今回は趣向を変えまして、10月19日に巻いた連句を2巻お届けしてみますね。
場所は聖蹟桜ヶ丘のヴィータの7階ワークショップで行われました。
出席は7人。
当日は日曜日で、人形劇の催し物や路上ライブの若者達、
お買い物などの人出が多く町はお祭のようでした。
何か心が浮き立ちましたがみなさんはいかがでしたか?
さて禎子さんは猫がお好きなようですね。
会員の中にも何匹か飼ってらっしゃるようですがあなたは猫派?犬派?
二句表 「猫のいる」
猫のいる暮しがしたし鰯雲 自 秋 古谷禎子
籬の菊をのぞく月影 場 晩秋 藤尾 薫
ウ
青蜜柑どこにもゆけぬやまいにて 他 三秋 玉木 祐
担任教師は丸坊主なり 他 梅田 實
寄席通ひかけ声いつも悪い癖 自他 峯田政志
頬かむりして小銭かぞえる 自 三冬 星 明子
初夢は呼吸合い餅を搗ける父母 自 新年 坂本統一
王子の城は白くはるかに 場 禎子
ナオ
幽閉の美女は嘆きて糸紡ぐ 場 薫
パパラッチから追われすり抜け 自他 裕
メガネかけ裸が浜を埋めつくし 他 實
月登りくる遠き夏富士 場 三夏 政志
株式は米国発の乱高下 場 明子
私はひとり流れ流れて 自 禎子
ナウ
平穏を三世の諸仏に花の陰 自 晩春 統一
揚げ雲雀鳴く棚田山里 場 三春 執筆
「穭田」 膝送り
穭田の空青くして匂いあり 藤尾 薫
兼業農家冬を待つ月 玉木 祐
ウ
秋なすび同期の友と語らいて 梅田 實
地酒呑みすぎみんなうとうと 峯田政志
携帯のメロディ聞いて靴探す 星 明子
のっそり起きる灰だらけ猫 坂本統一
翻訳の絵本は並び北下風 古谷禎子
仕事にするは実入りなさすぎ 薫
ナオ
わが家にも結婚話持ち込まれ 祐
忘れられない初恋の人 實
海水浴浮気の虫に悩まされ 志
月明るくて簾かかげる 明
粛然と百鬼夜行の過ぎる音 一
山道遠く負いし胡簶 禎
ナウ
埠頭へと急ぐポルシェに花吹雪 祐
土産にもらう鰆粕漬け 執筆
今回も俳名が揃わなくて見苦しいことをおわびいたします。
下書きの段階では揃っているのですがねぇ。何ででこぼこするのかしら???
「猫のいる」の巻ではご参考までに自 他 場をいれてみました。
ご感想をお聞かせ下さ~い。