無名会12月2010年12月29日発行
いよいよ今年も後2日で終わりですね。皆様にとってどのような年でありましたか?
無名会12月をお届けします。
来る次の年も良い年になりますよう。
二十韻「猫」
猫からも税とる浮き世漱石忌 おおた六魚
しわぶきひとつ草庵の奥 峯田政志
文庫本書き込みもあり線引きて 玉木 祐
硬貨を探るポケットの底 星 明子
ウ
いつの間に雲に隠れた円い月 梅田 實
菊薫る縁ささやくふたり 藤尾 薫
猿酒ほんのことかや口移し 魚
外ッ国人またも開店 志
家系図は関係ないよ私には 祐
昔も今も下克上あり 實
ナオ
カノン弾く幼き指に蔦青し 明
鴨川踊り月の影揺れ 魚
赤鳥居何を願掛けしましょうか 薫
年のはなれた彼を見つけて 祐
ほらあなた運命線がそっくりよ 志
卿の定めに妾は従う 實
ナウ
菅さんは熟議ばかりで次の手は 明
雲雀の声は更に高みに 魚
賑わいて城趾公園花朧 薫
鉛筆耳に胡砂来たれり 祐
2010年12月4日 首尾 関戸公民館
二十韻「風神」
風神の迷っているか師走かな 玉木 祐
脇目もふらず駆ける掛取り 梅田 實
久々に茶のみ話をもりあげて 星 明子
あっという間に着いたフライト おおた六魚
ウ
異邦人砂漠に登る月ながめ 藤尾 薫
阿弗利加鬼灯熱い溜息 魚
秋扇衣紋をぬきてよりかかる 明
大正ロマン芙美子偲べり 祐
憧れる乙女の心はふれ動き 實
時計は告げるおやつの時間 薫
ナオ
四分の一の西瓜をみやげにす 祐
夏の霜踏み老いぼれが行く 峯田 政志
ほろ酔いの妖怪変化笛を吹く 魚
あなたの面倒わたし好きなの 志
膝枕いつのまにやら桃源郷 薫
宇宙の果てに夢がいっぱい 實
ナウ
終日をエクササイズに着合い入れ 志
あちこち聞こゆ山笑う音 魚
花びらを糸につなぎて六義園 明
思い出つきぬ陽炎の中 志
平成 22年12月4日首尾 於関戸公民館
二十韻 「ある夜」
海鼠腸の酒となりたるある夜哉 おおた六魚
役に格付け忘年の会 玉木 祐
狙うなら総理ソーリとはやされて 梅田 實
女子高生の募金懸命 星 明子
ウ
月の庭ひっきりなしの鉦叩き 古賀直子
秋深まれば一筆の文 六魚
蔦紅葉ぬきさしならぬ深い仲 實
コロポックルは森に集まり 祐
新幹線新青森の新駅舎 明子
橋にずらりと三脚をたて 祐
ナオ
パリ際はまだ夢に見るだけ 直子
ノートルダムの影の夏月 魚
飽きもせず喜怒哀楽をみせて窓 實
絹の下着も濡らすひと刻 魚
お上手な貴方のリードに昂りて 實
賑わってます小児科医院 直
ナウ
ロボットのすべて済ませる新技術 明
山笑わせておかめひょっとこ 直
花守のふらす花びら鉾が行く 祐
昔しのびて過ごす永日 明
2010年 師走19日 関戸公民館
いよいよ今年も後2日で終わりですね。皆様にとってどのような年でありましたか?
無名会12月をお届けします。
来る次の年も良い年になりますよう。
二十韻「猫」
猫からも税とる浮き世漱石忌 おおた六魚
しわぶきひとつ草庵の奥 峯田政志
文庫本書き込みもあり線引きて 玉木 祐
硬貨を探るポケットの底 星 明子
ウ
いつの間に雲に隠れた円い月 梅田 實
菊薫る縁ささやくふたり 藤尾 薫
猿酒ほんのことかや口移し 魚
外ッ国人またも開店 志
家系図は関係ないよ私には 祐
昔も今も下克上あり 實
ナオ
カノン弾く幼き指に蔦青し 明
鴨川踊り月の影揺れ 魚
赤鳥居何を願掛けしましょうか 薫
年のはなれた彼を見つけて 祐
ほらあなた運命線がそっくりよ 志
卿の定めに妾は従う 實
ナウ
菅さんは熟議ばかりで次の手は 明
雲雀の声は更に高みに 魚
賑わいて城趾公園花朧 薫
鉛筆耳に胡砂来たれり 祐
2010年12月4日 首尾 関戸公民館
二十韻「風神」
風神の迷っているか師走かな 玉木 祐
脇目もふらず駆ける掛取り 梅田 實
久々に茶のみ話をもりあげて 星 明子
あっという間に着いたフライト おおた六魚
ウ
異邦人砂漠に登る月ながめ 藤尾 薫
阿弗利加鬼灯熱い溜息 魚
秋扇衣紋をぬきてよりかかる 明
大正ロマン芙美子偲べり 祐
憧れる乙女の心はふれ動き 實
時計は告げるおやつの時間 薫
ナオ
四分の一の西瓜をみやげにす 祐
夏の霜踏み老いぼれが行く 峯田 政志
ほろ酔いの妖怪変化笛を吹く 魚
あなたの面倒わたし好きなの 志
膝枕いつのまにやら桃源郷 薫
宇宙の果てに夢がいっぱい 實
ナウ
終日をエクササイズに着合い入れ 志
あちこち聞こゆ山笑う音 魚
花びらを糸につなぎて六義園 明
思い出つきぬ陽炎の中 志
平成 22年12月4日首尾 於関戸公民館
二十韻 「ある夜」
海鼠腸の酒となりたるある夜哉 おおた六魚
役に格付け忘年の会 玉木 祐
狙うなら総理ソーリとはやされて 梅田 實
女子高生の募金懸命 星 明子
ウ
月の庭ひっきりなしの鉦叩き 古賀直子
秋深まれば一筆の文 六魚
蔦紅葉ぬきさしならぬ深い仲 實
コロポックルは森に集まり 祐
新幹線新青森の新駅舎 明子
橋にずらりと三脚をたて 祐
ナオ
パリ際はまだ夢に見るだけ 直子
ノートルダムの影の夏月 魚
飽きもせず喜怒哀楽をみせて窓 實
絹の下着も濡らすひと刻 魚
お上手な貴方のリードに昂りて 實
賑わってます小児科医院 直
ナウ
ロボットのすべて済ませる新技術 明
山笑わせておかめひょっとこ 直
花守のふらす花びら鉾が行く 祐
昔しのびて過ごす永日 明
2010年 師走19日 関戸公民館