樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

体育の日の連休

2011-10-11 22:47:11 | 日記
お天気も安定した10月の連休

北海道へ行くといつもお世話をかけていた
全校生徒数33人の中学校で英語を教えているいとこが
5歳の息子をつれて、金沢に遊びに来た。

これを聞きつけて、叔母(いとこの母=私の母の妹)と
叔母がいっしょなら、と母が
もれなくついてくることになった。
かしましい3日間の始まりは10月7日(金)

叔母と母はJRで午後早い時間に金沢入り
さっさt浅野川沿いの主計町(かぞえまち)を散策したという。


いとことその息子は夜、羽田経由で小松入り
千歳から小松への直行便は一杯で取れなかったという

金沢市内、郊外ともイベントだらけで
多くの人で賑わっていた。

<1日目>
金沢市内散策
 母は4度目、叔母は2度目、いとこは初めての金沢
 さて、どこへ行けば皆が楽しめるか・・・
 まずは、21世紀美術館~大人も子供も楽しめる♪
  

         「タレルの部屋」で切り取った空を楽しむ
              

         大胆にも作品の中でカードゲームなんかしてみちゃいました(汗
                               

美術館の外の芝生では、クラフトマーケット開催やミニSLの試乗などあり
従兄弟の息子は4回もSLを堪能した。


叔母はオン歳70歳の記念すべき6日後
金沢らしいお麩の懐石料理でお祝い膳を囲む


  お麩のステーキ風
 
             車麩の「すごもり」

  すだれ麩の春巻き

           揚げた生麩にきのこのあんかけ

ゆっくりと時間をかけていただいたのと、笑いすぎて腹いっぱい!
       
     ラピスラズリーの青の間と欄間
             

    老舗みずあめやさん 
                    
                               

夜には娘も合流してガールズトークに花が咲く


<2日目>
70と80のおばあさま方は疲れも見せず朝からしゃきっと
さて、今日はどこにしましょうか・・・
  母のたっての願いで温泉三昧とすることに。
まずは山代温泉のあの古総湯
  その前に叔母達は魯山人が長逗留した「いろは庵」見学
  子供と私達は近くの服部神社の階段にて懐かしい「グリコ」遊び
そして貸しきり状態のお湯へ
  ところが、気持ちよすぎて長湯して、母がちょっとふらふらに
  ここのお湯は完全にかけ流し、加水も加温もしていない
  外の風と天井から吹き込む風の具合でお湯加減を調節している
  だから、人が少ないとお湯の温度が上がってしまうし
  風の吹込みが少ない日も当然温度が上がりやすい

  温泉卵とソフトクリーム+温泉卵のデザートでちょっと一休み
山中温泉でまたお風呂に入る予定を変更し
  鶴仙峡をゆっくりちょっとだけ散策

                あやとり橋は高い!               


  やっぱり石の階段の上り下りはお二人にはキツそうなので
  スローペースの散策となり、本日終了
  帰りは峠を越えて
  山間の田んぼ道をとおり、樹木公園で かつら の木の紅葉を楽しんだ
  かつらの甘いクッキーを焼いたような香りと柔らかなオレンジ色の紅葉
  「熊がでます」という看板に乙女のように騒ぐおばあさん達は屈託がない♪
  夕食にはまたおなか減らした娘も参戦

<3日目>
すっかり忘れていたお買い物タイム
  本日午後、金沢を離れるお二人のお買い物タイム
  駅でお土産をわんさかかったあと、近江町市場へ見学に
  さすがに、宅配で送らなかったけど、金沢の風物詩「ドジョウの蒲焼」を
  ちょっと立食い

ホームまでお見送りに行くと、送る側はなんだか涙が出る
  5歳の電車大好き坊やは大喜びで、なかなか出発しない電車に嬉々とする。

  それからオチビさんと私は公園でまったりと過ごし
  その間にいとこは東茶屋街をゆっくりと散策
  なかなか気に入ってもらえた様子

老若男女、金沢への回数も違うとなかなか皆が満足する計画は難しい
その日暮らしの出たとこ勝負、天候が幸いし
食べ歩き倒した感もないではないが、なんとか無事ご帰国?いただけた。

叔母のパワーに脱帽の3日間


    

石徹白(いとしろ)

2011-10-10 23:26:33 | 日記
10月2日 歴史探訪(白山自然を考える会主催)に参加
郡上市白鳥町にある「石徹白」という村を訪れた。

ここは、白山登山の美濃禅定道の登山口
ここから三ノ峰に上がり別山経由白山へ通ずる道がある。
この日も和歌山の若者が一人、この登山口から白山を目指して歩いていった

歴史は古く、縄文時代にさかのぼる
西暦82年、伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美(イザナミ)のニ神が
善き「舟岡」が見つかったとここに社を立て「中居神社」(ちゅうきょ)
となし鎮座されたとされる。そしてここに千引岩(ちびきいわ)を引いた。

中居神社

           
                  


       

千引岩

                 


          
                   


奈良時代に白山を開いた僧、泰澄(たいちょう)大師が中居神社に詣で、
宮川の各霊地で行を積み、神のお告げによって白山に到着したとされる。
この時より白山信仰が広まっていく。

この村から車で15分、階段を412段上がると
「いとしろ大杉」が登山口に聳え立つ
樹齢1800年、幹まわり13メートル

       
              
     杉以外の草木が寄生して息づいている
                    


神社裏から徒歩15分
浄安杉 が天に向かって高く伸び上がる

           

               

千年以上の時を越え、杉は何を見続けてきたのか。
ここは「いとしろ」、白山登拝者の宿坊の地


               




森の木琴

2011-10-07 22:42:50 | 日記
「森の木琴」と題されたCMを見た方はおありだろうか。
まずはこちらを↓

http://www.youtube.com/watch?v=C_CDLBTJD4M


docomoのTOUCH WOODという携帯のCM
3/10に1回流された後、3/11の震災のためCM自粛でお蔵入りした。
これがカンヌ広告賞を受賞し一躍有名になった

Behind the scene 
全長44m、413枚の鍵盤、木は間伐材
傾斜角度12度、試した形24種
ロケハン64箇所、失敗すること49回


すべて実写
これを考えた人、作った職人(大工さんらしい)、撮影した人
日本人のものづくりにこだわる精神ってすばらしい!
そして、この森

やっぱり林業、大事にしていかなければ・・・

ところで、このTOUCH WOOD
英語の意味ではとても意味深?卑猥?
(興味ある人は調べてね、キャ~)
限定1500個だけ作ったようだが、完売したのだろうか?

音象

2011-10-06 22:27:33 | 日記
篠笛/木村俊介さんのコンサート 
「音象」
10月1日、野々市のフォルテにて
~和・洋の楽器が紡ぎだす音の心象風景~
http://insho.kmlw.net/


ゲストとして
  バイオリン:西田ひろみさん
  琴:池上眞吾さん
  パーカッション:池田安友子さん


雪が積もった寒椿をイメージした曲「寒椿」を新たに加え
篠笛、津軽三味線とバックをつむぐ琴の音色
それにバイオリンの旋律と力強いカフォンというリズムボックス
この不思議な音の交わり
ぐいぐい聴衆を惹きこんで行く


このコンサートの実行委員会のメンバーは
「ゆずりは」という太鼓、篠笛、三味線の邦楽ユニットのメンバー
その代表が友人なので、私の知り合いにも随分と声をかけた。
結果、金沢での深き付き合いをしている知り合いのほとんどが
この会場に来ているという状態となった。

今回の「音象」はCDもでているし、3年前にも聴いている。
澄み切った1本筋の通った笛の音、
繊細で多彩な音を紡ぐ琴の音色
お勧めした方々にも喜んでいただけて、掛け値なしの笑顔にあえて
密な時間となった。

たまたま戻っていた息子も一緒に行ったが、
若い人にも充分堪能できた様子

木村さんが音楽で生活が出来ないとき、宅配の仕事をしながら
ひらめいた曲「灼熱のアスファルト」という曲を息子はとても
気に入ったという。面白い感覚♪

この曲を一人の友人は、夏のぎらぎらした2時ごろ青山の表参道を
歩いている自分をフラッシュバックしたという。
私は歩いたことはないが、サハラ砂漠の焼け付いた砂漠の砂の上に
自分をおいていた。
同じ曲でも思い出す風景が違う。

「東風(こち)」の音には心地よい暖かな風が吹き
「ゆらぎ」という音には能管の現世とあの世を彷徨うあやしい炎が揺れ
ある音はニビ色の日本海の波が押し寄せる

隣砂のごと というあの曲も演奏して下さった。
ここに来てくださった友人・知人たちとの縁を考えずにはいられなかった

そんなご縁のある方と夜遅くまで時間の過ぎ行くまま息子と3人で語り
濃度の濃い半日を過ごした10月の初めの日

それにしても、あの篠笛の音、山の上で聞いてみたい!
でも、木村さんを連れて行くのは無理だから
篠笛習って、リュックに忍ばせて
いつか山のてっぺんで吹けたら最高だろうなあ・・・



