JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

久しぶりの腰痛

2015-04-09 | 臨床・治療
8日の起床時からひさしぶりに腰の違和感が出現。
日常の『姿勢』に気をつけるようになってから、動作障害を起こすほどのひどい腰痛は起きなくなっていた。また、「むむむ」と思うような状態にまで発展したときも、すぐに対象の筋のストレッチをおこなったり、吸角(カッピング)をしておけば寛解するようになっていた。

今回の腰痛は、わたくし的にこの季節恒例花粉症から発展する副鼻腔炎と、副鼻腔炎から誘引される鼻咽腔の炎症由来の咳込みなどで身体のバランスを崩したためと思われる。
2日間葛根湯を服用しての十分な睡眠でしっかりと汗をかき、気分も副鼻腔炎もスッキリして完全に復調したと思ったら、まるで追いかけてくるように腰痛がでてきた。

仕事が詰まっていてゆっくり治療できなかったので、治療の合間のタイミングを見計らっていつも行う仙腸関節部や仙骨中央部、胸腰椎移行部までの督脈上の吸角を行なった。
いつもこれで大抵は楽になるのだが今回は様子が違う。以前頻出した大腰筋性の腰痛にも似ていたので大腰筋のストレッチを行なった。が、全く患部の引き伸ばされ感を感じない。鍼を打つ際の前傾姿勢がかなりつらくなってきた。痛みを引きずりながら夜まで仕事をし、帰宅してからきちんと動作からの誘発を調べると、どうやら腰方形筋の短縮が起因のよう。
痛む左を上にした側臥位になり、圧痛(快)を調べてそのポイントに鍼を行った。「まさにそこ」という部分に響いて気持ちが良い。三箇所くらいに刺鍼し終了。強刺激による鍼響感が残ったが、鍼好きの私にはこの感覚がなんともいえない心地よさにつながる。この日はこのまま就寝。
今朝、(一晩寝たが)昨夜刺激を強くしすぎたせいでまだ鍼響感が残っている。それでも前日のような「痛みで腰に力が入らない状態」とは違い、「鍼をして一本芯が入ったように感じ」で、ギクッといきそうな不安感はなくなった。わかりやすく言えば、ただ鍼の違和感が残る程度。
この違和感は午前11時過ぎた頃から感じなくなった。まさに鍼をしてから12時間後くらいの計算。現在夜11時半。ほとんどの姿勢で痛みなし。ほっ。

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無煙・無臭の棒灸

2015-03-29 | 臨床・治療
患部を丁寧に温めるのに棒灸を使うことがありますが、この欠点は「煙が出すぎること」と「衣類に匂いがつくこと」でした。
施術後、患者さんがそのまま帰宅されるならまだよいのですが、そのまま外出されるような時は、たたんであった衣類にも相当匂いがついてしまうと思いますので、ずいぶんとご迷惑をかけていたと思います。
最近、煙も出ず匂いも少ない新しい棒灸を見つけたので購入しました。いちど炭化させたもので温灸でもこのタイプのものは使ったことがあります。

治療環境をできるだけ快適な状態にして受診していただけるようにしたいと思っています。

私一人では気づかないことがたくさんあります。

改善点などに気づかれましたら是非是非お声をおかけください。
よろしくお願いいたします。


今まで使っていた棒灸


トワテックのirodoriシリーズ
一番右の黒い棒灸「RINDOU」が炭化させてつくったもの

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電気温灸器

2015-03-21 | 臨床・治療



昨年、神奈川県鍼灸師会の健康情報誌「あきゅーも」の取材で、横浜の「せりえ鍼灸室」に伺った時に、院長の小井土先生からお勧めいただいていた電子温灸器をついに購入いたしました。
直接コンセントからも電源をとれますし、充電池でもつかえるので持ち運びも便利で使い勝手がよいです。
なによりも火を使わないし煙もでないので、往診先で手軽に温灸の治療ができるのがいい!

