無名会文月 2014年7月16日発行
なつ椿
沙羅双樹(シャラのき)
平家物語の書き出しにこの沙羅双樹の木のことを歌ってますね。
本当はインドの沙羅双樹とは少し違うようですが、日本ではこの木とされています。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
二十韻「からすびしゃく」の巻 膝送り
1 ハート形からすびしゃくの子沢山 藤尾 薫
2 銘々皿に盛る心太 坂本統一
3 古本の「門」の文庫をまた買って 玉木 祐
4 行書美々しく石の表札 古賀直子
ウラ
5 過去未来月の兎は棲み続け 一
6 そろいの帯でおわら祭りへ 薫
7 胸キュンでレモンのようなキスをして 直
8 万景峰号運行は何時? 祐
9 小説は麻薬密売暗躍し 薫
10 外科医めざして通う予備校 直
ナオ
11 居酒屋でふぐ鍋囲み愚痴ばかり 祐
12 葦原に立つ凍鶴に月 薫
13 地に足がつかぬ暮らしで落ち着かず 直
14 四十八ケ所同行二人 祐
15 君を恋う募る想いはいや増して 薫
16 ピアノソナタに乗せる面影 直
ナウ
17 お土産は免税店の化粧品 祐
18 社翁の雨に独り占い 薫
19 燦々と花咲く夢を獏遺し 一
挙句 寄席は大入り春も闌 直
首尾7月5日~7月11日
15句目から文韻掲示板にて
於聖蹟桜ヶ丘ヴィータ創作室
菖蒲
今年の夏も暑くなりそうですね。8月は無名会は夏休みです。
皆様どうぞ暑さに負けずお健やかにお過ごし下さいませ。ごきげんよう~~