JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

右母指胼胝(タコ)の再発と灸治録(順次更新)

2015-11-24 | 自分治療
落ち着いていた右母指にまた胼胝(タコ)がでてきてしまいました。
施術に指圧を取り入れている職業病なのでしょうか。



「おまえさんの指先圧の入れ方が悪いんじゃないのか?」


はぃ… すみません。。



とりあえずまたお灸を始めました(11/17)。




このくらいの大きさで


熱さの感覚は前と一緒
ギューンとしみ込むような熱さが指端に響く(まさに『響く』という感じ)

「すべて灸というものは病気反応の現れているときは熱さを感じないのが普通である。また、熱さを感じても、その熱さは浸み透る快よい熱痛感がある。だからこそその熱さに対して我慢もできるし、施灸後は風呂にでも入ったような気持ちのよい感じが生じる」(『灸堂余録』九・35頁)

昔から「最初に灸をして熱くなければ熱さを感じるまで、熱いときは熱さがなくなるまですえる」との言い伝えがある。この快熱痛がいずれ壮を重ねていったら消えるのか試しに多壮してみた。30壮すえてみたが熱さ自体は消えることがなかったのでそこでやめてみた(ずっと快よい熱痛は感じたままであった)。

「灸の壮数というのは、何壮と型にはめて定むるべきものではない。このシンに浸み透るのを限度として壮数を定めるのが本当である。ただ熱いというのではなく、熱い感じがシンに浸み透ることが大切でそれが3壮で浸み透ったならば3壮でとどめるべきであり、5壮であったならば5壮でとどめる」(『灸堂余録』五・64頁)




しまった!やりすぎたか!



一晩経った皮膚の状態はこんな感じ(11/18)。こげたような色合い。早くも全体的に膨らんでいた状態が、周囲はへこんできて、圧痛のあったピンポイント部位に凝縮されたようになりました。





11/24の時点ではこんな感じ※ここ1週間で3回施灸

前回と同じ経過を辿っている。









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

右母指にできた胼胝(タコ)?ウオノメ?の灸治録

2015-09-08 | 自分治療
※この報告は7月からブログに下書きを始めていましたが、途中忙しくてなってアップできずにいたものです


昨年の12月頃から徐々に右の母指に胼胝(タコ)のようなものができ始めた。
最初は気にしていなかったが、半年を経過し次第に物に接触すると痛むようになりほうっておけなくなってきた。
具体的に言うと、診療中に重い赤外線治療器を移動しようとして右手でつかんだりすると、ちょうどこの母指の膨らんだ部分が接触し、その度に強い痛みを感じたり、日常生活の作業の中でも痛みを頻繁に感じるようになったため治療を決意した。※圧して痛むということは胼胝というより鶏眼(うおのめ)なのかもしれないがこのとき芯はみられなかった。

6月11日からお灸を開始。施灸の仕方は、膨らんだ部分にモグサを直接のせて行う直接灸(なかでも「焼灼灸」といわれる魚の目に対する灸の一般的な方法)。ほぼ毎日、3~5壮ずつ施灸。

完全に角質化していると熱さを感じないというが、この度の私の場合完全な角質化はしていなかったので熱さはけっこう感じた(ただ、痛い部分にジーンとしみ込む心地よい熱さなので不快ではない)。


6月17日(灸開始後1週間)。施灸前は全体的にぷっくら膨らんでいたが、一部が凹み(赤丸した部分)範囲が凝縮されてきた感じ。




6月29日(灸開始後19日)。角化して亀裂が入り、


7月2日(灸開始後22日)。皮が剝けはじめる。





7月8日(灸開始後28日)。全部皮が剝け、一見きれいになったように見えるが



なんとそこに芯を発見。


膨らみはなくなり芯のみとなった。


その後撮影を忘れてしまったが、芯の部分の灸は続けた。灸しているうちに圧しても痛みが起こらなくなり、そのまま放っておいたらいつの間にか芯も消え、つるつるの皮膚に戻った(完治)。
※芯がポロリととれることはなかった








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

治療効果か偶然か。

2015-07-18 | 自分治療
先日、運転免許の更新に行ってきました。前回(5年前)、視力検査の際(例の穴のあいている方向をきかれるやつを)試験官に何度も聞き直され、挙句「今日、眼鏡持ってきてる?」と聞かれました。「いえ、持ってません…」と言うと、「うーん…」的な感じでまた数回聞かれ「今回おまけに近いよ。次の時はだめかもしれないから眼鏡持ってきたほうがいいよ」と言われました。次第に目が悪くなってきているのは感じていましたが、まさか免許証が眼鏡使用になりそうなほど悪くなっているとは考えてもいなかったので、すごくショックでした。
その時、「次の更新の時は、ちゃんと視力を整える治療をしてから行こう」と心に決めたのでした。

今回は1週間前から毎日コンスタントに後頸部に鍼をし、合谷にも鍼を行っておきました。また、当日にも仰向けに寝る姿勢で後頭部にワインの瓶(高さと硬さがちょうどよかった)を当てて10分くらい、ツボで言うと上天柱あたりに圧刺激を加えてから出かけました(瓶を指圧の指に見立て、頭の重さで下から指圧刺激を受けている感じ)。

結果、視力検査は全く問題なくスムーズに終了。講習を30分受けてあっという間に終わりました。

※1週間とは付け焼き刃的ですが、少しは効果があったかもしれません(あったと思いたい)。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プラス思考で。

2015-05-01 | 自分治療
週2日、車で片道50分ほどの場所に往診に行くことになった。
2回ほど車で出かけてみたが、想像していた以上に遠く、道も混むので、時間を短縮するために移動はバイクを考えた。