ずっとご自宅に往診で伺っていた患者さんが施設に入り、かかさずおこなっていたお灸治療ができなくなってしまいました(施設内は火気使用は禁じられているので)。
毎日自宅施灸をかかさなかった方で、どうしてもお灸に近いものも施してあげたかったので購入を決めました。4極しかないのでツボを絞って使用しますがとても利用価値は高く感じます。

院内でも点灸や温灸、棒灸に加えて積極的に用い始めました。










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バンザイストレッチの注意点

2014-10-03 | 臨床・治療
最近、施術が終わったあとにおすすめすることが多いバンザイストレッチ。
首肩こりがある方も腰痛のある方も、気持ちよく筋肉を伸ばすという点で多くの方におすすめです。
ストレッチなどというと大それたネーミングですが、要は「気持ちよく伸びをすること」です。気持ちよさがあれば形にとらわれずあらゆる方向に伸びてください(院では一応簡単な上下に伸びるものを説明していますが)。

寝る前、起きる前に仰向け(上向き)に寝た状態で両手をバンザイのようにして突き上げていきます。、脚は「つま先を伸ばす方法」と「かかとを出す方法」と両方行います。このとき一点注意していただきたいのが、この時期涼しくなってきて朝方の身体があたたまっていないときにいきなりつま先を伸ばすと、ふくらはぎがつりそうになることがあります。そんなときは急いでかかとを突き出すとおさまりまってきます。ご注意を。(※ポイント:伸ばすときは急にグイっ伸ばすのではなく「ゆっくりゆっくり伸ばしていく」ように意識してください)

また、この「伸び」をする時はあごを少しあげて「あ゛~~~」とか「くぁ~~~」など、声を出しながら行うと、よりリラックスして効率よく伸ばすことができますよ。




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伊藤和磨先生 「Maro´s(マロッズ)姿勢塾」

2014-07-26 | 臨床・治療
7月13日(日)、伊藤和磨先生主催の「第1回Maro's姿勢塾」が開催され、参加させていただきました。
場所は伊藤先生の新スタジオ。
当初6名くらいの予定でしたが希望者多数で倍くらいの人数に!

「医療やフィットネスに携わる方たちとのネットワークを拡げ、専門的な技術と知識のシェアし、意見交換の場を設けること」という趣旨のもと、治療院を経営する方やヨガインストラクターの方、歯科医の先生などなど、さまざまな分野から参加されていらっしゃいました。

第1回目の本日のお題は、「姿勢測定と分析」
姿勢の測定から、不良姿勢のタイプ分けについて、モニターを見たり二人組になっての実践測定なども交えて理解しやすく記憶に残りやすい形で進行していただきました。


このブログでもよく姿勢のことについて触れていますが、なぜ「姿勢」に重きをおくようになったのか。
それは膝や腰や頚など、さまざまな場所に痛みを持って来院された患者さんが、治療により改善されてもまたしばらくして再発することがあったりして「なぜ再発してしまったんだろう」と疑問に思っていたときに、「人のからだは日常の姿勢によってつくられる」ことを再認識し、直接的な治療をするだけでなく場合によっては再発予防のためのメソッド(方法)も指導して行く必要があることがわかったからです。その指導法を具体的に学ぶ上で飛び抜けて参考になったのが伊藤先生のご著書でした。
立ち方・座り方に加え「歩く・走る」「押す」「引く」「ねじる」「かがむ」「しゃがむ」「踏み込む」などの7つの動作パターンをうまく使って動くことが歪みの出にくいからだづくりにつながっていきます。

今後第2回、3回と継続して開催予定の姿勢塾。
学ぶことが楽しくて嬉しい時間です。きちんと学んで患者さんに還元していきます。

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傷の湿潤療法

2014-04-17 | 臨床・治療
少し前に放送された「予約殺到 スゴ腕の専門外来」という番組の中で、練馬光が丘病院~傷の治療センター~の夏井睦(まこと)先生が出演され、湿潤療法を紹介されていました。
「消毒をしない」という方法は耳にしたことがありますが、今回詳しくお話をきけたので文字に起こしておきたいと思います。

