今回の徳力富吉郎「版画京都百景」は「祇園祭」をお届けします。
作品 「祇園祭」昭和40年(1965)
作品解説文
以前は十七日、二十四日とあったが、交通事情などにより十七日の一日にまとめられた。
各鉾は午前十時に四条烏丸に続々集まってくる。
長刀鉾を先頭に鉾、山三基、鉾という順序で四条通りを東へ渡る。
四条の麩屋町あたりでくじ改めという儀式を行う。
前日にくじを引いて進行の順番が決まっているのを、当日ここで正しく進行しているかどうか改める。京都市長が古式によって改める。
寺町四条あたりで、七五三縄切りが長刀鉾の稚児によって行われる。
昔は昼はちょっと行列を休んで食事となったのであるが、今は交通事情によって休まず順行する。
もどり鉾の囃に変わるのがどのあたりか私もしらない。
鉾は皆古代織物などで飾られ、外国のゴブラン織や中国の緞通のようなものもある。
絢爛豪華の文字どおり祭である。
今年も祇園祭がスタートしました。
1日八坂神社で今年のお稚児さんによるお千度の儀が行われ、昨日は山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」が京都市役所で行われました。
33の山鉾町の代表が羽織はかま姿で議場に集まり、京都市長立ち会いのもと行われます。
くじ取り式の歴史は古く、600年以上前の1500年には始まっています。
江戸時代は六角堂、 明治時代は京都府庁や市役所、終戦直後は八坂神社で行われていました。
しかし巡行順をめぐり山鉾町の争いが絶えず、1953年から市議会議場になっています。
順行は古式にのっとり、前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)が復活しました。
結果は17日の前祭巡行で、先頭の長刀鉾に続く「山一 番」は 山伏山です。
そして24日後祭くじ取らずの橋弁慶山、北観音山に続く山一番は 浄妙山となりました。
今年の巡行順は次の通り。
前祭の巡行=17日
(1)長刀鉾(2)山伏山(3)白楽天山(4)孟宗山(5)函谷鉾 (6)太子山
(7)四条傘鉾(8)占出山(9)月鉾(10)芦刈山(11)蟷螂山(12)保昌山
(13)鶏 鉾(14)伯牙山(15)綾傘鉾(16)霰天神山(17) 菊水鉾(18)木賊山
(19)郭巨山(20)油天神山 (21)放下鉾(22)岩戸山(23)船鉾
後祭の巡行=24日
(1)橋弁慶山(2)北観音山(3)浄妙山(4)役行者山 (5)黒主山(6)南観音山
(7)鈴鹿山(8)八幡山(9)鯉山(10)大船鉾
私は祇園祭が大好きです。
今年もできる限りでかけるつもりですが、今年は猛暑とのこと、少し足が怯みそうです。
今年の祇園祭の日程です。
7月10日・・・・・・お迎え提灯・神輿洗
7月10日~11日・・・前祭鉾建て
7月12日~14日・・・前祭山建て
7月13日・・・・・・長刀鉾稚児社参
7月14日~16日・・・前祭宵山
7月17日・・・・・・前祭山鉾巡行・神幸祭
7月18日~21日・・・後祭鉾建て
7月21日~23日・・・後祭宵山
7月24日・・・・・・後祭山鉾巡行・花傘巡行・還幸祭
7月28日・・・・・・神輿洗
7月31日・・・・・・疫神社夏越祭(祇園祭の終わり)
今年の山鉾巡行が前祭、後祭ともに日曜日のためかなりの人出が予想されます。
宵山も週末になるため、かなり混雑が予想されます。