樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

縁(えにし)

2009-10-25 23:29:06 | 日記
近くにある秋色を見つけたくて、樹木公園へと足を向けた。
子供が幼稚園時代に親しくなった知人と二人、
10年前子供達をよくつれて遊びに来た樹木公園。
獅子吼(ししく)高原のすぐふもとにあり、
県の林業試験場のような役目をしているためにたくさんの樹々が植わっている上に、
ちょうどよい広さの芝生や傾斜がある。
「おいもごろごろ」遊びを何回もして目を回したこともあったっけ・・・
落ち葉を集めて山にして、その中に子供達はもぐりこんで「暖ったか~い!」と騒いでいた日々も蘇る。
20分ほど木々の間を歩き上へあがると、石川の風景を縮図にして造園されたという
獅子吼の山を借景にした日本庭園がしつらえてある。

昭和天皇もここに立ち寄られたという、その場所で暫し秋をめでる。まだまだ秋色にはなっていないが、
その移ろいゆく季節を感じるには充分かもしれない。

                           持ってきたお菓子と、コッヘルでコーヒーをおとしお茶の時間
                          

突然だったが、知人と話をしている中でどうしても「今日」、
幼稚園時代にお世話になった先生にお目にかかりたくなり、電話をかけた。
今日を逃すとこのチャンスはこの先5年はなくなるような気がしたから。
歳を取った証拠かもしれない。

快諾してくださった先生、感謝です!

伺ってみると先生のご自宅は、我が家から自転車で15分ほどの距離だった。
国道から一本横筋に入ったところだが、旧街道沿いだそうで、
150年も昔に立てられた家をそのまま使っていらっしゃる、
いわば「町屋」として残っている家だった。
           
息子さんご夫婦が同居され、横に小さいながら暖かな空間のギャラリーを開いていらした。
「こうさく舎くりくほ」という。
http://kagabiyori.seesaa.net/article/99027005.html

お隣のおうちも同じような町屋で、今日は丁度公開をしている日だったので覗かせていただいた。
玄関を一歩入ると、土間の上はご覧のように、見上げるように高い吹き抜け
天窓の明かり取りの窓からの光がまばゆい。
           
           造園業を営んでいらっしゃるそうで、町屋の住居横にはモダンな事務所

                       
              ここで色々な空間のアイデアを練り、ひねり出しているのだろう。

ちょうどギャラリーで、色鉛筆画の展覧会をしていたため、先生も通りに縁台をだされていた。そこで1時間半ほど
懐かしい幼稚園時代の話し、近況、幼児教育のことなど伺う。
          
     どんなことがあっても、いつも前向きな先生からまたまた元気をいただいた。
     どうしてこんなに前向きでいられるのかしら。

我が家の子供達はこの先生から、そして自然いっぱいの幼稚園の園庭での遊びから、
転んでもなんとかして自分で起き上る力を与えていただいた気がする。