無名会8月 2012年9月18日発行
当ブログにご訪問いただき有難うございます。
今年も暑い夏でした。まだ暑い・・・。
会員は夏休みをしてましてご無沙汰いたしておりました。
しかし掲示板では歌仙を巻いております。
今回はそれをごらんくださいね
南アルプス鳳凰三山の花
歌仙「太陽に黒点」の巻
発句 太陽に黒点われに合歓咲けり 玉木 祐
脇 窓開け放つ山荘の朝 古賀 直子
ハイウエイオープンカーを走らせて 坂本 統一
湾の入り江にさざ波のたつ 藤尾 薫
新蕎麦の香りうれしき月の膳 直
信濃伝説聞きいて夜長 祐
ウ 温和なる籾干す姥のいかつい手 薫
何処ぞで誰やら島歌唄う 一
初めてのあの船旅の写真見て 祐
おくれ毛揺らす風になりたい 直
闇路にも赤き火燃ゆる密事 一
ガス灯の下めくるめくキス 薫
木村屋のあんぱんを買う歳の市 直
初湯の月にへそを見つむる 祐
霊気満つ蛾眉の麓は静まりて 薫
テロ請負のここが村落 一
髯面の男馬引く花吹雪 薫
ちょっとお洒落な春の制服 祐
ナオ 艶やかに都踊りの幕上がる 一
浮世の夢を包む御祝儀 直
文庫本一冊持って行ったまま 祐
監視カメラに写る犯人 直
コンビニの特製アイスがお気に入り 薫
似た者同士さ薄翅蜉蝣 一
さりながら色即是空君が好き 直
父母会の親恋愛遊戯 祐
隣家の牡猫来たりて添い寝する 一
てんてんてまり幼子とじゃれ 薫
卒寿斎うワイングラスにうかぶ月 一
釣瓶落としよよくぞそこまで 祐
ナウ 袖袂いささか疲れ菊人形 直
解散風に吹かれそわそわ 薫
夕暮れのテトラポットに夫現れよ 祐
秘するが武士葉隠れ葉裏 一
花のもと朗々謡う黒田節 直
扇かざして麗らほほえみ 薫
20012年6月17日起首 8月15日満尾
サギソウ
うす墨の眉ずみほそくけぶらへば
老いづくわれの顔やさしけり
(四賀光子)
願わくば、そうなりたきもの・・・。
(編集子)