
週末に迎える雨の「立冬」を前に
山を歩きたくて
また北八ヶ岳方面を目指して車を走らせる。
蓼科山の向こう側に位置する双子池が気になり
そこでコーヒーをたてて飲みたくて。
だって、そこの池の水、水質がとてもきれいで
汲んで生でも飲めるほど。その水でコーヒーを!という魂胆
この時期、静かでもあるしね。
ところが、其所へ入る登山口(大河原峠)までの道があと4キロというところで通行止め
なんということか・・・
地図と格闘し、やむ無く蓼科山を迂回して入ることにした。

八ヶ岳といえば 苔
秋の苔もちょっと色褪せているが、けなげさが伝わってくる
ところが、歩いているとどう計算しても、時間があと一歩足りない。
天狗の様に歩ければいいのだけど、今日の私の足取りでは心もとない。
回りはほとんど人気がなくてとても静かな予想どおりの密やかな世界
途中退敗をすることにした。
途中までの山歩きで十二分に山の空気を肺に満たし、
ヒンドチット?の薫りをかぎ、満足できたから。
でもでもやっぱり少しだけ池が恋しく、近くの白駒池へまわる。
途中の蓼科高原は唐松林の紅葉が、夕日に照らされ
ここは日本?と思うような林が続く。
思わぬ光景を目にしたラッキーなドライブを楽しんだ後に
冬、氷結したところしか知らない 白駒池 に到着

透明な水に対岸の木々が写り込む

池の周りを歩いていると
煙突から煙をかすかにあげている小屋、「白駒小屋」が見えてきた。

大正時代に建てられた小屋だそうだ
薪が燃える、なんとも温もりを感じる薫りに引き寄せられる

暫くこんな風景とも会えなくなるのかなあ
と池のほとりで暫し感傷にふけゆく。