
白瀧神社 のご神体
世界遺産になっている白神山系の核心部に近い町が八峰町
ひょんなご縁から実家近くで旅行業を営むおじさんと知り合った。
自宅の庭先で白神ツアーを一人静かに宣伝している方だった。
興味があったので、お話をきくと、八峰町の出身だとおっしゃる。
パンフレットをいくつか頂き、八峰町の話をきいているうちに行きたくなり
行ってしまった9月22日
白瀧神社裏の山を留山という。
一切木を切ったり手入れをしてはならぬ との
村の方針に従い、自然林なのだが、ここはブナの林
そこで作られた水を地下水として飲み水、田畑への水、洗い物用と
村で利用しているそうだ。
だから、観光客が入ると汚れるし自然が悪い方へ変化してしまうことを恐れて
宣伝をしていない。
山に入りたいときはガイドをお願いする。
お願いしたガイドさんはブナに対する愛情豊かな方で
ゆっくりとそれぞれのブナと対話しているように歩かれる。
今の林業の話、ブナの雌雄の木の話、種の話・・・
目から鱗のことばかり。
その上キノコにもめっぽう詳しい。
実をつけている木々の名前も出てくるわ出てくるわ
覚えきれない。

樹齢推定300年

葉が集めた雨水が地面へ流れる水の跡が黒い筋となってくっきりと見える
ここの木はなぜだか幹に苔が映えず、真っ白色白
それに雪の重みがないのか、下からすら~とまっすぐな木ばかり
北陸のように根本辺りがなまめかしくカーブを描くことなく
お育ちである。
やや朽ちてくるとキノコの床となり、自然へ戻る準備を始める


金沢の公園でひろったことを思い出した くさぎ の実

きれいな響きの 白雲木(はくうんぼく)
近くには 三十釜 という渓谷を散策できる場所もあった

「釜」というのは、山から切り出した材木をひとまとめにしたときの単位
30釜の大きさならこの川を流し、海まで運べるということ らしい
ブナたちが集めた水はとにかく清らかで透明度が高い
ガイドさんたちは「山の森」を復元し「海の森」を再生させよう
と保全活動を行っている。
次世代へこの地域を継承していこうと
ブナの実から苗木を5000本ほど育て山に返しているそうだ
ブナ苗の里親も募集中!
2000円で苗木を3本送ってくれる。
5年ほどしてしっかりしてきたら、八峰町で植樹してもよし、
そのまま育ててもよし とのこと
ブナとガイドのおじさんに
またおいで~と声をかけられた
