今年の暁天講座は、建仁寺、天龍寺、永観堂、智積院と参加してきましたが、今回の東福寺で最後です。
私は、東福寺前管長の福島慶道老師の提唱を拝聴するのが大好きでした。
実にユーモアがあり、在家信者にはとても優しい管長でした。
日曜座禅会の無門関提唱のとき、いつも管長は言います。
「禅は超二元」、「無執着」、「現実肯定」、「脚下照顧」。
またある日は、「禅は天地一杯」、「禅は全宇宙」とも。
全身の筋肉が動きづらい病にかかりながらも、座禅会での提唱を続けました。
しかし、病には勝てず、日曜座禅会への参加もままならなくなり、東日本大震災の直前に亡くなりました。
私の生き方にも影響を与えた禅僧でした。
東福寺で若い禅僧を鍛えただけでなく、アメリカで真っ当な禅の普及につとめました。
福島禅師はわかりやすい禅の書物も書かれ、私の愛読書になっています。
恥ずかしい話ですが、しばらくは、福島管長のことを思い出すと涙がでていました。
不惑どころか、60歳過ぎてなお、未だ煩悩まみれの私ですが、福島管長が生きておられたら、喝 ! といったところでしょうか(苦笑)。
福島管長亡き後の私は、東福寺の座禅会に参加する意欲が起きず、年1回の暁天講座に参加するだけになりました。
前置きが長かったです。
今回も4時過ぎに起床し、軽めの朝食をとり、小雨の降る京都の町を車を走らせ、東福寺に着いたのは6時前です。
重要文化財の禅堂の入り口で、雲水さんから資料をいただきます。
この禅堂は室町時代(1347)の建築です。
僧侶になるため修行道場で、雲水が座禅、そして寝食を行う場です。
昔は400名以上の雲水が修行したそうです。
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禅堂内です。
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まもなくして、雲水による座禅指導が行われ、座禅に入ります。
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座禅は、暁天講座の時は、30分1回だけです。
座禅の後、茶礼です。
和菓子「通天」、美味しゅうございました。
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座禅和讃、四句誓願の読経のあと、遠藤管長の提唱です。
提唱を聞く参加者
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遠藤管長です。
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お話の内容は、「国師三喚」です。
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暁天講座が終わり、禅堂を出る参加者
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私は、この禅堂の甍のラインが好きです。
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