樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

ペーパームーン

2012-11-19 23:33:24 | 日記
ペーパームーン
クロワッサン
といろいろに呼ばれている
三日月

昨晩の三日月は
明るい光を放つ細いながらに力強く
なんだか魔力をもった月でした。

平湯峠から安房峠へ抜ける道
それほど夜遅くないと言うのに
気温 マイナス5度

澄み渡る夜空に三日月
それにも負けない星星星の瞬き

暗い針葉樹のつんとした木のてっぺんに
ひとつひとう星がのっかるよう。

こんなに沢山の星の世界の中に
唯ひとつある水の星、地球・・・



寒さを忘れて
星に照らされる三日月
見入ってしまいました。




プラチナ・ソワレ 第2夜

2012-11-19 21:54:27 | 日記
上野文化会館小ホール
11月16日(金)の夜

プラチナ・ソワレの第2夜 は
チェンバロの重鎮、小林道夫氏
「バッハ親子とその時代」

父親 セバスティアンバッハ(J.S.バッハ)
バッハ25歳の時生まれた長男 フリーデマン(W.F.バッハ)
長男より4歳年下の次男 フィリップ・エマヌエル(C.P.E.バッハ)
父親が亡くなった時18歳だった クリストフ・フリードリッヒ(J.C.F.バッハ)
そして末っ子 クリスティアン(J.C.バッハ)

それぞれが作曲した曲をチェンバロで
途中、工藤重典氏のフルートを交えてのバロック音楽を
淡々と奏でていく
正に職人芸

初めて聴いた工藤重典氏のフルートの音色
絹糸のように艶やかで滑らか
あっさりと爪弾かれるチェンバロの音と絡まって
とても美しく快い

3男のクリストフ・フリードリッヒが作曲した
きらきら星の主題による変奏曲は
モーツアルトの変奏曲と似て非なるもので
モーツアルトのような壮大な中にまとまりのある変奏曲ではなく
ちょこちょこと遊びながらあちこちを飛び跳ね
長調の曲があると間に短調の曲がひょこひょこ顔を出してくる。
きらびやかと言えばそう言えなくもない感じがする。
これがもしかすると宮廷音楽への道なのかもしれない。

舞台に鎮座ましましているチェンバロは
萌黄色で金の縁取り
ふたを開ければ中にはバラやダリアのような花々が描かれ
ふたの裏に写ってほのかにその絵が見える。
宮廷音楽はこんなところにも愉しみをこらしていたのであろう。

繊細な音は遥か古きよーろっぱの空気へと流れ
暫し「現在(いま)」を忘れる。

小さなこのホール、確かに奇跡的な音響を持っているかもしれない。

アンコール曲
美しいから、バッハ作曲とされている?と否定的な解説 
シチリアーノ

秋の夜長、物思いに深く沈むにぴったりの曲だった。