山の師匠が鬼門の富士山、奥穂高を征し
日本百名山完歩にあと一座を残すだけとなっていた。
10月の体育の日の連休
この時期に珍しい超大型台風が近づいていたが
残す1座を目指して新潟に集合
今まで色々関係してきた人たち
筆頭家老を初め足軽まで5人が集まった。
ひたすら長い距離を歩く新潟県と群馬県境に位置する
奥只見湖の南
平ヶ岳
登り6時間、下り5時間予定
朝食・昼食・その他休憩を入れて約12時間の行程(予定)
朝4時から登る予定で前日登山口近くの清四郎小屋に宿泊
ここに泊まると有料ではあるが、一般車は通れない林道を送迎し
たった3時間で登頂できるという、別名プリンスロードなるものがある。
なぜならば、皇太子が何故か登った山で、そのために登山道が整備
されたとのこと。日光白根山で仲良くなった会津バスの運転手さんの
長老がその時バスを運転して林道を走ったとか。
こんなマイナーな山をよくぞ選んだ!というより、警備の関係からあまり
メジャーな山だと周りのお付が大変なので、ほとんど人が足を向けたがらない
地味な山を選んだと言う事か。
それはさておき、我々は100名山の最後の100座目を一緒に登れると言う
まことに記念すべき山行に同行できる幸せ!そんな安易な道を選ぶはずが
なく、正統な道を4時出発。
清四郎小屋は温泉ではないけれど手作り感満載の半露天風呂があり
男女交代で入るようになっていて、ちょいと長距離運転の後に嬉しいお風呂。
一応ビールで前祝をして早々に8時には就寝。なにせ3時起床ですから。
一夜明け、霜が下りるほどの寒さ(登り始め3度)ではあるが
台風の風もなく空一面星空、オリオン座が見える中、ヘッドランプで足元を
照らしながら歩き始めた。いい1日になりそうな予感。
ほぼ1時間やせ尾根のざらざら急登をひたすら高度を稼ぎながらあがっていく。
5時になると白み始め足元や周りの切り立った風景が見えようになる。
暗くてよく見えなくてよかった・・・と思うことしきり。
福島の山々の向こう側からぬくい太陽が上がり始め
暖められた空気が少しづつ背中を押してくれる。
雲ひとつない澄み切った空
夜が明ける・・
夏に登った燧岳の姿が凛として美しい。
木々の山肌はすでになくなり
なんとあでやかな世界が広がっているのだろうか
私も師匠について、気がつけば50座もの百名山を歩いているが
こんな赤い山を登るのは初めて。背骨のように真ん中に見える道
意外と傾斜はきついが、気持ちが高揚(紅葉)し苦にならずに歩が出る。
ひとつ登るとまた長い登り、下ったり登ったりの繰り返し
白樺はどこまでも白く天に手を伸ばすかのごとく伸びやかに伸び
ナナカマドはすでに葉を落とし赤い実で存在をアピールし
空は絵の具を流し込んだかのような色
いくつか地図上に示されている水場の水はほとんどなく
期待はずれの歩きで少し疲れが見え始める4~5時間後
歩きながら上を見上げれば空が近い!
目の前の階段を登りつければ・・・
平らな平らな地塘が広がる 姫池 に到着
彼方に見えるが、 平ヶ岳
しかし、なんと広々とした眺めだろうか
ここからまた1時間弱下ったり登ったりして
平ヶ岳最高地点(2,141mちょい)を無事6人で踏む
いつもは決して笑い顔で写真に納まらない師匠だが
付き人がたまには「笑え~!」と囃し立てたので
とびっきりいい笑顔 ^^V 笑えば笑えるじゃないの?!
とっても短気な性格でも根気はあるんだね、とまた一笑い
姫池までもどり大休止 さぁて お昼だお昼だ~♪
お師匠は100座のそれぞれの山を思い出しながら歩いていたのだろう。
いやいや復路は「コーラ、温泉、宴会・・・」と唱えていたとか・・・
そうです、登ったらその分おりなきゃなりませぬ。
登った時とは違い、明るい道を光に照らされながらどんどんと下る下る
これは序の口のやせ尾根で
左右を眺めていたら足がすくんで前へ出られない岩尾根
向こうの端までなんとか到達したあとは
急な勾配のくだりが待っている。
ほんとに「宴会宴会・・・」とビールの一口を想像しながら歩かなきゃ
歩けません。
とうとう、教科書どおりに12時間
ブナの原生林が出迎えてくれた。
師匠、100座登頂おめでとう!