傷・ヤケドなどには消毒薬は使わない

傷痕、火傷の痕は一生後悔する
最初に正しい治療をするかどうかで人生が違ってしまう

この外来で行っているのは世界で初めて私(夏井医師)が考えた傷の治療

(1)まず傷口を水道水でよく洗う
(2)傷口に「シート」を貼る(薬は塗らない)
  ※このシートに特徴
  
 で、おしまい


湿潤療法

●消毒をしない
●傷を乾かさない

消毒すると非常に痛い
 ↓
あれは傷が深くなったから痛い
 ↓
傷が治る妨害工作なので即刻やめるべき


消毒→細菌の細胞のタンパク質を破壊して殺菌している
 ↓
ところが細菌だけでなく皮膚の細胞も壊してしまう
 ↓  
余計に傷が広がってしまう(深くなってしまう)
 ↓
回復を遅らせてしまう


水で洗うだけで細菌は流れ落ちる

従来は傷口をガーゼで覆い乾燥させてカサブタにして治していた。カサブタができると「治った」と思っていたがこれが間違い。これまで回復の目安だと思っていたカサブタは、実は傷が治っていない証拠だった

カサブタは細胞が干上がり壊死したもの→はがす→カサブタになる ⇒これを繰り返していると傷痕が残ってしまう

湿潤療法で使うシートは空気が通らないので乾燥しないハイドロコロイド被覆材
 ↓
傷・肌に貼り付かないのではがす時も痛くない

乾燥させないことで傷の状態はジュクジュク

悪化しているように見えるが、実はこのジュクジュクが一番大切な物質。傷を治す物質がたくさん出ていて傷を治す準備をしている

ジュクジュク→「浸出液(しんしゅつえき)」
※傷を治す成分がたくさん入った細胞成長因子

浸出液が乾くことなく分泌され皮膚が再生される
 ↓
傷痕が残らない


Q:ジュクジュクにして化膿しないのか?

A:バイ菌がいるだけでは化膿しない

湿潤療法をすると浸出液をどんどんシートが吸い取って常に流れがある状態にある。そうすれば細菌は分裂もしないし増殖もしない。細菌の足場がないから化膿しない。むしろカサブタがあると細菌細胞がとどまるため増殖しやすい

1日1回自宅で水洗いとシートの貼りかえを行い、浸出液がシートにつかなくなったら治った証。

以上


ちなみにこのシートと同じような性質の絆創膏が市販されています。


「バンドエイド~キズパワーパッド」johnson&johnson




3歳の娘のもしもの時のためにさっそく常備することにしました



ちなみにこの夏井医師、
糖質制限ダイエットの提唱者として有名な先生ですね!




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バックジョイポスチャープラス(骨盤サポートシート)

2014-03-24 | 臨床・治療
先日、「ガイアの夜明け」で実演販売を取り上げた内容の放送の時に気になった商品です。

番組では東急ハンズで紹介されていましたが、地元ラゾーナ川崎にあるロフトでも置いてあったので購入してみました。

椅子の上に置いて使うのですが、硬い椅子でも柔かい椅子でもどちらでも大丈夫。ただ、座り方を気をつけないと全然骨盤の前傾姿勢を維持できません。

ポイントは結構深く座ることと、あとは椅子に座ったときに膝の角度が90°になるようにしないといけません。椅子を低くしてしまうと膝が鋭角になり骨盤が後傾気味になり効果が期待できなくなります。注意が必要です。

指示通りに座ると確かに姿勢が良くなります。五千円を超えるお値段ですが、番組でお客様が販売人に向かって「え~ちょっと高いですよね。品物はたしかに良さそうだけど」みたいなこと言ったら、「でもお客様、腰が痛くてマッサージとか行ったらそれで3~4千円かかりますよね?」と返して大いに納得させていました。
私も「なるほど」と思いお試しのためにひとつ購入いたしました。

自分で使ってみて本当によさそうだと思ったらデスクワークなどで腰痛を患っている患者さんに紹介してみたいと思います。










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むずむず脚症候群

2014-03-12 | 臨床・治療

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)という名前を聞いたことありますか?

