ある高名な学者の先生からお招きに与り、御自宅へうかがう機会がありました。
分野のまったく異なる私共でさえ、業績の一端を存じている方です。
とても光栄なこと、心から楽しみでわくわくするのと同時に、
うまくお話しできるのだろうかと、高揚と緊張が交互にやって来ます。
コーヒータイムに誘っていただいたので、お菓子を持参しますとお伝えし、
はてさて何をお持ちしようかと考えること半月ほど、、
春の季節感を感じられるケーキが良いな。
ドイツのケーキはがっしりしていて、スポンジも結構ぎゅっと詰まったものが多いので、
スポンジふんわり、生クリームたっぷりのタイプは新鮮に映るかもしれない。
コーヒーと合わせるなら、ショートケーキよりもロールケーキがイメージだ。。
店頭にイチゴが並ぶようになったので、旬のフルーツを使ってみよう。
3月のあたまにはひな祭りがあったことだし、桃を取り合わせてみるのも話題になるカモ
アイデアを合わせて形にしていき、、、
先生の顔がほころんだら、大成功
首尾よく美味しそうなイチゴが手に入り、まずはひと安心。。
私以上に緊張しながら、新鮮なものを探してくれた夫に感謝。
白桃の缶詰が見つからなかったので、アンズを使うことにしました。
果実の色素でスポンジに色づけをして、フルーツを巻き込みます。
自宅キッチンにて撮影。
スポンジのピンク色がうまく出せるか心配だったのですが、ちょうど良い具合にできました!
写真ではアンズが隠れてしまっていますが、細かめに刻んだものが入っていますよ。
この前はメッセージを書き間違えてしまったので、今回はアーモンドを使ったデコレーションにしました。
サーブするときに手間のないよう、あらかじめ切り分けてお持ちいたします。
ちょっとだけ巻きが甘かったような…。
どきどきしながら訪問し、先生にお見せしたところ、“わっ!”って笑ってくれました。
嬉しい~
御研究のこと、キールでの生活、興味深くうかがいました。
一応ですが、ドイツ語でお話しできて、
語学学校へ通った甲斐があったと、このことも嬉しく思いました。。ううっ、感涙。
でもやっぱりコチコチになってしまってですね、、
ひな祭りの話題になったとき、「桃の節句」を「桜の~」と言っていたことに帰宅してから気づきました。
花は両者似ているけれども、桜の実はサクランボですわいな。
ちっちゃい実だけに、厄除けの御利益も少なそう…?
桃から生まれた桃太郎は一寸法師くらいのサイズになってしまいますね…
もっともっと頑張ろう。。