記憶にある中で、肩こりを感じたのは2回だけ(1回と書いたことがありましたが2回でした)。
ひとつは鍼灸学生時代、独り暮らしでテスト勉強中か何かで机に向かっていたとき、だんだん左の肩にこり感を感じ始め、次第に重くなり、勉強に集中できなくなるくらいつらくなってきた。
肩をつまんだり、腕を回したりしてみたが全く改善されず、「合谷」や「曲池」などを押してみたがダメ。
埒があかないので勉強は中断し、患側左の前腕から手掌・手背・手首など、押して気持ちの良いところはないかくまなく探してみた。
すると、左の「外関」がとてつもなく気持ち良いことがわかった。
この一ヶ所を押圧してるだけで、気持ち良さが全体に広がるようで、肩こりも楽に感じてくるようだった。
そこでここに灸を炷えてみた(大きさは半米粒)。
燃え尽きるその瞬間の「ジーーーン…」という熱痛刺激がうっとりするほど気持ちよく、もう一壮、もう一壮とやっているうちに、結局30壮くらい炷えていた。
やめて確認してみると、全くこり感は消失していた。
このとき、
「肩こりは局所にやらなくても消えるときがあるんだな」とわかった。
細かくいうと、あまりに気持ち良いのでだんだん艾の大きさが大きくなり、もっともっとで最終的に米粒の1.5倍くらいの大きさになっていた。
そのせいで今でも少し跡が残っている(写真参照)。
おかけで今振り返ってみて、
「あぁ、あのときここにやったんだな」
と確認することができた。
もうひとつは不思議な体験。
また後日。