2012年6月8日発行
もう梅雨も間近だそうですね。
遅れておりました 無名会通信です。
キューイフルーツ
(♂)花
満開になると花蜂さんが
ぶんぶんと忙しそうに蜜を集めるんですよね。
甘い香りがあたりに立ち込めて幸せな気分になります・・・。
「朱儒」の巻
侏儒浮かれ云いえて妙や四月馬鹿 坂本統一
踊るグループ地虫出ず頃 藤尾 薫
春疾風弓なり歩む杖つきて 玉木 祐
自転車駆ってセール会場 星 明子
ウ
生ビールぐっと飲み干す背に月 古賀直子
龍の刺青の汗に魅せられ 統一
あこがれは琴弾く人ぞ忍ぶ恋 薫
昭和の残る路地の黒塀 祐
なゐ津波爆弾ロケット次は何 明子
びっくり箱がぼくのお宝 直子
ナオ
霊魂の巫女呼び出す声冴ゆる 統一
梟の鳴く森の湖 薫
ヘアピンの落ちあるベッド三鬼の愛 祐
秋の簾にこもる睦言 直子
清流に月をくだきて舟下る 明子
おのずとハモル照る山紅葉 統一
ナウ
断捨離で色留袖を捨て難く 薫
夢叶うまで努力奮闘 明子
飛花落花花びら立ちてコロコロと 祐
凧合戦の空の広々 直
*皆様不調で完成になかなか至らず、挙句は編集人が2句の中から勝手に選ばせてもらいました。
これで1巻出来上がりといたします。コメントお願いします。
2012年4月7日 以後、名残の裏から文韻4月22日満尾 於 関戸公民館
カンパニュラ(鐘)
フジ子・ヘミングさんの
ピアノを思い出しますね。
ホタルブクロの親類です。
二十韻「万歩に満たぬ」
薫風や万歩に満たぬ万歩計 古賀直子
しばしば起こる遠き雷 星 明子
好物を買い込む夕餉時にして 玉木 祐
ナイフフォークを磨く楽しさ 直子
ウ
月の舟連子の窓を覗きゆく 明子
後朝の庭白露を踏む 祐
残り香を抱きしめている秋袷 直子
満期の保険忘る爺婆 明子
入学金に使いなさいと遺言に 祐
つい飲み過ぎて猫を蹴飛ばす 直子
ナオ
冬麗欧州特急ひた走る 明子
東南東に風疼く月 祐
燭台の灯影に祈る神父様 直子
峠を越えて襷をつなぐ 明子
今宵こそ決死の覚悟でプロポーズ 祐
弱気の彼がちょっと可愛い 直子
ナウ
射幸心煽るゲームに禁止令 明子
テレビ賑わす熊穴を出ず 祐
狩衣の冠者舞いたる花吹雪 直子
棚田見廻る土匂う頃 明子
平成24年5月12日首尾 於関戸公民館創作室