京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

お盆のー日、金戒光明寺と真如堂に

2014-08-15 05:29:56 | 京都めぐり


京都はどこもお盆です。
勿論、全国どこでもだと思いますが。

お寺の多い京都は、この時期、
お坊様がバイクに乗って、忙しく檀家をまわる姿をよく目にします。

ヘルメットをかぶり、袈裟を風でなびかせながら、
原付バイクで京の街を走る姿は、ときどき、滑稽にも映ります。


わが家には、京都市内にお参りする墓がありません。
私の父母の墓は、田舎にあり、混雑するお盆の時期は帰省しません。

妻は京都出身ですが、京都市内から離れていて、
ここもお盆時期は道路が混雑するので、いつも墓参りは秋にしています。

私は毎年、六道さんと、
座禅でお世話になっている妙心寺の精霊迎えに参加します。
水塔婆を上げ、迎え鐘をつき、
今は亡き、父母や先祖の霊をお迎えし、16日に精霊送りをします。
毎年、大文字の送り火を見て、霊をあの世とやらに送り帰します。

よく、他府県の方が、大文字の送り火を大文字焼きと言います。
私などは、いつものことなので、いちいち反論しませんが、
どら焼きではあるまいし、などと少し悲しく思っています。

今年も、妻はお盆も関係なく仕事です。

昨日、妻を仕事に送り出した後、
金戒光明寺(黒谷さん)と真如堂に足を運びました。

黒谷さんの墓地は、京都でも有数の大きな墓地です。


大きな山門です。
この山門は創建後、応仁の乱で焼失し、
江戸末期の1960年に再建されたものです。











極楽橋と三重塔と蓮池です。
極楽橋から塔を撮影しました。




蓮池の蓮です。

























蓮に赤トンボ
私は俳句はやりませんが、
赤トンボは秋の季語ではなかったでしょうか。





お盆ですから、お墓参りの人が多かったです。
私が行った時間帯が少し早かったので、
画像に写った墓参者は少なめでした。
山の頂上までお墓があります。
そこまで上がるのは、少し疲れます。















ここには、平成23年の大河ドラマ、
「江、姫たちの戦国」で有名になった、
浅井三姉妹で、徳川2代将軍秀忠の正室、お江の供養塔があります。





次に、真如堂に足をのばします。

いつもの緑深い境内です。





ムクゲが見頃です。





いつもの三重塔です。






境内の朝顔もきれいです。





今回私が訪れたのは、会津藩士の墓参りです。
幕末の京都は、暗殺や強奪が日常化していました。
徳川幕府は、新しい職制として、京都守護職をもうけ、
京都の治安維持にあたらせます。

この守護職に任命されたのが、会津藩です。
会津藩主、松平容保は家臣1千名を率いて京都に入り、
本陣を黒谷、金戒光明寺におきます。

当時、尊皇攘夷派による暗殺などに対抗し、
大きな役割を果たしたが、犠牲も多く、戦死者を多く出しました。

そこで、山上に墓地が整備され、葬られたのです。
その数237霊、その後の鳥羽伏見の戦いの犠牲者115霊も合祀されました。










この墓地を管理する西雲院の蓮も紹介しましょう。
以前のブログでも紹介しました。
咲いている蓮は、ずいぶん少ないです。

漁山紅蓮





詩仙堂西湖蓮





天宝蓮






最後に真如堂の境内の緑も。











まだまだ、残暑が厳しい日々が続いています。
お盆が過ぎれば、朝晩が少しは涼しくなればいいのですが、、、。