もう花粉症が飛んでいるとか。
春の訪れの予兆と言うけれど
まさに「痛し痒し」だねえ。
そういやこのところ昼間は割と暖かい。
2階にいると日差しで、室内は暖房いらずである。
子どもの頃は
必ずシモヤケが足の指にできた。
紅くぷっくりと腫れた脚の小指。
痛い。
そして
猛烈に痒くなる。
でも痒くなるのは病状が「峠を越えた」と自分に言い聞かせ堪えた。
やがて痒みも徐々に収まり消える。
で
僕の場合だが、水虫の時の枯れた皮膚のような状態になる。
その皮をむくのが楽しみでもあった。
結局さあ。
昔はシモヤケを
今は花粉症
という代償を払って
冬から春のときめきを味わっているんだよな
日本は。
日本はGNPは当時と比べて格段に上がっているけれど
幸福度はいかがなもんだろう。
暖房器具もいろいろ出て来てるけど
大昔からある掘りごたつよりも
優れていると言い切れるものはそんなに多くはないんじゃないか。
松戸の叔母さんとこの掘りごたつに入っていると
散歩から帰ってきた『にゃん太』(キジトラ猫)が
むりやりにコタツと私のお腹の隙間に入ってきて
膝の上に乗ろうとする。
「おいおい」
と困った顔で叔母さんを見上げると
叔母さんは笑いながら
「他の人はすぐにどけるけど、アナタはそうでもない人間だなと察知したから
『しめしめ。いいカモがいた』って感じで来たのね」
と私に述べた。
にゃん太も20年前、22歳で天寿を全うした。
私も、にゃん太のように長生きしたいが
彼のように図々しくなれないから無理かもしれない。
時間は光の速さで過ぎてゆく。