はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

にゃん太

2025-01-25 16:35:28 | 

もう花粉症が飛んでいるとか。

春の訪れの予兆と言うけれど

まさに「痛し痒し」だねえ。

 

そういやこのところ昼間は割と暖かい。

2階にいると日差しで、室内は暖房いらずである。

 

子どもの頃は

必ずシモヤケが足の指にできた。

紅くぷっくりと腫れた脚の小指。

痛い。

そして

猛烈に痒くなる。

でも痒くなるのは病状が「峠を越えた」と自分に言い聞かせ堪えた。

やがて痒みも徐々に収まり消える。

僕の場合だが、水虫の時の枯れた皮膚のような状態になる。

その皮をむくのが楽しみでもあった。

 

結局さあ。

昔はシモヤケを

今は花粉症

という代償を払って

冬から春のときめきを味わっているんだよな

日本は。

日本はGNPは当時と比べて格段に上がっているけれど

幸福度はいかがなもんだろう。

 

暖房器具もいろいろ出て来てるけど

大昔からある掘りごたつよりも

優れていると言い切れるものはそんなに多くはないんじゃないか。

 

松戸の叔母さんとこの掘りごたつに入っていると

散歩から帰ってきた『にゃん太』(キジトラ猫)が

むりやりにコタツと私のお腹の隙間に入ってきて

膝の上に乗ろうとする。

「おいおい」

と困った顔で叔母さんを見上げると

叔母さんは笑いながら

「他の人はすぐにどけるけど、アナタはそうでもない人間だなと察知したから

『しめしめ。いいカモがいた』って感じで来たのね」

と私に述べた。

にゃん太も20年前、22歳で天寿を全うした。

私も、にゃん太のように長生きしたいが

彼のように図々しくなれないから無理かもしれない。

 

 

時間は光の速さで過ぎてゆく。