樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

松本経由でフルコースといえば

2009-10-16 23:41:03 | 旅行
東京の実家からの帰り道
最近は中央高速利用で松本へ抜け、国道41号線を走り上高地の横を通り安房峠を抜けて富山に出るコースを使うようになった。距離は上越経由で全て高速道路を利用するより100キロほど短いので、ガソリンはタンクの半分くらいの消費で済む。
今回もこのコースを選択。お天気がよかったので、南アルプス特に北岳、八ヶ岳の姿を正面に横に見ながら走るドライブはすがすがしいものがある。あ~やっぱり北岳登りたい~!山が私を呼んでる~と思ってしまう。
このコースにした理由がもう二つある。

一つは、以前このコースを利用した際、娘が見つけて迷ったすえに買わなかったステッカーを再度見つけて購入すること。巷に出回っている「Baby in Car」ステッカーのパロディで、「竜馬乗ってます」と書かれているもの。そう、娘は大の「坂本竜馬」ファン。あの時買っていればよかったのに・・・と思っても後の祭り。でも中央高速のどこかのSAで売っていたことは確か、という記憶を頼りに松本までのSA全てに止まって確認するという1日がかりの帰宅となった。
こうして時間をかけたのだが・・・。ただし、類似品の「上杉謙信乗ってます」と「織田信長乗ってます」というステッカーを執念で見つけた娘。結局我が家の車には「織田信長」さんに乗っていただくことになった。


もう一つ、それは松本から下道を上高地方面に上っていく途中にある、レストラン「アンダンテ」。ステーキ丼がすて~きな気取らないレストラン(ちょっと寒?!)
安くてぶ厚いステーキがど~んとのっかている丼。そして知る人ぞ知るエビフリャ~。大きくってサクサクッとした最初の一口。次にプリン!と主張している頑固なえびフライ定食。2本と3本が選べる。頭の一部以外はぜ~んぶカリカリっと食べられるように揚げてくれている。美味です。これが食べたくて松本経由に。
           
             やっぱり ☆食欲の秋☆ 到来!

その後、あえて安房トンネルを通らずほとんど車が通らなくなり、たまに動物に出くわす安房峠の旧道を抜け、平湯温泉の「神の湯」につかり近くのタルマの水を汲む。
                    
           

あるいはほぼただに近い川原の露天「龍神の湯」に手足伸ばしてつかり手作りスモークベーコンを手に入れる。これが私のフルコース=☆

商店街

2009-10-16 07:58:15 | 日記
実家のそばには2つの商店街がある。
一つは戸越銀座、もうひとつは武蔵小山商店街

どちらも古い歴史がある。
戸越銀座は中央区の「銀座」からはじめて「○○銀座」と銀座の名前を分けてもらった1番目の地域。銀座の耐火レンガの一部をもらってどこかに敷いているらしい。
下町らしく対面販売の八百屋、魚屋などが軒をならべていたが、この頃はやっぱりドラッグストアーなどが目立つ。でも、独自の「戸越銀座ブランド」を立ち上げて昔ながらの店主達が力をあわせてがんばっている。
    ↓    ↓
http://www.togoshiginza.jp/_brand/
人知れず美味しくて気に入っているのが「ソース」。とても素直な甘みとすっぱさが合わさっている。正直なソース、という感じ。その昔、肉屋の横で揚げ物をやっていて、ジャガイモにカツなどの衣をまとわし、揚げてくれていた。上げたてのその一口ジャガイモ揚げとメンチカツがおいしかったなあ~と脳ミソがその味を思い出させてくれた。口の中にその味が蘇る。
その他焼酎や米?、ドレッシング、クッキー・マドレーヌなどネット販売もしている様子。がんばれ~戸越銀座!  そうそう、戸越銀座温泉というのもあるのです。本当の温泉なんだろうか?

