樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

改組 第2回日展

2015-11-10 08:11:25 | 日記


無機質な建物
六本木 新国立美術館
1階から3階に油絵・工芸・彫刻・書 と
100年続く日展が開催されている。

一昨年のごたごたから改組織され2度目の展覧会

雨の立冬に敬意を表し
文化的な1日を。

100号以上の大きさの油絵、日本画がところ狭しと並べられている。
以前よりずっと、抽象画が姿を消した、という印象
具象がほとんどだが、心を引き付けられるものは数点あるかないか、
それも、すでにもう印象が薄れてきているほどのものでしかない。

工芸には、漆・木・陶芸・織など手広い

書も以前は感覚的に「前衛」と称される部類の作品が多かった気がするが
今年はこじんまりと無難にまとめられた作品ばかりのような・・・



それにしても、書は一期一会
集中して心をもって書く書く書く・・・
息をとめる緊張感も迫ってくる。

己と紙とに向かい合い
精神集中が結実した1枚の結果
瞬間の閃きとそれを身体がどう反応するかの勝負。

集中力勝負でもある作品がこうも多く集まると
それらが覆い被さってくる様で少々息がつまる。

そんな感覚が 感動よりも疲れを誘う。
こんな展覧の仕方でよいのだろうか。