無名会4月 2011年5月21日発行
みなさま、如何お過ごしでしょうか。しばらくご無沙汰しておりました。
何回も訪れてくださった方には更新できなくて申し訳ありませんでした。
未曾有の大災害で心がワサワサしておりましたのも、私ばかりではなかったでしょうか・・・。
とにかく続けましょうとまた始めます。よろしかったらコメントを残していただければ・・・。
二十韻「常の世」
常の世の少し戻りぬ弥生尽 星 明子
橋渡り来る陽炎の中 玉木 祐
たっぷりのサラダ菜鉢に盛り上げて 古賀直子
あれやこれやと話題沸騰 梅田 實
ウ
残業の窓の灯消えて夏の月 峯田政志
チケット二枚初蝉の頃 明
別荘の夜の短かくて待ちわびて 祐
党首会談またも不調に 直
被災者の落着き褒める外国人 實
ようこそ先輩見合わせる顔 志
ナオ
熱燗の徳利並ぶ縄暖簾 明
あらたまの年禁煙同盟 祐
アラフォーで嫁に行きたい貰いたい 直
姿よろしき秋の鮒なり 實
嵐山夜寒の月を賞出ており 祐
爽籟渡る高き城壁 明
ナウ
のんびりと友と散策低吟し 志
学生服はLサイズです 直
花吹雪あゝ玉杯と踊りたり 實
鳥打帽の踏青の人 志
平成23年4月17日首尾 関戸公民館
ヤマブキソウ(高尾山の麓にて)
二十韻「行く春や」
行く春やこのごろ祈ること多し 古賀直子
たんぽぽぽの黄が飛びて川音 玉木 祐
柳鮠諸子鮎並驚いて 梅田 實
チョコを頬ばる幼児の笑み 峯田政志
ウ
奥座敷玄冥の月仰ぎみる 星 明子
ひとみ美しき娘大原雑魚寝 祐
ついちょっと出したちょっかいだったのに 直子
あとの後悔先に立たない 實
家系図に子々孫々の栄見て 明子
異界の扉そこここに開き 祐
ナオ
パリ祭のオペラの舞台暗転し 明子
竹夫人抱き目覚めざる夢 政志
ねえあなた煙草吸うのは後にして 直子
松茸飯のお代わりをする 實
残月の地球の一角崩れたり 祐
風に吹かれて蓑虫の鳴く 實
ナウ
わびぬれば暫し佇む庭の隅 政志
酒瓶下げて山門に入る 明子
花筏のんびり橋をくぐりぬけ 政志
車窓はるかに望む初虹 執筆
平成23年4月17日
於 関戸公民館ワークショップルーム
この春山々を散策してすみれを撮ってみました、種類が多くて憶えきれません。
△をクリックしてみてください。すみれ2011
牡丹が入ってしまったのは手違いです。