先日、我が家のポストに久光製薬からこのむずむず脚に対する新しい貼り薬の治験者募集の広告が入っていました。






このパンフを元にどんな症状か簡単に書くと、

(1)脚に不快感や違和感があり、脚を動かしたくてたまらなくなる。
(2)その感覚や欲求は、横になっていたり座っているなど安静時に起こる。
(3)歩いたり、脚を伸ばしたりなど動かすと楽になる、改善する。
(4)その感覚や欲求は、日中よりも夕方や夜間に強くなる。

お薬でも最近はよいものが出ているようですが、久光は貼り薬で攻めようとしているのですね。


じつはうちの奥さんも何十年来の「むずむず脚症候群」の持ち主です。

毎日ではありませんが、わりと頻繁に発作が起きます。
どんな風に出るかというと、

夜、寝室で寝ていたかと思うと脚をどんどん叩きながら起きてきて
「なんとかしてー」と訴えます。
昔はあまりにつらくて「ちょんぎってー」と泣いていました。

虫が這うようなむずむず感を感じ、じっとしていられないと言います。
起こす方はたいてい右側。

そこで発症するたびに足の三里というツボに鍼をしてズーンという響きを与えてあげます。
すると直後に8割くらい楽になり、次に足三里の少し下にもう一箇所響かすように鍼をするとすっかり消失し、そのあとぐっすり眠れるようになります。時間にして2~3分。
奥さんは基本的に鍼の響きが苦手ですが、症状出現時に打つこの鍼の響きは好んで受け入れられるそうです。
(ちなみに切皮程度の深さで高速撚鍼して響きを与えても症状の軽快はみられない。そっとゆっくり止まるまで刺入し、ゆっくり雀啄することで得る響きで緩解する)


「むずむず脚出現時に足三里の(響かせる)鍼」

が我が家での常識になっているのでこれを行えばよいのですが、一般の方で症状が出たとき家庭で鍼をすることはできません。なのでなんとか発作時に簡単にできる対応法はないか現在研究中です。

先日の発作時、奥さんに協力してもらい、いつも鍼するところをお灸にしてみました(半米粒大の大きさで7壮ずつ)。

結果、じっとしていられるような効果までは出ませんでした(結局そのあと鍼して鎮静)。

今後は同じツボに温灸をしてみたり、予防的に置き鍼(皮内鍼や円皮鍼)をつけておくなどいろいろ試してみたいと思います。

根本的な治療は難しいかもしれませんが、発作時にちょっとやるだけで治まる方法が見つかれば、ずいぶん救われた感を持つ方は多いと思います(思うのですが)。









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からだの痛みと便通

2014-03-12 | 臨床・治療

治療院には様々な症状の患者さんがいらっしゃいますが、日頃から便秘がちの方にはまずそちらの改善方法について時間をかけて説明することが多々あります。「便秘」がいろいろな身体の不具合を誘発していることが多いからです。

痛みの原因部位はこの辺りではないかと推察して治療し、一時的によくなっても「また戻ってしまった」という場合は「改善されていない原因となるものがまだ潜んでいるから」と考えられます。その原因となるものは日常生活の環境の中に潜んでいることが多く、その中のひとつに「お通じ」というとても大事なファクターがあります。

私が最初にそれを知ったのは鍼灸の学校に行きはじめてから読んだ代田文誌先生の本からでした。


「大便は毎日一行あるのを正常とする。便秘しているか、下痢しているか、正常であるかをまず問う。毎日排便があっても排出困難で快通しないものは便秘と考えてよい。数日便通がなくても何らの苦痛がなく、便秘の感じないものは、便秘として病的とするの及ばない。すべての病気を治療するの当たって、便通を整えることは大切で、便秘すると血圧亢進や中風なども悪化しやすく、疼痛のあるものは疼痛が増し、炎症のあるものは炎症が増す(以下略)
~代田文誌著 鍼灸治療の実際 上巻 第10.診断法 大便~ より

