今回の日曜美術館は、『孤高の画家 夢を紡いで ギュスターヴ・モロー』でした。
私はいままで、モローという画家は知りませんでした。番組で作品を見て非常に驚きました。
中世の宗教画を思わせるような絵画なのです。ルネサンス時代の絵を見ているような錯覚も覚えます。モローの時代は、印象派も活躍していますが、彼らとは一線をかくすような画風です。
実は私は、印象派も好きですが、どちらかといえば、モローのような作品が好きです。
「ギュスターヴ・モロー( 1826~1898)は、フランスの象徴主義の画家である。パリに生まれパリで亡くなった。聖書や神話に題材をとった幻想的な作風で知られる。
印象派の画家たちとほぼ同時代に活動したモローは、聖書やギリシャ神 話をおもな題材とし、想像と幻想の世界をもっぱら描いた。彼の作品 は19世紀末のいわゆる『世紀末』の画家や文学者に多大な影響を与え、 象徴主義の先駆者とされている」(Wikipedia)
象徴主義と言われても、ぴんときません。私は世間の評価ではなく、自分が感動した作品、気にいった作品を大事にしたいと思っています。
モローは、19世紀後半、パリの画壇で注目を集めながらも、アトリエに引きこもり、一 人制作に没頭した画家です。
自分の作品を後世に残すため、みずから自宅を美術館に改修して国家に遺贈、それが世界初の国立の個人美術館、ギュスターヴ・モロー美術館となったそうです。
まずは、作品を見ていただきたいです。
ギュスターヴ・モロー美術館
美術館館内
ユピテルとセレメ
一角獣
出現
プロメテウス
カルパッチョの模写
オイデイプスとスフィンクス
オルフェウス
自画像
求婚者たち
ヘラクレスとレルネのヒュドラ
モローは年老いた母と暮らしながら生涯独身を貫き、絵画にすべてをささげた。
ヨーロッパで最も権威あるパリ国立美術学校で学ぶ。
母の死後、国立美術学校の教授職を依頼される、モローはいんとん生活にピリウドをうつ。40年ぶりに母校に戻り、学生たちを指導する。
モローに学んだ学生たち
モローの信頼が熱かったルオー
後に20世紀を代表する宗教画家となります
ルオーの聖顔
ルオー 石臼を回すサムソン
モローの学生のひとり アンリ・マテイス
マテイスのデイナー・テーブル
マテイス王の悲しみ
モローの作品とルオーの作品 非常に似ています。なぜでしょうy。
モロー パルクと死の天使
ルオーの 我らがジャンヌ
余命を悟ったモローは、美術館と絵の完成に力をそそぎます
最後に仕上げた大作。
ユピテルとセメレ 1895
モローの死後5年、友人や教え子により、モロー美術館が完成します。
現在
モローとルオー展が開催されています。