JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

不妊治療について(1)

2014-12-13 | 不妊治療
年々、不妊治療のご依頼で声がかかることが多くなっています。
院では不妊治療に支援制度を設けているのでそちらを利用していただいています(受診されるほとんどの方が医療機関での不妊治療を行っておられ、同時進行での鍼灸受診という形です。もちろんタイミング法にあわせた鍼灸不妊治療も行います)。

なぜこのような制度を作ったかと言うと、治療する中で何人かの方にはお話ししてきましたが、私たち夫婦も医療機関での不妊治療をおこなってきましたので、身体的にも心理的にも、経済的にも大変であることは身をもって感じてきました。とくに女性側は背負っているこころの負担が男性の比ではないこともよくわかりました。
「不妊治療に鍼治療がいいって聞いた。でも、保険は使えない。自費だから高そう。医療機関での治療(AIHやIVF、ICSIなど)に費用がかかってなかなか鍼治療を受ける費用まで捻出できない。あきらめるしかないか…」といって鍼灸受診を断念する患者さんを少しでも減らしたいと思いました。
鍼灸でからだにやさしく、こころの面も含めてリラックスして力を抜くことができる時間を提供していきたい、そう思っています。
からだがととのってくると、段階に応じてさまざまな変化もみられてくるようになります。基礎体温の2層性がはっきりあらわれてきたり、昔からの手足の冷えが改善されてきたり、肩こりや頭痛、便秘がよくなったなど、副訴にあたる部分が改善されてくることが多くみられます。すぐに結果の出る方もいらっしゃいますが、多くは身体をととのえることに時間をかけて行っていきます。当院では35歳以上の受診者も多く「時間をかけていられない」と思って受診された方もいるかもしれませんが、都合の良い近道はないと思ってください。今、みなさんのからだに必要なことを見極め、的確な治療を施しながら身体の癒力が上がるのを待つことが大切と思ってください。

不妊治療をおこなっていくには技術と同時にきちんとした知識と最新の情報を把握していくことが大事です。そのためには常に学んでいくことが必要です。
本当は先日記事にした「日本鍼灸師会全国大会in岐阜」で講演を伺った中村一徳先生が会長を務められる不妊鍼灸ネットワークに入会して倒れるほど勉強したいのですが、男性個人でおこなっている院では入会資格が受けられないという厳しい制限がありました。
入会できないのであれば、そこに入会している先生方がどこかで講演される際に追っかけて行って情報を得るのが一つの手段。
ということで今週末14日(日)、大阪に行ってきます。
不妊鍼灸ネットワーク副会長、三瓶真一先生のご講演と実技を受けてまいります。
三瓶先生もすごい方です三瓶鍼療院のホームページを拝見したら、そこは宝の山でした。
たくさん吸収してまいります。


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