「すべての患者を扱うにあたり、便通の有無硬軟、快否をきくことを忘れてはならない。便通をとゝのえることは、あらゆる症状をよい方へ導くものである。殊に炎症を有する疾患、または疼痛を有する疾患に於て、便通をよくすることは、その炎症または疼痛の治癒経過を非常に早くする(以下略)。~代田文誌著 灸療雑話 37便通~ より


疼痛を訴える者には必ず便秘の有無を問い、便秘のあるものは便通を促す治療を加えるというのが通説になっています。


鍼灸の治療によって便通を促す治療はもちろんありますが、それよりもまず自分でできる、手軽で自然に便通を促す方法をおすすめしています。


《朝起きたらお水を飲む》
 腸への刺激になります(胃・結腸反射)

《1日3回食事を摂る》
 がっつり食べる必要はありません。これも腸を刺激することが目的です。

《オリーブオイルを使う》
 前にも書きましたがエキストラバージンオリーブオイルのオレイン酸が大腸の壁や便をコーティングしてくれるため、滑りがよくなって排出されやすくなります。

《腸内細菌(善玉菌)を整えるものを摂る》
○乳酸菌を多く含むもの(ヨーグルト、納豆、味噌、漬物・キムチなど発酵食品)
オリゴ糖(善玉菌の餌になる)を摂る


そしてなによりも《便意を感じたら我慢しない》が大事です。
便意を感じたのに「忙しくて行けない」などの理由で我慢してしまう方が結構いらっしゃいます。これを続けていると麻痺したようになって反射自体を鈍くしてしまうことにつながります。
「出そう」と思ったらできるだけ我慢せずに行くようにしてください。

おどかすわけではありませんが、便秘は大腸がんの発生原因にもなると言われています。
便秘が長く続くと腸内の発ガン物質が体外に出ず、長期にわたって腸粘膜を刺激し大腸がんの発生を促すというのです。気をつけましょう。

便秘のお薬を使うのもよいのですが、強い便秘薬を安易に常用すると自力で出す力を弱めてしまうおそれがあります。薬は、より自然に近い改善方法を試した上で、なお「これはアカン」というときにお世話になるのがよいのではないかと思います。


話を戻しますが、からだに痛みを抱えてる方でお通じも滞りがちな方、まずは簡単に実践できる便秘解消法から試していきましょう。





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雪かきで腰ギクッ&玉川OB会 

2014-02-15 | 臨床・治療
雪、今週もすごかったですね。

土曜は遠方からの方が多く、交通機関の運行休止などで予約の変更が相次ぎ、午前は時間が空きました。


ということは仕事は雪かきです。

先週の大雪は、日曜に近所の方がやってくださって早めに通路の確保ができたそうです。

「今日は私がやらねば!」といきおいをつけてスコップで「えいっえいっ」と雪をすくうこと約2分、


ズキキンっ



腰が鳴り、右腰から臀部にかけて痛みが走りました。


「ええっ?もう?」

あまりの早い腰痛の出現に驚きました。

雪かきは腰をいためやすい。とくに腰痛の出やすい人は。という認識はありましたが、2分足らずで動けなくなるほど痛くなるとは。。

そうとうショックでしたがどうしたものかと考え、とりあえず痛めた部位が大腰筋や腰方形の辺りと推測できたのでこれを伸ばすストレッチを実施。

「おお、気持ちよい。伸びた伸びた」とひとりごとを言いながら体勢を整え再び開始。するとまたまもなく



グキキンっ



「ああ、だめだ」


戻って鍼をしようかと思いましたが、たまたま右足を後ろに引いて(左足を前)の前屈立ちのような姿勢でおこなうと右腰に負担があまりかからず続けられることに気づき、出来る範囲まで雪をかいて通路を確保しました。次の予約の方がみえるまでに腰をなんとかしなければならないので、少し足を引きずりながら院に戻り大腰筋&腰方形筋の刺鍼を行いました。
腰方形筋の刺鍼時、まさに「そこそこ」という痛みの根幹部位に響いて感じました。こういう時は少し長めの置鍼をしたほうがもっと緩むのですが、時間がなく単刺での施術です。
腰自体の痛みは軽くなりましたが今度は殿部・股関節から足の方にかけて多少の痛み、重だるさが浮き上がってきました。これに対し中殿筋(小殿筋)にも鍼(3寸使用)。
3割くらいを残して改善。動けるようになったのでとりあえずこれで対応。



