潤天堂は昨日が仕事納めでした。
ご来院いただいたみなさま本当にありがとうございました。
来年はより技術と思考を磨き、突発的に起こった症状に関しては、よりスピーディーに少ない回数で効果を提供できるよう努力してまいります。
メンテナンスで定期受鍼していただいている方には、通院することが日々の心身の支えになれますよう頑張ってまいります。
今年は本当にいろいろありました。
ひとつは以前にも書いたiさんのこと。
iさんは開業間もなくからずっと往療でみさせていただいていた患者さん。7/8に97歳で逝去されました。20年以上毎週2〜3回お会いして、毎年「iさんの誕生日」と「クリスマス」は私の家族と一緒に過ごすなど家族同然のお付き合いをしていただいておりました。
お亡くなりになってからは心にぽっかりと穴が空いてしまい、今でもご一緒に過ごした日々を思い浮かべると涙が出てきてしまいます。写真を飾り、毎日手を合わせてリンを鳴らしお声かけして寂しさをまぎらわせています。リンのあの澄んだ音が心を落ち着かせてくれます。
また、今年はいろいろとからだに不調がでたため、その都度自分の体を研究材料にして臨床のテクニックを磨きました。
大学生時代、空手部での修練からからだの使い方を学ぶことができ、怪我をしない体づくりができるようになったので、慢心による外傷以外ほとんどからだを痛めることはありませんでしたが、昨年後半のバイク転倒時の肩強打から始まった五十肩様の左肩の痛み発症をきっかけに、右腰痛、左膝内側の痛みなど、いくつか整形外科的な痛みが出てきてしまいました。
しかし、職業柄こういう時はラッキーに思います。自分で治せそうなものは自分で対処できるので、身をもって鍼や灸・手技施術を行い、受療感を得る方ができると同時に、どのような治りかたをしていくのかも体感することができます。これを参考に今後の施術に活かすことにつなげられるのです。医療にお金がかからないので助かります(もちろん鍼灸は万全ではないので、経過を見て「こりゃだめだ。医療機関を受診しないと」と思ったものはちゃんと受ける気でおります)。
毎日臨床に関して思ったこと・感じたこと・気づいたことをすぐにiPhoneのメモに残していて、先ほど数えたら今年だけで150をこえていました。都度書き込むので内容が重複したり、前の記録よりも内容が更新するものもありますが、記録に残して変化を探ることは臨床力をアップすることにつながります。真面目に取り組んでいれば「昨年よりも今年」「今年よりも来年」と、臨床年数を重ねるごとに腕を上げていける仕事であるのでやり甲斐があります。
みなさまの期待に早く・的確に応えられるよう努力してまいります。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。