もう一つは洋品店が集まる「武蔵小山商店街」。全国版のテレビに時々映るときもあるアーケードをもった徒歩20分くらいの商店街。老若男女どの世代の人々が歩いていてとても賑やか。洋服や帽子専門店、ぞうり専門店、文房具、惣菜や、金物や靴屋・・・郊外型店舗が街の中に横長にあると思えばいいところ。ここは洋服がとっても安い。靴も安い!!
子供達はここで買い物をするのが大好きで、買わずともぶらぶらとお店を覗いて歩いている。私の子供の頃もここでぶらぶらして買い物をするのが大好きだった。店を出ると左と右が分からなくなっていて、迷ったこともある。今残っている老舗は帽子・草履・鞄屋、化粧品屋、金物屋位であとはドラッグストアー、輸入雑貨、輸入食品店、こだわり豆腐の店、洋服やさんなど。商店の感じは変わったけれど活気は昔以上。全国的にも元気のある商店街の一つではないだろうか。東急線「武蔵小山」駅は急行が止まるようになって、また賑わいを取り戻した様子。駅近くに「王様のいちご」というぼろいケーキやさんがある。ここは人一倍大きなパッフェを出してくれる。ほんとに大きいんだから!夏でないと食べる気がしないほど大きい。

下町のよさが残る、商店の人とのコミュニケーションを取りながら普段着で買い物ができるこんな商店街がある素朴な東京なら好き!


天井裏の住人

2009-10-16 07:34:03 | 日記
10月の体育の日、連休だったので久しぶりに実家へ帰省。
東京のとある下町の一角で、一本筋を入ると狭い住宅地、まだまだ木々も土も残っている。家の裏には某薬科大学がある。

両親二人で老々介護現場でもあるのだが、二人でがんばってくれていることに、また区のケア体制にも感謝している。父の認知症が少し進み心配ではあるのだが、パーキンソン病の進行は遅くなり、少しでも自立歩行ができるうちは、遠方にいる私は母に耳を貸すだけで、手も足も出ない。どうしたらいいのか、いま私にできることはなんだろうと自問する。

               
               ヤブミョウガ

さて、今回は2泊3日、久しぶりにゆっくりと過ごす時間があった。何か用事(重い物を移動するとか、高いところの作業など)はないか?・・・と。母から頼まれたことは、天井裏に薬を放り投げて欲しい・・・ということ。???だったのだが、どうもねずみが屋根裏を走っているらしい。夜、怖くて眠れないという。
確かに回りには土があるし、50年以上の古い木造家屋。いても不思議はないし、私が小さい頃は、朝起きるとトラップに丸々太った大きなねずみがかかっていて、しばらくすると祖母がバケツに水を入れてその中にトラップごと沈めて溺死させていた記憶がある。たかがねずみじゃないか、とも思ったが、やっぱり夜屋根裏をごそごそと走り回られたんじゃ、年をとっても耳がいい母には眠れない要因になるだろう、と薬をほおリ投げ、噴霧器ついたガスを振りまいた。

ところが、天井裏を歩く音は結構大きく、大胆。ねずみがこそこそ走り回る音とは訳が違った。母が怖がる気持ちも分かる。昼間でさえこの音なんだから。天井裏だけでなく、どうも壁の隙間も登っている音もする。こりゃおかしいぞ!
肉球のあるような足音。まるで猫?? あっ横切った!こんどはあっちにいる!・・・と走り回る音について長い棒で天井をつつき脅かす。いたちごっこであった。
ハッカのにおいがする薬をまいた夜、さすがに臭かったのか、夜はあの足音はしなかった。しかしである、翌日の昼間、もどってきたようでまたあの足音。天井で運動会でもしているように2匹だろうと思われる足音は続いた。
休日であったので、区の環境対策課?(ねずみ駆除部門)のようなところへは連絡がつかないので、業者に当たってみた。すると、それは、「ハクビシン」であろうと、あっさり言ってのけられた。
東京で「ホクビシン」?狐につままれたような話であるが、結構いるらしい。そこの業者も何匹か対応しているとのこと。またまたしかしであった。「ハクビシン」は絶滅危惧種、いわゆるレッドゾーンに属する動物らしく、駆除するには申請書など複雑な書類を山のように書き、許可が下りるまでに約1ヶ月かかるという。「ハクビシン」はねずみの5倍くらいの菌を持っていて、空気を吸うと高熱を出す場合があるとのこと。サーズの原因であったかもしれない、やらやっかいな動物らしい、と要らぬ知識が身についてしまった。結局その業者に、ハクビシンが出入りしている穴(2ヶ所見つかる)をふさいでもらい、天井裏を消毒してもらうことに也、一件落着。東京にもまだまだ自然は残っているもので・・・害がなければ住まわせてあげたいと密かに思ったのは私だけかもしれない。