今日の午後は玉川病院時代のOB会が新宿で行われます。
全国から集まってくる・・予定ですが交通機関は大丈夫なのでしょうか。
心配です。
そして明日は代田先生のお墓まいりです。

たくさんの先輩方にお会いできることを楽しみにしております。



※2014(平成26年)2月15日夜おこなわれたOB会
大雪によりいたるところで交通網が打撃。翌日予定していた代田先生の墓参は中止に。








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生情報3 ノドのつまり感

2014-02-05 | 臨床・治療
73歳になる母の症例。
もうずいぶん前からノドの違和感、つまり感を訴えていた。
内視鏡検査では軽い逆流性食道炎があると言われお薬を出していただいたがあまり改善せず、また漢方薬(半夏厚朴湯)も出していただいていたが数回飲んで効果が感じられなかったのでやめてしまっていた。
鍼灸の対象外と思っていたのだろう(このノド症状について)治療してほしいと言われなかったので今までやっていなかったが、空き時間ができたので「何回か集中してやってみようよ」と声をかけ治療することにした。

ふだんの会話から、いろいろストレスを抱えていることも聞いていてわかっているので、つまり感は精神的なことからもおきるといわれる「ヒステリー球」とか「ストレス球」と言われているようなものに近いのかな?と考えた。ヒステリー球(ストレス球)といっても、実際にそこになにかあるわけではない(検査してもなにもない)。なにか原因があって、そこの場所に「違和感・つまり感」を感じていることになる。東洋医学的に考えるとストレスなどによる「気滞」を伴うものとして、気の流れを良くする治療も行うと思うが、今回は解剖学的にアセスメントをたててみた。自覚症状を訴える部位はノドのほぼ前面。このあたりにある舌骨下筋群(胸骨舌骨筋や胸骨甲状筋、甲状舌骨筋、肩甲舌骨筋など)の支配神経は頚神経叢(C1、2、3)であり、また胸鎖乳突筋まで入れても、これも頚神経叢(C1~3)の支配を受けている。ストレスによっておこった首コリがこれらの神経の出口付近の循環を悪くさせて首周りの筋肉を緊張させてしまっているためにノド症状として感じているのではないだろうかと考えた。

治療は後頭部から後頚部を主軸に(神経根周囲の循環をよくして緩めるイメージ)、背中や腰・仙骨部までのポイント部に鍼を打ち、しばらく置鍼した(20分)。終わった時点では「なんか楽になった気がするよ」と言っていた程度だったが、翌朝聞くとノドのつまり感は全くなくなっていてとても喜ばれた。この日ももう一度治療し、今現在もノド症状は消失している。

ただし、またストレス放置でコリの発生を安易に許してしまうとまた出現してくるものと思われる。コリを発生させない方法を取り入れることも考えなければいけない(ストレッチやストレスの発散方法など)。


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体重計&体重計

2013-12-12 | 臨床・治療


伊藤和磨先生のおすすめ

体重計を二つ並べて左右の足を乗せて計測する。

バランスよく立っている人は右と左でさほど荷重差がない。

軸足と利き足の理論で片方に余分に体重を乗せている方が多い。


注文していた体重計が今日届いた。

さて、自分はどうだ。

早速計測。

6月の伊藤先生のセミナーでの姿勢分析機の結果では右足荷重姿勢になっていた。

この半年、なるべく左右均等に荷重を振り分けるよう気にしていたつもりだが・・・



その結果は




右が+5.6Kg



ぶ。修正できてなかった。


もっとちゃんと意識しよう。。



慢性的な膝痛や腰痛、肩痛・肩こりなどある方は特に

自分の日頃の姿勢・クセを知っておくことはたいへん大事だと思います。


伊藤和磨先生ブログ 「体重計×2」




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虫刺されにお灸

2013-10-04 | 臨床・治療
ご存知の方少ないかもしれませんが、単箇所的な虫刺されなどでかゆみがあるような時は、その部位にお灸をすると、ほぼ一回でかゆみがとれ治癒に導きます。
通常はもぐさをひねってゴマ粒くらいのサイズをつくり、チクンとする感覚がする程度の熱さでお灸をするのですが、せんねん灸などの隔物灸でもかゆみはとれます。かゆいところに感じるお灸のじわわわーんという刺激は、笑ってしまうくらい気持ちいいですよ。

