無機質な建物
六本木 新国立美術館
1階から3階に油絵・工芸・彫刻・書 と
100年続く日展が開催されている。
一昨年のごたごたから改組織され2度目の展覧会
雨の立冬に敬意を表し
文化的な1日を。
100号以上の大きさの油絵、日本画がところ狭しと並べられている。
以前よりずっと、抽象画が姿を消した、という印象
具象がほとんどだが、心を引き付けられるものは数点あるかないか、
それも、すでにもう印象が薄れてきているほどのものでしかない。
工芸には、漆・木・陶芸・織など手広い
書も以前は感覚的に「前衛」と称される部類の作品が多かった気がするが
今年はこじんまりと無難にまとめられた作品ばかりのような・・・
それにしても、書は一期一会
集中して心をもって書く書く書く・・・
息をとめる緊張感も迫ってくる。
己と紙とに向かい合い
精神集中が結実した1枚の結果
瞬間の閃きとそれを身体がどう反応するかの勝負。
集中力勝負でもある作品がこうも多く集まると
それらが覆い被さってくる様で少々息がつまる。
そんな感覚が 感動よりも疲れを誘う。
こんな展覧の仕方でよいのだろうか。