出発の時間が迫り院を出ようとするとバイクの鍵が見当たらない。いつも定位置の鍵置き場にかかっていない。
今朝は院の前の駐車場にバイクを停め、そこから数歩あるいて院に入り、机まで行って荷物を置いた。動線ははっきりしていて他に持ち運んでいる可能性はない。なのでその動線をくまなく探した。が、ない。さらに院内をすみずみまで探すが見つからない。

車の前にバイクを停めてしまったのでバイクを動かさなければ車も出すことができない。
日頃、「焦った時ほどゆっくり動く」を心がけるようにしているが、この時はそのあとの予約のことを考えて「これでは帰ってこれない、間に合わない!」とてんぱってしまったのがいけなかった。

事件は起こった。

止むを得ず建物の2階に住む親の車を借りようと、階段を駆け上がった曲がり角のところで右足の小趾(第5趾)を壁にガンッッ!しこたま打ちつけた。
結構な音がしてかなりの衝撃。瞬間、「これは(骨)いっちゃったかな」と感じた。みるみる痛みが襲ってくるがうずくまっている時間もなく、鍵を持って出発した。どうにも間に合いそうもなかったので、次の予約の患者さんにご連絡をして30分時間を遅らせていただいた。結果その時間にはギリギリ間に合って帰ってこれたが、行って帰ってくるあいだに右の第5趾は紫色に腫れあがりパンパンになってきた。アイシングをおこなう時間もなく夜になってやっとシップだけ貼った。


腫れあがった指を眺めつつ「そうか、今日はバイクで行ってはいけないということだったんだろう。あのままスムーズにバイクで院をでていったら、もしかして事故に遭っていたのかもしれない。バイクで事故を起こしていたら怪我もこんな指の打撲(骨折?)くらいでは済まなかっただろう。こんな程度で済んでよかったんだ」と思うようにした。すると不思議と指の激痛が少しやわらいだように感じた。

しばらくして待合室を通り過ぎる時、何やら目に入ってきた。





「ここですか。。」

いくらなんでもこんな面積の狭いところにピンポイントで乗っかるものでしょうか。

ここに当たって床に落ちてくれていれば目にも入ったのに。しかしなぜここに目が止まらなかったのか。何度も何度も行き来したのに不思議です。
起こってしまったことは仕方ない、これ以上の大事に至らなくてよかったと改めて思うことに。


ついでなので第5趾のその後。
29日(水・祝)は、ずっと受講したかった手技療法セミナーの予約を取れたので、院はお休みにし、朝から会場のある練馬まで電車で出かけてきた。道中は痛くて右足を庇うバランスの悪い歩行になり、やっとの思いでの往復だった。

帰宅。長い時間の歩行が良くなかったのだろう、腫れと色合いがひどくなっていたのでアイシングを考えたが、あえてこの腫脹部から瘀血の除去を目的に刺絡を行なった(爪甲根部だけでなく特に色の濃い部分からも2箇所)。


しばらく手絞りをおこなうとかなりの量がでた。刺絡後4時間以上経過した時点で確認すると、歩行は指先が地面についても大丈夫になり、動きもでるようになった。具体的には、第4趾にくっついたまま動かせなかった第5趾が第4趾から独立して動かせるようになった。強く地面を掴むような動作はまだ無理。いつまでかかるか。始めつつあったジョギングにまた行けなくなってしまった。

※さらにその後。
刺絡をおこなった翌々日の朝の状態。腫れは残るも内出血はかなり引いた。
瘀血部からの刺絡はやはり効果がある。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母指にできたタコ(灸治編)

2014-12-28 | 自分治療
一ヶ月くらいまえから右の母指にできたタコ(胼胝)が気になりだした。
特に日常生活でも臨床中でもこれといって今までと変わったことはしていないはずなのだが、次第にこのタコの部分に物があたると痛むようになり、その強さは日に日に増していった。ペンを持ったり物を動かしたりする際など、意外にこの部分てよくあたるものなんだなと思いながら、痛みを感じては負担をかけないような使い方をすることでごまかしてきた。最近になってどうにも痛くて仕事にも影響が出てきたので遅ればせながら治療することにした。

患部の状況は

・硬くはなっているが完全な角質化まではいっていない。
・○で囲った部分が腫れていて固くなりつつある部分
・ちょっとした押圧でもかなりの痛み

ここにお灸(直接灸)をしてみた。
通常、完全に角質化してしまったところは熱感を感じにくく、何日かかけて何壮もすえていくと例えば足の裏のタコなどは芯がポロリととれて柔らかくなる。今回のこの母指の部分のタコは完成された硬さまでいっていないので、燃え尽きる際の熱感はキューンとしみこむ感覚がよくわかった。まさに痛い部分にしみこむ感じで、痛いけど(熱いけど)気持ちがよかった。

第1回目施灸12月20日(土)
※艾�夫は底辺を小さくして米粒大
※1壮目から熱感を感じたので10壮でヤメ。

腫れている範囲
施灸


 

第2回目施灸12月21日(日)
※圧痛の強いもう一箇所も追加(計2箇所施灸)

12月22日(月)の時点で硬くなっていたところに変化が見られ、柔らかくなってきた。


第3回目施灸12月23日(火)
※12月21日と同じ施灸


その後施灸なし。

12月26日(金)の時点では柔らかくなり押しても痛みを感じなくなった。



完全に角質化していないような中途段階の硬さのタコの場合、ポロリととれるのではなく柔らかくなって治癒する経過をみせた。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする