線治療」が実用化され、より精度の高い放射線治療ができるようになっている。 

放射線治療の副作用には( 20 )の副作用と( 21 )の副作用がある。( 20 )は治療中から治療終了1ヶ月位のあいだで、放射線に感受性の高い皮膚や粘膜の細胞が傷害されて起こる(放射線皮膚炎など)。根治に必要な放射線量をかけると必ず起こるが治療が終了すれば治る。( 21 )の場合、治療終了後数ヶ月~数年という単位で起こる。( 22 )が硬くなって線維化したり、血管が傷害されて酸素不足や栄養不足が生じ組織が壊死したりして起こる。
放射線による対症治療は、ある程度進行したがんに対してがんを小さくすることで( 4 )や( 5 )を除去し、また、がんからの( 6 )を止めるという目的で行われる。最近は、骨転移の痛みの緩和に( 23 )という放射性医薬品を注射する治療もある。( 23 )はカルシウムと同じように骨に集まりやすく、特に骨転移のある部分に長くとどまる。それによってがんを小さくし結果的に痛みを緩和することができる。

花粉症の主な治療は( 24 )( 25 )( 26 )がある。( 24 )は抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬などが用いられる。薬の治療で改善しない場合、粘膜を焼灼したり、鼻腔を整復するような( 25 )が検討されることがある。( 26 )は現在、根治の可能性がある唯一の治療法で、原因となる植物の花粉のエキスを少しずつ体内にいれ、体質を徐々に改善していくもの。週に1~2回の注射を数ヶ月行い、そのあとは1~2ヶ月に1回程度を2~3年以上続ける必要がある。
現在、1~2年後に実用化が予定されている( 27 )という新しい方法が注目されている。これは舌の裏側に花粉のエキスをスプレーするという方法で、自宅で自分でできるため患者さんの負担も少なく副作用も軽減されることが予想されている。


語群:

前立腺 ストロンチウム89 小線源 外部照射 定位放射線治療 圧迫 痛み 出血

食道 IMRT(強度変調放射線治療) 薬 手術 免疫療法 舌下免疫療法 画像誘導

急性 晩期 子宮頸 結合組織 化学放射線 喉頭 舌 咽頭 肺 根治 対症 リンパ節  








解答:

1.根治 2.対症 3.リンパ節 4.圧迫 5.痛み 6.出血 7.喉頭 8.舌 9.咽頭 10.肺 11.食道 12.子宮頸 13.前立腺 14.化学放射線 15.小線源 16.外部照射 17.定位放射線治療 18.IMRT(強度変調放射線治療) 19.画像誘導 20.急性  21.晩期 22.結合組織 23.ストロンチウム89 24.薬 25.手術 26.免疫療法 27.舌下免疫療法






 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうの健康2

2013-02-15 | きょうの健康
ご存知 Eテレの(月)~(木)午後8時30分~8時45分放送の番組。その道のスペシャリストの医師が出演・解説されます。一般の方にもわかりやすく、最新の情報が得られるよい番組です。ぜひご覧ください。

不定期かもしれませんが、放送にあった内容について簡単な問題をつくってみます。
興味のある方はチャレンジしてください。解答は最下段にセットしておきます。スクロールしてください。

2月11日~14日のテーマは「運動で改善 長引く痛み」

次の1~21にあてはまるものを下記のa~uより選べ。

痛みは通常、病気やけがによって身体の一部が傷害されていることで起こり、それが治れば痛みも治まるが、病気やけがが治っても痛みだけ残ってしまうことがある。このようにして長く続く痛みを( 1 )といい、目安としては( 2 )以上継続する場合をいう。痛みが長く続く要因は主に( 3 )( 4 )( 5 )の3つあり、これらが絡み合って痛みを長引かせてしまう。( 3 )的要因とは「加齢や病気、けがなどが原因の骨変形による姿勢不良」や「筋肉の萎縮・硬直」、「神経や脳が痛みを記憶してしまう」のようなからだ自体に起こる変化をいい、( 4 )的要因は痛みが長く続くことで不安になったり抑うつ的になり、痛みに対する過敏性が強くなってしまうもの。( 5 )的要因は家庭や職場での人間関係や生活環境、作業環境が原因となるもので、( 3 )や( 4 )にも影響を及ぼすことがあり、痛みを長引かせる一因になっている。
治療法として、体を動かして、筋肉や関節などの動きを維持したり向上させたりする( 6 )療法、鎮痛薬などを用いて症状を和らげる( 7 )療法、心理面や生活環境を調べ、必要に応じて心のケアや環境の調整を行う( 4 )療法の3つが主となり、状態に応じて組み合わせる。なかでも重要なのは( 6 )療法。動くことができるからだをつくっていくことが生活への支障軽減に直結し、改善につながる。

