東日本大震災以降、今最も注目を集めているのは、南海地震です。
関西に住んでいる者としては、最大の関心事です。
この間、NHKスペシャルで「メガクエイク」という番組がシリーズ放送されていて、非常に興味深く番組を見ました。
南海トラフ地震は巨大地震だと言われています。
今回のメガクエイクは、最新の科学で見え始めた南海トラフの予兆を手がかりに巨大地震を解明しようとする科学者を追っていく内容でした。
南海巨大地震が起こった場合、地震規模はマグネチュード9.1
東日本巨大地震のマグネチュードは9.0
最大震度7
南海トラフは巨大な震源域です。
巨大な震源域 南海トラフ
関西だけでなく、南海トラフの震源域が広がり、首都圏に近づいている恐れも指摘されています。
地震のコンピューターシュミレーション映像も公表されました。
震源域に近い高知
大阪市
名古屋市
鎌倉市
神奈川県川崎市
そんな危険性が指摘されて南海巨大地震ですが、
見えはじめた南海トラフの予兆があるといいます。
それはスロークエークと呼ばれる、身体には感じないかすかな振動です。
地下3000m、高性能地震計がとらえた小刻みな揺れが長く続く現象です。東海から九州で次々と観測されていて、四国東部ではここ数年急増しているそうです。
注目されたのは、東日本大震災、巨大地震の直前にスロークエークが発生していたことがわかってきました。スロークエークは巨大地震の予兆ではないか。
南海トラフ巨大地震の兆候が含まれているのではないか、少しでもそのシッポをつかみたいと地震学者。
巨大地震はいつ起こるのか、スロークエークで読みとこうとしている。
着実に次の地震の準備をしている
想定の範囲内の対策では危険と指摘する津波研究者
東日本大震災では、その1ヵ月以上前からスロークウェークが発生していたことが明かになり、巨大地震の引き金になっただけでなく、津波を巨大化させる要因になったとの指摘もあるそうです。
南海トラフでも同じメカニズムで巨大津波が起こるのではと懸念されていると言います。
今必死に予兆現象を読みとこうと調査が進められています。
番組は南海トラフ見え始めた予兆で終わりました。
政府と地震学者は長年、東海地震だけは予知が可能だと言っておりましたが、東日本大震災以降は、そもそもその信憑性が疑わしくなってきました。ちなみに、私はだいぶ以前より、東海地震も予知はできないと考えています。
地震予知は可能なのかという根本命題はありますが、来るべき巨大地震を前に、予兆だけでも早く知り、備える必要があると思いました。