金沢にもどり、そんな話をしていたら、山の裾野にすんでいる専務いわく、「うちの村の畑はイノシシと猿と熊の被害にあっていて、ハクビシンは登場しないけど・・・」と。500キロしか離れていない日本だが、ところ変わればである。
東京のハクビシンも、東京は住みにくくなったなあ~なんて思って暮らしているのだろうか。

五竜岳~唐松岳縦走 その2 エピローグ

2009-10-07 00:45:02 | 日記
       5:35 朝日が雲の海原から顔を出す
       

2日目の朝、寒い!風が身を切るように吹き付ける。
それもそのはず、しっかりとした霜柱が立っている。さくっさくっ! 
道に残ったぬかるみにうっすらと氷が張っている。
標高2450m、山はもうそんな季節を迎えているわけだ。
しかし、キリッとした切れのあるここの空気は身体全体を目覚めさせてくれる。
なんていい朝なんだろう。

ここから約2時間半、唐松岳を目指して縦走路をゆく。
ほぼ平行道だと思っていたが、一度がくっと下だった後に2500mまで登り返す。
思った以上に岩稜で、やっぱり手足を使ってよじ登らなければならない。
冷たい風と切り立った岩を越える時の心臓バクバク・・・必要以上に口が渇く。
3箇所の結構きついクサリ場を写真を撮る余裕も無く過ぎてゆく。
振り返るとよくもまあ、越えてきたなあ~と思う尾根が五竜岳まで続いている。
そして昨日5時間かけて歩いた遠見尾根が見渡せる。やっぱり長~い。
あの遠見尾根を下りに使うコースがポピュラーなのもうなずける。
よく歩いたもんだ!

唐松岳山頂小屋到着。トイレを拝借
山の小屋のトイレは泊り客以外用では有料トイレが多いが、ここも200円
トイレットペーパー代、水洗ならその水代、汚物の輸送などの処理代などとなるのだろう。
だがしかし!ここのトイレは200円の価値が充分にあった!
まずは洋式便座、無臭、洗面台はぴっかぴか!ありがたや~。
こんなことで喜んでしまえる自分がおかしい。

この山荘、建て替えられたばかりらしく、この本館に泊まる場合は、別館利用より+800円支払わなければならないそうだが、その差はいかに。いつか800円の差額はどんなものか見てみたい!と仙人はおっしゃる。ここに宿泊してワインを飲んで・・・と頭の中に計画が出来上がりつつある仙人さんの顔がにやけて嬉しそうだった。

                
2696mの唐松岳山頂 立山連峰、剱岳、昨日見えなかった五竜岳、鹿島槍、そして杓子岳、360度のパノラマがひろがっていた
                
                 右端の一際高い頂を持つ山が剱岳

あの剱岳に足を踏み入れ、頂に立ってきたんだと改めて感慨にふけってしまった。それもスタート地点は750m。仙人さんは同じく剱岳の取り付いた岩を思い出しているようで、お互いにバリエーションルートの多い山のよさに暫し浸っていた。

さあ、ここからは一気に3時間で丸山ケルン、八方池を通過し第一ケルンの八方池山荘まで下るくだるくだるる・・・下へ行けばいくほど、人とすれ違い、人が多くなる。八方尾根は観光地!下界の匂いがしてきた。

どこからだろうか、風の温度まで変わり生暖かくなる。あの清々しい空気はどこへ行ってしまったのだろう。振り返り、歩いた山々を眺めると、思わず今来た道を山へ引き返したくなるのはどうも私だけではなかったようだ。

