2016年3月無名会 2016年3月11日発行
行きつ戻りつの春です。今年は桜の開花がまた早まるそうで暖冬だったのですね。
前の回でお話ししましたように、<この頃思うこと>を祐さんにご依頼しました。
∞∞∞ ある日の天声人語から(今考えること) 玉木 祐 ∞∞∞
2014年3月9日の天声人語の記事から、思いつくままに書いてみたいと思う。
まずこの記事に引用されていた俳句から、
第一 加藤楸邨の名句〈 十二月八日の霜の屋根幾万 〉
第二 三橋敏雄の代表句で自然災害ではない戦争の災害を詠つている。
〈 いつせいに柱の燃ゆる都かな 〉
「戦争は一から十まで人間の所為である。
空襲は機上の兵士が殺し地上の市民が殺された。
殺したり殺されたりする用に人をあててきた歴史と決別する努力は、
いかに遠い道でも尊いものだと思う。
地道さが冷笑され、敵愾心ばかり膨らむ社会が危ういのはどの国も同じだ。」
最後は季節外れではあるがと断り
三橋敏雄の句で、 〈 あやまちはくりかへします秋の暮れ 〉
「そうあって、はなるまい」と結ばれている。
この記事は二年前のもの、あの忌まわしい、
東日本大震災を感じながらの記事と推察する。
今年はあれからもう五年目を迎えようとしている。
いまだに仮設住宅に暮らす人も多いと聞く。
その後は世界中いろいろの災害が起こっている。自然災害だけでなく。
イラン・イラクの戦争。ミャンマーの軍事内紛、ΙSのテロ
難民の悲惨さ、世界中に人間の起こした災害が報道されている。
悲しいことだ。同じ人間として何とか争いだけは止めてほしい、
ところが今の政府は実に危うい。あれ程反対している国民がいるにも拘らず、
憲法九条は、風前の灯火、あたかも、戦前の様相を呈し徴兵制まで
持ち込まれそうな恐れさえ感じられる。
こんな暗い気持ちがいつまで続くのか、何とか我々が頑張らねば、
とはいつも思うのだが何故か、ごまめの歯ぎしりで、心許ない。
少しでも明るい世界の便りを希望して、終わりにします。
2016・3・1
人それぞれ思うことはあるとおもいますが祐さんの”ごまめの歯ぎしり”
の言葉、心に残りますね・・・。選挙に寄せる国民の思いが痛切でない気がします。
投票率が40%台ですから・・・。
二十韻「てっぺんに」
てっぺんに家建つらしき芽吹山 古賀直子
流鶯聞きつ新しき靴 星 明子
春の果て刺繍の糸を選びいて 藤尾 薫
居間のソファはパパの定位置 玉木 祐
ウ
月と見しサッカー試合負け続け 明子
湯豆腐あつあつぼく等あつあつ 直子
哲学の道で口づけ知りました 祐
弁証法にて学位論文 薫
訳ありの顔した猫の大欠伸 直子
東京タワー望む居酒屋 明子
ナオ
夏神楽シャッター音のせわしくて 薫
縁台将棋晩涼の路地 祐
筒井筒幼馴染と同性婚 明子
パリで待つ身の早やみだれぐさ 直子
蓑虫の鳴く音に添いて月上る 薫
やや寒の野に列車消えゆく 明子
ナウ
ふるさとの母の笑顔はまんまるで 直子
共に歩まん夢に見し旅 明子
コンサート花のドレスで花の下 直子
湾静まりて海女の磯笛 薫
平成二十八年三月五日首尾
於関戸公民館創作室
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ★ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
うぐいすや茨くぐりて高う飛ぶ 蕪村
山田に鋤を入るゝ陽炎 几菫
皆様のご意見、ご感想、ご質問何でもお寄せください。