痛みがある→姿勢が悪くなる・筋肉が萎縮する→動かすと痛む→さらに動かしたくなくなる という悪循環が形成される。これを断ち切るためにはむしろ運動を行いながら( 8 )を正していくことが筋肉や関節の状態を改善し、痛みを和らげるよう作用する。また、痛みを感じている原因や仕組みを知ることも不安が解消され、痛みの軽減につながる。
脳や神経が記憶した痛みは消せないが、運動療法を行うことによって「体を動かすこと」に意識が向かうため痛みを感じにくくすることができる。

成人の頭は約( 9 )kgあり、頚椎を含む脊柱と、首・肩・背中の筋肉がこの重さを支えている。肩についても何種類もの筋や靭帯などが、片側につき約( 10 )kgという重い腕を支えており、その負担から同様に疲労しやすく、疲労が蓄積すると痛みが続いてしまうようになる。痛みを改善するには正しい姿勢を心がけて筋肉の負担を軽くすることや、( 11 )をすることが大切。
首の後ろ側を支える( 12 )筋。肩甲骨や腕の動きに関わる( 13 )筋、肩甲骨を引き上げている( 14 )があり、これらのストレッチや筋トレを行うことで筋肉の状態を改善し、痛みの軽減を図る。「痛いときに運動したくない」と思う人もいるが、「動かさないでいるとむしろ筋肉の状態が悪くなって痛みが悪化してしまう」ので、多少の痛みがあっても少しずつ体を動かしたほうがよい。ただし、病気の種類によっては運動は注意を必要とするものもあるので、運動を始める前に病気やけががないか医療機関で確認したほうがよい。
腰は「上半身」を支えているが、その下にある膝は「腰と上半身」を支えている。腰も膝も上半身を支えるのに重要な役割を担っているため、どちらかに変化が生じることでもう一方に影響が及んでしまう。腰と膝の痛みを単独で考えるのではなく( 15 )として捉えていく必要がある。
腰と膝を支える主な筋肉は( 16 )( 17 )( 18 )( 19 )。
運動は一度につきそれぞれ10回程度。1日に何度か、時間をみつけてこまめに行うのがよい。
( 6 )は脳や痛みを抑える神経の働きを活発にし、逆に痛みを伝える神経の働きを弱め、痛みを感じにくくしてくれる。※( 6 )すると、脳内に( 20 )という痛み抑制物質が増える。
運動は本人が好きで続けられるものならなんでもよい。気軽に始められるものという点では( 21 )が勧められる。( 21 )は全身の筋肉を動かすし、安全に行えるため。



a.5 b.3 c.全身の問題 d.筋力の強化 e.板状 f.僧帽 g.肩甲挙 h.運動 i.薬物 j.心理 k.慢性病 l.ウォーキング m.姿勢 n.大腿四頭筋 o.ハムストリング p.殿筋 q.腹筋 r.3~6ヶ月 s.器質 t.社会 u.β(ベータ)エンドルフィン
















1.k 2.r 3.s 4.j 5.t 6.h 7.i 8.m 9.a 10.b 11.d 12.e 13.f 14.g 15.c 16.n 17.o 18.p 19.q 20.u  21.l



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょうの健康1

2013-02-10 | きょうの健康
ご存知 Eテレの(月)~(木)午後8時30分~8時45分放送の番組。その道のスペシャリストの医師が出演・解説されます。一般の方にもわかりやすく、最新の情報が得られるよい番組です。ぜひご覧ください。

不定期かもしれませんが、放送にあった内容について簡単な問題をつくってみます。
興味のある方はチャレンジしてください。解答は最下段にセットしておきます。スクロールしてください。



2013年2月4日~7日のテーマは『肝臓』。

次の1~20にあてはまるものを下記のa~tより選べ。

肝臓の病気を早期に見つけるには血液検査が重要。主に次の6項目。
( 1 )、( 2 )。どちらも肝細胞内にある酵素。肝細胞が破壊されると血液中に出てくるため、値が高くなる。特に( 1 )は肝細胞に多く存在するので肝臓の状態を調べる重要な指標になる。

( 3 )は肝細胞でつくられるたんぱく質で、肝臓の働きが低下すると値が下がってくる。

( 4 )は肝臓内でつくられる酵素で、アルコール摂取量が多い時や脂肪肝があると高くなる。

( 5 )は古くなった赤血球が壊れてできる黄色い色素で、肝臓の働きが低下すると値が上がる。

( 6 )は肝細胞によってつくられる酵素で、値が下がっている場合は肝硬変が疑われる。

さらに詳しく調べるために( 7 )や( 8 )や( 9 )も確認する。( 7 )は脂肪肝があると血液中の値が上がってくる。( 8 )は腸内細菌がつくる有害物質で肝臓で解毒・代謝される。肝硬変があると働きが低下するため値が高くなる。( 9 )は肝硬変があると門脈を通る血液が脾臓に逆流し、脾臓が肥大して( 9 )を壊すため値が低くなる。
( 10 )、PIVKA(ピブカ)‐2は腫瘍マーカーという「がん細胞によってつくられるたんぱく質」で、肝がんがあると値が上がる。

