樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

モダン ということ

2010-01-12 22:48:22 | 日記
今回の連休はゆっくり起きてゆったりした時間を過ごす。
土曜の夕方、金沢市の21世紀美術館(通称:まるびー)という現代美術館へ久しぶりに出かけてみた。
この日は、金沢市民芸術奨励日?とかでコレクション展を無料で鑑賞できることになっていた。
でもこれって、市民に広報しているのかなあ?私は行くまで知らなかったど・・・

今日のお目当ては、タレルのブループラネットスカイとOlafur Eliassonの展覧会。
雨だったのでブループラネットスカイでボケーっとしているのは諦めて、
展覧会へいく。夕方のこの時間、空いていていい。
土曜日は夜8時まで開館しているのでゆっくりいられる。

さて、エリアソンはどんな人かは調べていただくとして。。。
要するにインスタレーション芸術家、オランダ生まれ、ドイツ在住。

http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=19&d=460

私が気に入った展示が二つ。
一つの展示室一杯に霧が一杯立ち込めていて天井から三原色の光が区画を分けて照らしている。
色と色の端堺は色が混ざっている。自分が心地良い緑がブルーに移る場所、
そこに立つと、自分も芸術の一つのファクターとなる、といった具合


もう一つは、
真っ暗闇の部屋の机の上に小さな噴水。
円形の外側から内側へ水が集まる小さな噴水で
その真上からストロボライトを照らす。
すると水の動き、水のしずくが光輝き、水の線が連続してしているような感覚になる。
その噴水は3種類、それぞれ宝石のような水の粒が連続して水になっていることが
視覚的に見える仕掛け。ここによくコメントを下さる海山人さんの一瞬を捉える世界を、
誰もがいつでもこの目で見れる!
そんな感覚だった。

現代美術はよく分からない、楽しめないものもあるが、なんどか足を運んでいると、
その雰囲気に包まれることに違和感がなくなってきた。
なにこれ???っという事ばかりだったりで、
すごいな~という感動はまだあまりないけれど、見る人に「どうだ~!みてみろ!」という
威圧感がなく、共通美もなく、見る人の自由に感じて!というのがこの現代美術なんだろうなあ・・・と
いう理解に至り始めている。
由緒あるアメリカのグッゲンハイム美術館にも行ってみたくなった。

ところで、東京にももう25年以上も前に現代美術館ができていたことを思い出した。
通っていた中学高校の傍でもあったので、生意気にも時々足を向けていたが、
その時は「モダン」という言葉の響きに憧れていた。
ヨーロッパには古い芸術の隙間から「モダン」があふれ出る力があるのだろう。

北品川にある、原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html