福島県 飯豊(いいで)連邦

2011-10-04 22:15:43 | 日記
                
テントかついで10時間歩く・・・
と以前入会していた某山岳会の隊長さんに脅かされていた山
飯豊山(いいでさん)
登ると いいで~! なんて冗談言ってられない山だと。

三春の帰り、喜多方方面「川入」から入る。
前日、郡山は街中が冠水するほど大雨だったから
天候が心配だったけど、
某山大好きなお姉さんから「ぴーかんお守り」をいただいて
それをリュックにつけて、信じて出発。天気はまずまず。

山間部の民宿を抜け、御沢野営場に登山口がある。
                
   鳥居のように大きな杉の木が二本、お社を守っている
   飯豊山は信仰の山、昔は女人禁制だったようだ。
                

                

ここは表参道、いよいよ8時間の登りの始まり


下十五里、中十五里、上十五里と標識が立つブナ林をひたすら登る。
横峰さくらならぬ、横峰小屋跡まで3時間
ここから2時間で三国岳をめざす。
苦しいときにこの「峰秀水」はなんと力になることか!
             
           命の水、とはよく言ったものだ
           ぐいっと3杯飲んで先へ進む

      
                  
               振り返ると結構歩いたなあ~と驚く

三国小屋への最後の登りはダブルストックが邪魔になるほどの岩稜
手も足も使ってにじりあがること1時間半
三国小屋に到着、中をかりてお昼ご飯とする。
一応避難小屋なんだけど、夏場は食事は出ないが管理人がいる小屋
ひまだったのか、管理人さんが話しかけてきた。ぼそぼそっとグチを
こぼしていたっけ。大変だと思う。
がけから落ちて遭難しないようにな!と励まされる?

種蒔山経由今日の宿泊予定の切合小屋(きりあわせこや)まであと2時間弱
種蒔山まではまたまた鎖場が続く・・・
    小屋到着
                
ここも避難小屋だが、この連邦で唯一食事を提供してくれる小屋
25日には小屋を閉めて(冬用の避難小屋にして)山を下りるという
とびっきり人懐っこそうな笑顔の管理人、長谷川さん
この小屋はお米を3合持ってあがると宿泊費が安くなる。
寝袋を広げて自分の場所を確保。この時期はすいているのか、4畳に2人間隔
食堂がないけど・・・と思っていたら
夕食(きっと毎夕)のカレーは確保した寝場所でそれぞれ食す。
缶ビールもあり!水もしっかりあり!
  トイレは別棟、雨水を利用した水洗
色々な山小屋があるもので、その土地の感覚もあり、面白い。
管理人の長谷川さん、ほんとにいい方で、
一緒に写真を撮らなかったのが悔やまれる。

さて翌日、夜降っていた雨はやんだが・・・
朝食はお味噌汁・ご飯・生卵・佃煮・のりを一人一人お盆にのせて
自分の居場所に運んでいただく。こんな方法もいいね。



             
                     

風が強い、曇り

              
        右奥が飯豊山



                    
          いくつもの岩稜を越えて本山小屋まで2時間半

              

  小屋の脇に飯豊山神社が祭られている
     
山頂はここから20分
         
      残念ながら霧の中、展望はなく早々に下山する

   振り返ると

辛いときは、少ないけれど花々が慰めてくれる。
    

ひたすら下り約9時間
    
   やっとブナ林にもどるとほっとする
            
    変なきのこたち


へろへろになりながら、「そば」「そば」「温泉」と唱えながら歩く。
そうです!ふもとの「山都」(やまと)村は知る人ぞ知る蕎麦の町
帰りに寄った「はせがわ」蕎麦や
満足満足!!そこのお店のおばさんが飯豊山登ったのか?と声をかけてきた。
切合小屋のあのおじさん、長谷川さんはここのお蕎麦やの2軒上の家の人だった。
この町はほぼ「長谷川」さんと「佐藤」さんでしめられているそうな。
ここのお蕎麦やさん、蕎麦の食べ放題と宿泊で1泊1万円
次回来る事があったら、ここに泊まろう