脂肪肝は「アルコール性脂肪肝」と、「非アルコール性脂肪肝」の大きく2つに分けられる。「非アルコール性脂肪肝」はお酒を飲まない人におこる脂肪肝で「生活習慣病」との関連からも注目されており、これはさらに「単純性脂肪肝」と「( 11 )」に分けられる。( 11 )の場合は肝臓に慢性的な炎症がおこり、肝細胞が徐々に線維化して「肝硬変」へと進行する。肝がんを発症することもある。肥満や過食、糖尿病などがあると( 11 )を起こしやすいことがわかっている。

脂肪肝の検査では、血液検査で状態を調べ、その結果異常があるとエコー検査が行われる。脂肪肝の場合は白っぽく写る(※正常は黒っぽく写る)。ただし、エコー検査では「脂肪肝」と肝硬変などに進行する( 11 )を鑑別するのは困難なため、「肝生検」が必要。

非アルコール性脂肪肝の治療は、食事・運動などの生活習慣の改善が基本。野菜・海藻・きのこ類・豆類で「ビタミン・ミネラル・食物繊維」、白身魚で「良質のたんぱく質(しかも低エネルギー)」、抗酸化作用のある「EPA」や「DHA」を含む青魚も積極的にとるとよい。注意が必要なのは( 12 )で、脂が少なくタンパク質もとれるが酸化ストレスの原因になる「鉄分」が多く含まれているので肝臓の働きが十分でない場合はできるだけ控えたほうがよい。

ウイルス性肝炎の中で特に注意が必要なのは「B型肝炎」と「C型肝炎」で、これらは肝硬変の大きな原因で、両者を併せると肝硬変の約80%を占める。
「C型肝炎」の場合、ウイルスを体から排除する「インターフェロン」という注射薬を使う治療が中心で、この20年ほどで大きく進歩している。2011年からは、作用が長時間持続する「ペグインターフェロン」と、免疫の働きを強める「リバビリン(内服薬)」に、ウイルスの増殖を抑える「テラプレビル」という内服薬を含めた( 13 )療法が登場し、ウイルス排除率も70%を超えている。
「B型肝炎」では、インターフェロンや( 14 )という内服薬治療が行われる。( 14 )はウイルスの増殖を抑える作用がある。

再生能力に優れている肝臓でも、肝硬変まで進んでしまうと元の状態に再生することは難しくなり、「肝がん」を起こす危険性も高くなる。肝硬変になると「意識障害」「むくみ・腹水」「皮膚・白目が黄色くなる」「だるい」「疲れやすい」「筋肉の痙攣」などが起こりやすくなり、他にも、肝臓への血液が流れにくくなるため、門脈内の血液は肝臓を迂回し胃や食道の静脈を流れるようになり、血管の負担が増すことで静脈の壁がこぶのように膨らみ( 15 )ができることがある。
男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れてくることによって、細い血管が広がり手のひらが赤くなる( 16 )や、胸などの細い血管がクモの巣のように浮き出る( 17 )、男性の胸が女性のように膨らむ( 18 )が起こることもある。

肝硬変になると、たんぱく質を構成する必須アミノ酸のうち「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の消費量が増えてくる。これらをまとめて( 19 )といい補給が必要になる。

肝硬変は慢性肝炎が進行して起こるため、慢性肝炎の原因によって治療法が異なる。炎症の原因がアルコールや( 11 )やB・C型肝炎ウイルスによるものではそれぞれの治療法を行い、それでもなかなか改善しない場合、「ウルソデオキシコール酸」の内服や、グリチルリチン製剤の内服や注射を行う( 20 )療法が行われる。


a.中性脂肪 b.血小板 c.女性化乳房 d.アルブミン e.核酸アナログ f.手掌紅斑 g.γ‐GTP h.肝庇護 i.AFP j.分岐鎖アミノ酸 k.くも状血管腫 l.総ビリルビン m.静脈瘤 n.3剤併用 o.ALT p.AST q.NASH r.ChE(コリンエステラーゼ) s.赤身の肉 t.アンモニア
























解答

1.o 2.p 3.d 4.g 5.l 6.r 7.a 8.t 9.b 10.i 11.q 12.s 13.n 14.e 15.m 16.f 17.k 18.c 19.j 20.h


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする