京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

『孤高の画家ギュスターヴ・モロー』日曜美術館

2013-10-20 08:11:40 | 美術・博物館


今回の日曜美術館は、『孤高の画家 夢を紡いで ギュスターヴ・モロー』でした。
私はいままで、モローという画家は知りませんでした。番組で作品を見て非常に驚きました。
中世の宗教画を思わせるような絵画なのです。ルネサンス時代の絵を見ているような錯覚も覚えます。モローの時代は、印象派も活躍していますが、彼らとは一線をかくすような画風です。
実は私は、印象派も好きですが、どちらかといえば、モローのような作品が好きです。





「ギュスターヴ・モロー( 1826~1898)は、フランスの象徴主義の画家である。パリに生まれパリで亡くなった。聖書や神話に題材をとった幻想的な作風で知られる。
印象派の画家たちとほぼ同時代に活動したモローは、聖書やギリシャ神 話をおもな題材とし、想像と幻想の世界をもっぱら描いた。彼の作品 は19世紀末のいわゆる『世紀末』の画家や文学者に多大な影響を与え、 象徴主義の先駆者とされている」(Wikipedia)

象徴主義と言われても、ぴんときません。私は世間の評価ではなく、自分が感動した作品、気にいった作品を大事にしたいと思っています。






モローは、19世紀後半、パリの画壇で注目を集めながらも、アトリエに引きこもり、一 人制作に没頭した画家です。
自分の作品を後世に残すため、みずから自宅を美術館に改修して国家に遺贈、それが世界初の国立の個人美術館、ギュスターヴ・モロー美術館となったそうです。
まずは、作品を見ていただきたいです。

ギュスターヴ・モロー美術館





美術館館内





ユピテルとセレメ




一角獣






出現





プロメテウス





カルパッチョの模写




オイデイプスとスフィンクス





オルフェウス





自画像





求婚者たち







ヘラクレスとレルネのヒュドラ




モローは年老いた母と暮らしながら生涯独身を貫き、絵画にすべてをささげた。
ヨーロッパで最も権威あるパリ国立美術学校で学ぶ。

母の死後、国立美術学校の教授職を依頼される、モローはいんとん生活にピリウドをうつ。40年ぶりに母校に戻り、学生たちを指導する。

モローに学んだ学生たち



モローの信頼が熱かったルオー
後に20世紀を代表する宗教画家となります




ルオーの聖顔



ルオー 石臼を回すサムソン




モローの学生のひとり アンリ・マテイス




マテイスのデイナー・テーブル




マテイス王の悲しみ






モローの作品とルオーの作品 非常に似ています。なぜでしょうy。

モロー パルクと死の天使




ルオーの 我らがジャンヌ






余命を悟ったモローは、美術館と絵の完成に力をそそぎます
最後に仕上げた大作。

ユピテルとセメレ 1895




モローの死後5年、友人や教え子により、モロー美術館が完成します。


現在
モローとルオー展が開催されています。