チェコ暮らしの記録

チェコのプラハでの生活

受け継ぐ思い(2)

2011年06月13日 | 最愛の夫を亡くして
ダーリンひでが一番手をかけていたのは、やはりバラです。
10年前の2001年、弱弱しい苗を「これが育つの?」と二人でおっかなびっくり植えたことを、今でもはっきりと覚えています。

冬が来る前に、バラの雪囲いをして、テーブルとイスを片付けるとガーデニングシーズンが終了。
春の訪れとともに、車庫からテーブルや椅子を出して、バラの薬がけをするところから再びシーズン開始です。

闘病が始まってからは、「バラが咲くまでに退院できるかな」「バラの剪定に間に合うように回復しなくちゃ」と、いつも目標にしてがんばっていました。
でも、小さくなって帰宅したダーリンは、二度とバラの手入れをすることができません。

しばらく手をつけずに放っておいたバラですが、ダーリンの努力を無駄にするわけにはいきません。
ダーリンの思い出いっぱいの、テーブルやイスを車庫から取り出して、保護液をたっぷり塗りました。
今回は長椅子だけで、一人掛けのイスは出さずにおきました。


去年の11月、このテーブルやイスを片付けたころは、薬で抑えられない痛みを何とかとろうと、放射線治療に通っていたダーリン。痛みをこらえながら作業したはずです。
こうして天井から吊る作業もどんなに大変だっただろうと、涙があふれて止まりません。



このあと、つるの誘引もしてみたけれど、ダーリンのように上手にはできません。
やりかたを教わっておけばよかったです…。
 ⇒ダーリンの誘引はこんな感じ(2010年6月19日の記事)



※申し訳ありませんが、感情が不安定なため、コメントへのお返事は休ませていただきます。

4 コメント

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2年前・・・ (アグネス)
2011-06-26 21:00:26
ターニャさん、ごぶさたしています。
私は2年前に父を亡くした後、半年間は父の洋服を抱いて寝ていました。(もちろん、旦那はそのとなりで寝ていました)しばらくの間、毎晩泣いていました。今でも、思い出すだけで涙がでます。でも、月並みですが、私の心の中で、大好きなお父さんとともにいます。また、最近、お父さんのこと以外で辛いことがありました。生きていくことは辛いことだなあと感じました。でも、なんとか歩み続けています。
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どうしてる? (Moko)
2011-06-29 20:42:59
こんにちは。
ブログをすぐに見つけたのですが、どう言葉をかけたらいいのか考えているうちに時間が過ぎてしまいました。もうすぐ6月も終わります。

ブログに対してコメントを書くのはこれが初めて。
facebookにもアカウントはありますが、ただ見ているだけで何もアップしたことはありません。

高校の同窓生の女子が中心になっているSNSもあるんです。もうすっかり私は忘れてて、名前を聞いても顔を思い出せない感じなのですが、みなそれぞれいろいろ抱えているみたいで、ネット上でおしゃべりしては、辛いことを忘れようとしたりしているみたいです。にごりも時々登場しますよ。
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私も闘っております (ひろし)
2011-07-03 05:27:04
北海道札幌からです。
ブログの更新がなかったので「もしや」と思っておりましたが…。
私もヒデさんと同じ、中咽頭癌でリンパに転移しておりました。ステージは4aです。
私の場合、2008年の暮れに「怪しい」といわれ、年明けにPET検査を。結果、中咽頭癌でした。2009年の2月から放射線治療と抗癌剤の生活が始まりました。土日を除く、2ヵ月間毎日照射。合計で69グレイの照射でした。
抗癌剤での気持ちの悪さや放射線治療後の味覚がなくなることなど、ターニャさんのブログを参考にさせていただき「頑張れ!ヒデさん」と同時に「勇気」を頂いておりました。
放射線治療で中咽頭癌は、消えてくれました。しかし、リンパに転移しているほうは消えておりませんでした。そしてリンパ節にある癌を頸部郭清手術で取り除きました。右の耳の下辺りから顎の下辺りまでです。今も切った後の違和感は残っています。傷口がつっぱるような…。その手術はちょうど2年前の7月7日でした。定期的に検査をしており、今のところ再発などはないといわれております。
そんな時に久し振りに見たこのブログ、衝撃的でした。ターニャさん、貴方のブログで勇気を頂いていた人もいること忘れないでくださいね。




自分と同じような境遇の人はいないだろうかと、いろんな人のブログを見てたどり着いたのが、パソコンインストラクター日記でした。
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希望は続く (りえこ)
2011-07-18 15:31:16
初めてメッセージをします。付き合っている彼が、同じ病気で、今、入院して治療を受けています。
彼の場合、前立腺癌も経験しており、経過観察中の新たな癌の発見です。

治療を終えるまで、会わないと言われ、今、希望を持ちながら
待っているところです。
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