無名会12月21日2009年1月7日発行
新年あけましておめでとうございます。
皆様の一年の計は如何でございますか?
本年も無名会はイメージの世界を派手に、深く、(ちょっと)粋に
展開して連句を楽しみましょう。
とはいえ暮れの12月21日に巻いた物がありました。
新年ですがしばしおつきあいを....。
千両の実は鳥がついばみに来て毎年今頃は無くなりつつありますが
寒い冬を彩る赤い実は鳥の目をも惹く鮮やかなものですね。
二句表「猫の声」の巻
冬日和カラスが猫の声で鳴く 場 三冬 禎子
夕月を背に走る歳晩 他 仲冬 實
ウラ
到来の樽の粕漬け開きいて 自 雑 佳子
ゲルニカの絵の人と眼が合う 自 祐
四旬節香ふりまいて並びゆく 他 仲春 明子
川沿ひの道花は咲きそめ 場 晩春 六魚
重い荷で足を鍛えて漕ぐペダル 自 薫
切子ガラスに注ぐサイダー 自 三夏 政志
ナオ
艶やかな姿を包む初浴衣 他 三夏 實
はしばみ色の瞳けぶりて 他 禎子
船上に地中海から登る月 場 三秋 祐
雨だれピアノ雁を見送り 自 晩秋 佳子
古酒充たす大盃紅き葉を染めて 自他 晩秋 六魚
弁慶の行く道に似たるも 場 明子
ナウ
爛漫の花に囲まれ招魂社 場 晩春 政志
お玉杓子をさがす幼子 他 晩春 薫
二句表「鐘氷る」
鐘氷る池のおもては動かずに 場 三冬 薫
暮の三日月仰ぐ逍遥 自 仲冬 政志
ウラ
もらい物おすそ分けする事もなし 自 禎子
巷に増える不機嫌な人 他 實
レガッタの応援の声冴え返る 自他 初春 佳子
恩賜公園二分咲の花 場 晩春 祐
酒瓶と大福帳の大狸 場 明子
蚊屋にあまれる子沢山なり 他 三夏 六魚
ナオ
洗い髪カメラの前で悠然と 自 三夏 政志
母の匂いを思わせる女 自他 薫
月明かし深水の絵が糶にでて 場 三秋 實
虫の音しげく株価続落 場 三秋 禎子
さりながら海外旅行の猪狩へ 他 晩秋 祐
象牙の杖を一生物に 自 佳子
ナウ
花疲れ永田町には燈は絶えず 場 晩春 六魚
苗代広く風吹きわたる 場 晩春 明子
首尾12月21日 於て桜ヶ丘ヴィータ第二会議室
新年あけましておめでとうございます。
皆様の一年の計は如何でございますか?
本年も無名会はイメージの世界を派手に、深く、(ちょっと)粋に
展開して連句を楽しみましょう。
とはいえ暮れの12月21日に巻いた物がありました。
新年ですがしばしおつきあいを....。
千両の実は鳥がついばみに来て毎年今頃は無くなりつつありますが
寒い冬を彩る赤い実は鳥の目をも惹く鮮やかなものですね。
二句表「猫の声」の巻
冬日和カラスが猫の声で鳴く 場 三冬 禎子
夕月を背に走る歳晩 他 仲冬 實
ウラ
到来の樽の粕漬け開きいて 自 雑 佳子
ゲルニカの絵の人と眼が合う 自 祐
四旬節香ふりまいて並びゆく 他 仲春 明子
川沿ひの道花は咲きそめ 場 晩春 六魚
重い荷で足を鍛えて漕ぐペダル 自 薫
切子ガラスに注ぐサイダー 自 三夏 政志
ナオ
艶やかな姿を包む初浴衣 他 三夏 實
はしばみ色の瞳けぶりて 他 禎子
船上に地中海から登る月 場 三秋 祐
雨だれピアノ雁を見送り 自 晩秋 佳子
古酒充たす大盃紅き葉を染めて 自他 晩秋 六魚
弁慶の行く道に似たるも 場 明子
ナウ
爛漫の花に囲まれ招魂社 場 晩春 政志
お玉杓子をさがす幼子 他 晩春 薫
二句表「鐘氷る」
鐘氷る池のおもては動かずに 場 三冬 薫
暮の三日月仰ぐ逍遥 自 仲冬 政志
ウラ
もらい物おすそ分けする事もなし 自 禎子
巷に増える不機嫌な人 他 實
レガッタの応援の声冴え返る 自他 初春 佳子
恩賜公園二分咲の花 場 晩春 祐
酒瓶と大福帳の大狸 場 明子
蚊屋にあまれる子沢山なり 他 三夏 六魚
ナオ
洗い髪カメラの前で悠然と 自 三夏 政志
母の匂いを思わせる女 自他 薫
月明かし深水の絵が糶にでて 場 三秋 實
虫の音しげく株価続落 場 三秋 禎子
さりながら海外旅行の猪狩へ 他 晩秋 祐
象牙の杖を一生物に 自 佳子
ナウ
花疲れ永田町には燈は絶えず 場 晩春 六魚
苗代広く風吹きわたる 場 晩春 明子
首尾12月21日 於て桜ヶ丘ヴィータ第二会議室