ちなみにこの夏、蚊に刺された部位が痒くてつらそうだった娘(3歳)に

「お灸してあげるからおいでー」

と言ったら

「ヤダー。 こわいからいいー」

と言われてしまいました。

気持ちいいのに。。

 


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「nice try」第12回強化練習会に行ってきました

2013-08-27 | 臨床・治療
当院に定期的にメンテナンスにきていただいているNさんから、「毎年行われているバレーボールの強化練習が近々(8/11に)行われるので、その日もし時間の都合がつくようなら選手たちのマッサージにきてほしい」とお誘いをいただきました。バレーボールはテレビでの試合はみたことはありますが、直接生で観戦したことがなかったこともあり、「空いた時間に試合も観られるかな」などと思いながら、ありがたくお引き受けさせていただきました。最初、「とはいっても、初めてこの練習会に参加する施術者にマッサージの依頼をしてきてくれる方はいてくれるのかな。。ひまだったらさみしいなぁ・・」と不安に思っていました。9時になり、開会の挨拶をNさんが行われたあと、すぐさま各コートで試合が始まりました。するとしばらくして次の試合まで時間が空いている選手の方からマッサージの依頼が入り、それを機にありがたいことに次から次へとお声がかかり、試合(練習会)の終わる夕方までにはたくさんの方を診させていただくことができました。当初、試合前のウォーミングアップ的なマッサージの依頼がくるのかと予想していましたが、日頃傷めている箇所への治療的な施術依頼も多く、15分~20分くらいかけて行うこともあり、あとで伺ったところ希望していたがタイミングが合わず声をかけられなかった方もいらしたと聞き、これは申し訳ないことをしてしまった・・と思いました。また、手の空いているところを見計らって再び施術依頼をしてきてくださった方もいらして、すごく嬉しく思いながら施術することができました。たくさんの方といろいろなお話をしながらの施術は本っ当に楽しく、「今日、参加させていただいて本当によかった。来年もこれたらいいなぁ」としみじみ思いながら帰路につきました。N様、この度はお誘いいただき本当にありがとうございました。大変貴重な体験をさせていただきました。

そこで、この「nice try」に参加されていた方で、当院での受診予約をいただいた方に施術料金の割引を行うことにいたしました。

マッサージ60分を通常4500円のところ3800円
鍼灸は4100円のところ(ディスポ鍼代サービス)の3800円で行います。

※マッサージ(整体)で90分以上をご希望の場合も潤天堂特別登録会員施術料金に準じて行います。

お電話でお問い合わせ・ご予約の際に、「nice try参加者の○○です」とお伝えください。





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総合診療医 ドクターG その2

2013-06-27 | 臨床・治療
先週6/21(金)のドクターG(テーマ「疲れがとれない」)で症例を担当された池田正行先生が、最後にも素晴らしいことを言っておられました。ネタバレするといけないので今テーマの病名は伏せておきますが、病気の治療にあたる際、その治療に「時間がかかる」ことが想定されるときは、「時間がかかる」ではなく『時間をかける』と読みかえて考えるそうです。そうすると患者さん自身も主体的に病気と取り組むことができる・・と。

本当にそのとおりだと思いました。ただ「時間がかかる」と言われてしまうと気持ちも落ちこみ、消極的な取り組みしかできなくなってしまうこともあると思います。「時間をかける」「時間をかけてしっかり治すんだ!」という意欲は、治療を続けるにあたっては本当に大事なことだと思います。言葉掛けひとつひとつも大切な治療の一つなのだということをあらためて考えさせられました。

ドクターGからのメッセージ








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