白馬三山が美しく映える八方池は多くの人でごったがえしていた。
八方池山荘まであと1時間というところで、1人の人が転んで倒れていた。つまずいて顔を打ってすりむいてしまった地元の方らしかったが一人での登山者らしく、別の地元の方が面倒をみていた。携帯電話で救助を要請していてた。簡単な化膿止めの塗り薬を要請していたので、持参してた薬と消毒用アルコールを提供。やっぱり持参しておくと何かの役に立つものだ。

12時に到着した山荘で、無事を祝って乾杯していると、救助ヘリが頭上を飛んでいく。えっ??あのおじさん急変したの??ヘリで搬送しなければならないくらいだったの?と心配していると、地元の救助隊の一人が横で、「携帯電話の電池が切れて・・・出動撤回の連絡が取れなくなってしまった・・・云々かんぬん」とホバリングしているヘリと話している様子。その横におじさんがちょこんとすわっていた。何よりなにより、自力でおりてこれたのだから。

最後の〆は、当然 ♪温泉♪
白馬にはたくさんの立ち寄り湯があるが、今回つれていってもらったのは「おびなたの湯」
白馬への登り口、猿倉へ行く途中にある露天だけの湯。
川のせせらぎを聞きながら浸かれる、山懐に抱かれた自然味ある温泉だった。
(婆くさいが)やっぱり 極楽極楽!!

お風呂からあがると、どんぐりこつんと音がする。
秋全開の10月が始まった。



五竜岳~唐松岳縦走 その1

2009-10-06 00:09:00 | 日記
週末に五竜遠見~五竜岳~唐松~八方へ抜ける縦走にでかけた。
仙人のお供としてはいささか危なっかしい私とたびたび登場する美味しい食料を持参する姫との3人のパーティ。

写真の左端、つんとした頂上を持つ山が五竜岳。
一日目、雨には降られないことが幸いな雲行き。ただしだからこそ、こんな珍しい山を跨ぐ虹に出迎えてもらえた。
                      

長い長い遠見尾根、尾根歩きといっても変化のあるコース

色づいたナナカマド、ダケカンバの林、池塘を過ぎると急な登りが始まる。
           
小遠見山では鹿島槍がすばらしく見えるはずだったのだが、頭の先は雲の中。
こんな天候の中、苦労して岩を手と足を使って登った先に、雷鳥が歩いているではないか。
初めて眼にする雷鳥は、すでにおなかの辺りは白くなり、冬支度が始まっている。
この寒い強風の中でも雪の吹きすさぶ中でも生き延びる生命力。けなげな鳥。
           
           岩場と同じ保護色でみえにくいが、左端、ハイマツの上辺りにいるのだが・・・

                  
                   岩場の横にウドの紅葉?ちょっとステキな色使い

途中めげながらも白岳(2451m)にある五竜山荘に到着。夕食までには五竜本山往復ができそうな時間だったので空荷で頂上を目指す。
ずっと晴れ間の無い、風の強い雲が上り霧となる天候のなか、岩場やクサリ場、ガレ場をひやひやしながら登りつめるとそこは・・・  雲海の上だった!
空に手が届きそう。なんという清々しい空気だろうか。山並みは見えないが雲の中に立っているような、何層にもなっている雲に見とれてしまう。


振り返れば・・・!!
虹の光輪の中に私達の影が映っているではないか。
「ブロッケン現象」というのだが、昔の人は山でこれを見るとお釈迦様のご光臨!!と大騒ぎをして拝んだという。
確かに手を合わせれば手を合わせた影ができ、両手を挙げれば両手を挙げる影が映る。
自然相手の大きな影絵
今日のは気象条件がよかったのか悪かったのか?長い間輝いていた。

頂上には私達3人だけ。こんな天候の中、登る人はあらず。明日の晴天を待ち、360度の眺望を楽しもうととっといているのだろう。
悪天候の中、登ったご褒美、なんと幸運だったのだろう。
きっと下界に下りてからも、何かいいことありそうな!
思わずそんな期待をしてしまう・・・