無名会9月~10月2010年10月18日発行
シロテングダケ(奥のほうに見える白いちっちゃなのがこれからでてくるシロテングダケの赤ちゃん!)
二十韻「糸瓜忌」
糸瓜忌や風もようやく強く吹く 古賀直子
なんばんぎせるを照らす三日月 藤尾 薫
秋の声静まる部屋にひとり居て おおた六魚
チャイコフスキーのCDを聞く 玉木 祐
ウ
パソコンの操作たづねて嫌われる 梅田 實
恋しい人がなぜか変人 直子
直木賞内助の功で獲れたのよ 薫
修身という科目なつかし 實
バーボンを黙って重ねサングラス 六魚
馬主うれしい日本ダービー 祐
ナオ
大臣の椅子も鼻の差闇の中 直子
鍾乳洞の奥を探検 薫
あれこれと気を引いてみる好きな彼 實
猫のつもりで見てる鴛鴦 六魚
底冷えのテムズに月のあがりたる 祐
鐘打ち終えし僧の一礼 直子
ナウ 砂山の向こうは佐渡よ皆帰ろ 薫
能楽堂の鼓のどらか 實
花々の花の盛りの大運河 六魚
霞棚引く沖をのぞめり 祐
平成22年9月19日首尾 於関戸公民館第3学習室
ムラサキシキブ
次の短歌行では参考までに自他場、季を入れてあらわしてみます。
短歌行「御無沙汰」膝送り
道迷うほどの御無沙汰秋うらら 三秋 自 古谷禎子
安らぎて待つ月の友垣 仲秋 場 峯田政志
彼岸花咲く一面の川べりに 仲秋 場 玉木 祐
赤い靴買う老舗デパート 自 古賀直子
ウ
木目込みの人形展に招かれて 自他 梅田 實
重着厚し高下駄の音 三冬 他 星 明子
少年のカメラをのぞくクリスマス 晩冬 他 おおた六魚
指輪を用意恋の成就に 自 藤尾 薫
二人行く巴里の街並み煌々と 自他 禎
遁走曲の流れくる頃 場 志
ハイウエーの車の上を花吹雪く 晩春 場 祐
籠いっぱいに染卵盛る 晩春 自 直
ナオ
春灯の下に家族は賑やかに 三春 自他 實
双葉を偲ぶ白鵬の技 他 明
幕の内弁当につく升の酒 場 魚
襟足ぬいた芸妓にぞっこん 自他 薫
顔寄せてケイタイかざし嫌われて 自他 禎
憂き世の夢か遠花火見る 晩冬 自 志
端居して月を浴びたる古希白寿 三夏 他 直
影の中から現れベビーカー 場 祐
ナウ
大騒ぎ神出鬼没の猿を追い 自 明
駐在さんは町からよばれ 他 實
山里は鐘も朧に花の舞 晩春 場 薫
亀は鳴くやらあくびするやら 三春 場 魚
平成22年10月2日首尾 於 永山公民館会議室
短歌行「木犀の香り」
木犀の香り忘れしわびしさよ 峯田政志
水初めて涸る朝の珈琲 玉木 祐
有明に三々五々と犬連れて 梅田 實
太極拳の形しなやか 古賀直子
ウ
鉄橋に色鮮やかな電車過ぐ 藤尾 薫
コートのポッケ燗瓶を入れ おおた六魚
寒風に飲んで渡せば燃えてくる 實
ゆらゆらゆれる恋のゆらめき 古谷禎子
辛子よりツーンときたよ鼻の奥 祐
きっとどこかに惑星の友 星 明子
花のもと交響曲のたけなわに 直
おたまじゃくしを掬う手のひら 實
ナオ
宝貝やっと見つけた少女たち 祐
テレビで人気アニメのフィギュア 薫
特捜の刑事今では塀の中 直
あらためて筆持ちて正座し 志
引き出しの奥深く秘め住所メモ 明
蛍を追いしセピアの記憶 薫
月涼し共に過ごそう夢の宵 志
指の触れゆくししむらの色 魚
ナウ
高らかにコケコッコーと明けてゆき 禎
古本探し治まらぬ癖 志
花吹雪浴びてそぞろに御茶ノ水 魚
鐘供養する紀伊道成寺 魚
平成22年10月2日首尾 於 永山公民館会議室
10月になってもまだ揚羽が飛んでました。今年はやっぱり暖かいというか暑かったからですかね~?