日本百名山完歩にあと一座を残すだけとなっていた。
10月の体育の日の連休
この時期に珍しい超大型台風が近づいていたが
残す1座を目指して新潟に集合
今まで色々関係してきた人たち
筆頭家老を初め足軽まで5人が集まった。
ひたすら長い距離を歩く新潟県と群馬県境に位置する
奥只見湖の南
平ヶ岳
登り6時間、下り5時間予定
朝食・昼食・その他休憩を入れて約12時間の行程(予定)
朝4時から登る予定で前日登山口近くの清四郎小屋に宿泊
ここに泊まると有料ではあるが、一般車は通れない林道を送迎し
たった3時間で登頂できるという、別名プリンスロードなるものがある。
なぜならば、皇太子が何故か登った山で、そのために登山道が整備
されたとのこと。日光白根山で仲良くなった会津バスの運転手さんの
長老がその時バスを運転して林道を走ったとか。
こんなマイナーな山をよくぞ選んだ!というより、警備の関係からあまり
メジャーな山だと周りのお付が大変なので、ほとんど人が足を向けたがらない
地味な山を選んだと言う事か。
それはさておき、我々は100名山の最後の100座目を一緒に登れると言う
まことに記念すべき山行に同行できる幸せ!そんな安易な道を選ぶはずが
なく、正統な道を4時出発。
清四郎小屋は温泉ではないけれど手作り感満載の半露天風呂があり
男女交代で入るようになっていて、ちょいと長距離運転の後に嬉しいお風呂。
一応ビールで前祝をして早々に8時には就寝。なにせ3時起床ですから。
一夜明け、霜が下りるほどの寒さ(登り始め3度)ではあるが
台風の風もなく空一面星空、オリオン座が見える中、ヘッドランプで足元を
照らしながら歩き始めた。いい1日になりそうな予感。
ほぼ1時間やせ尾根のざらざら急登をひたすら高度を稼ぎながらあがっていく。
5時になると白み始め足元や周りの切り立った風景が見えようになる。
暗くてよく見えなくてよかった・・・と思うことしきり。
福島の山々の向こう側からぬくい太陽が上がり始め
暖められた空気が少しづつ背中を押してくれる。
雲ひとつない澄み切った空
夜が明ける・・
夏に登った燧岳の姿が凛として美しい。
一つの山(台倉山)の稜線にでかかる頃、あたりの山に光が当たり始めた!
真っ暗だった世界が突然赤く萌える
真っ暗だった世界が突然赤く萌える
木々の山肌はすでになくなり
なんとあでやかな世界が広がっているのだろうか
私も師匠について、気がつけば50座もの百名山を歩いているが
こんな赤い山を登るのは初めて。背骨のように真ん中に見える道
意外と傾斜はきついが、気持ちが高揚(紅葉)し苦にならずに歩が出る。
ひとつ登るとまた長い登り、下ったり登ったりの繰り返し
白樺はどこまでも白く天に手を伸ばすかのごとく伸びやかに伸び
ナナカマドはすでに葉を落とし赤い実で存在をアピールし
空は絵の具を流し込んだかのような色
いくつか地図上に示されている水場の水はほとんどなく
期待はずれの歩きで少し疲れが見え始める4~5時間後
歩きながら上を見上げれば空が近い!
目の前の階段を登りつければ・・・
平らな平らな地塘が広がる 姫池 に到着
彼方に見えるが、 平ヶ岳
しかし、なんと広々とした眺めだろうか
ここからまた1時間弱下ったり登ったりして
平ヶ岳最高地点(2,141mちょい)を無事6人で踏む
いつもは決して笑い顔で写真に納まらない師匠だが
付き人がたまには「笑え~!」と囃し立てたので
とびっきりいい笑顔 ^^V 笑えば笑えるじゃないの?!
とっても短気な性格でも根気はあるんだね、とまた一笑い
姫池までもどり大休止 さぁて お昼だお昼だ~♪
お師匠は100座のそれぞれの山を思い出しながら歩いていたのだろう。
いやいや復路は「コーラ、温泉、宴会・・・」と唱えていたとか・・・
そうです、登ったらその分おりなきゃなりませぬ。
登った時とは違い、明るい道を光に照らされながらどんどんと下る下る
これは序の口のやせ尾根で
左右を眺めていたら足がすくんで前へ出られない岩尾根
向こうの端までなんとか到達したあとは
急な勾配のくだりが待っている。
ほんとに「宴会宴会・・・」とビールの一口を想像しながら歩かなきゃ
歩けません。
とうとう、教科書どおりに12時間
ブナの原生林が出迎えてくれた。
師匠、100座登頂おめでとう!
紅葉の中を、歩く、、、気持ち良かったことでしょう。
こんばんは~
コメントありがとうございます!
はい、素晴らしい山日和でした☆