レコーダー録画鑑賞「革命機ヴァルヴレイヴ」。

　分割2クール形式でした。サンライズのロボットアニメ、シリーズ構成がコードギアスの方ということで、期待して観始めました。

　まさかの吸血鬼と巨大ロボットのコラボにまず驚き、噛み付いた相手に乗り移れる設定はまるでときめきトゥナイトだなとツッコミ入れつつ、ちょっとベタな学園もの風展開。本筋はサンライズ王道な分、様々な設定を盛り込んで新鮮味を出そうとしている苦労が伺えます。

　そんな中で、ロボット操縦者ではないエルエルフがもう一人の主人公であったのは物語に良いスパイスでしたね。優柔不断なハルトと対照的に目的がはっきりしていたので彼に感情移入していたほうが観易かったですし。

　まぁまぁ満足出来た1クール目に比べ、2クール目は話を盛り込み過ぎて未消化部分が多く、不満ばかりが残りました。2クール目の前半、地球降下後の話に時間割き過ぎだと思います。モジュール77に戻ってから最終回までたった6話程度ではあれだけの膨大な設定は説明しきれないです。

　実際、「世界を暴く」と豪語した割には何したの？的な小ささ。最後のカインVSハルト(エルエルフ)に時間かけ過ぎて戦い終結後の説明があまりにざっくりで(涙)。

　最もいけなかったのがキャラクター描写不足。ハルトとエルエルフの関係は何とか描けたものの、そもそもハルトの行動原理だったショーコとの関係を2クール目はバッサリ落としてしまい、結果ショーコが稀代の悪女のように見えてしまったのは一番の失敗だったと思います。マリエも浮かばれない…(涙)。アキラも誰の為にカミツキになったのかお分かりなのだろうか、ショーコさん…(怒)

　地球降下メンバーキャラはそれなりにきちんと描かれていたので(生徒会長LOVE☆)ショーコにだけ目をつぶっていれば良いんですかね…？(おい)

　あと、マギウス、特にピノのことは全然説明していただけなかったような…？もうあれこれツッコんでも仕方ないんですけど、あまりに足りな過ぎます、説明…。

　ハルトがルーンを消費するたびに記憶を失う描写は、Zガンダムやテッカマンブレード思い出して辛かったです(泣)。どちらも最終回がトラウマになって観られないんですよね。もし記憶を失うペースがもっとゆっくりだった、観ていないかもしれないです…。

　主題歌が水樹さんとTMRの西川君のコラボということもあったのか、紅白でOP曲が歌われたのは感激でしたね。進撃みたいに映像も流れたら良かったなぁ。