シロテングダケ(奥のほうに見える白いちっちゃなのがこれからでてくるシロテングダケの赤ちゃん!)
二十韻「糸瓜忌」
糸瓜忌や風もようやく強く吹く 古賀直子
なんばんぎせるを照らす三日月 藤尾 薫
秋の声静まる部屋にひとり居て おおた六魚
チャイコフスキーのCDを聞く 玉木 祐
ウ
パソコンの操作たづねて嫌われる 梅田 實
恋しい人がなぜか変人 直子
直木賞内助の功で獲れたのよ 薫
修身という科目なつかし 實
バーボンを黙って重ねサングラス 六魚
馬主うれしい日本ダービー 祐
ナオ
大臣の椅子も鼻の差闇の中 直子
鍾乳洞の奥を探検 薫
あれこれと気を引いてみる好きな彼 實
猫のつもりで見てる鴛鴦 六魚
底冷えのテムズに月のあがりたる 祐
鐘打ち終えし僧の一礼 直子
ナウ 砂山の向こうは佐渡よ皆帰ろ 薫
能楽堂の鼓のどらか 實
花々の花の盛りの大運河 六魚
霞棚引く沖をのぞめり 祐
平成22年9月19日首尾 於関戸公民館第3学習室
ムラサキシキブ
次の短歌行では参考までに自他場、季を入れてあらわしてみます。
短歌行「御無沙汰」膝送り
道迷うほどの御無沙汰秋うらら 三秋 自 古谷禎子
安らぎて待つ月の友垣 仲秋 場 峯田政志
彼岸花咲く一面の川べりに 仲秋 場 玉木 祐
赤い靴買う老舗デパート 自 古賀直子
ウ
木目込みの人形展に招かれて 自他 梅田 實
重着厚し高下駄の音 三冬 他 星 明子
少年のカメラをのぞくクリスマス 晩冬 他 おおた六魚
指輪を用意恋の成就に 自 藤尾 薫
二人行く巴里の街並み煌々と 自他 禎
遁走曲の流れくる頃 場 志
ハイウエーの車の上を花吹雪く 晩春 場 祐
籠いっぱいに染卵盛る 晩春 自 直
ナオ
春灯の下に家族は賑やかに 三春 自他 實
双葉を偲ぶ白鵬の技 他 明
幕の内弁当につく升の酒 場 魚
襟足ぬいた芸妓にぞっこん 自他 薫
顔寄せてケイタイかざし嫌われて 自他 禎
憂き世の夢か遠花火見る 晩冬 自 志
端居して月を浴びたる古希白寿 三夏 他 直
影の中から現れベビーカー 場 祐
ナウ
大騒ぎ神出鬼没の猿を追い 自 明
駐在さんは町からよばれ 他 實
山里は鐘も朧に花の舞 晩春 場 薫
亀は鳴くやらあくびするやら 三春 場 魚
平成22年10月2日首尾 於 永山公民館会議室
短歌行「木犀の香り」
木犀の香り忘れしわびしさよ 峯田政志
水初めて涸る朝の珈琲 玉木 祐
有明に三々五々と犬連れて 梅田 實
太極拳の形しなやか 古賀直子
ウ
鉄橋に色鮮やかな電車過ぐ 藤尾 薫
コートのポッケ燗瓶を入れ おおた六魚
寒風に飲んで渡せば燃えてくる 實
ゆらゆらゆれる恋のゆらめき 古谷禎子
辛子よりツーンときたよ鼻の奥 祐
きっとどこかに惑星の友 星 明子
花のもと交響曲のたけなわに 直
おたまじゃくしを掬う手のひら 實
ナオ
宝貝やっと見つけた少女たち 祐
テレビで人気アニメのフィギュア 薫
特捜の刑事今では塀の中 直
あらためて筆持ちて正座し 志
引き出しの奥深く秘め住所メモ 明
蛍を追いしセピアの記憶 薫
月涼し共に過ごそう夢の宵 志
指の触れゆくししむらの色 魚
ナウ
高らかにコケコッコーと明けてゆき 禎
古本探し治まらぬ癖 志
花吹雪浴びてそぞろに御茶ノ水 魚
鐘供養する紀伊道成寺 魚
平成22年10月2日首尾 於 永山公民館会議室
10月になってもまだ揚羽が飛んでました。今年はやっぱり暖かいというか暑かったからですかね~?