今回の徳力富吉郎「版画京都百景」は「東本願寺」です。
作品「東本願寺」昭和28年(1953)
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作品解説文
東本願寺西本願寺から分かれて徳川時代にできた。
これは浄土真宗勢力の優勢を恐れての徳川方の政策から出たものといわれている。
先法主句佛上人は俳人名手である。
勿体なや祖師は紙衣の九十年 句佛
山門天井天人絵は、明治の巨匠竹内栖鳳画伯に依頼されたのであったが、完成せず非常に残念である。
烏丸通りに面し、京の観光客の第一人の関門となっている。
壮大な殿堂である。
作品は雪景色の東本願寺ですが、当時は雪が多かったのでしょうか。
「版画京都百景」には雪の京都がよく描かれていますが、最近は年に1,2度積雪がある程度です。
今では雪景色の景色を撮影するのはなかなか大変です。
現在の東本願寺
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版画と比べて大きく違うのは京都タワーです。
版画の制作年は1953年ですが、京都タワーは1964年竣工です。
京都駅烏丸中央口前に聳え立ち、高さは131m、京都市内では最も高い建造物です。
タワーの姿は市内の町家の瓦葺きを波に見立て、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたものだそうです。
ですが、京都の人は「本願寺さんのロウソク」などと言ったりしています。
展望台があり、京都市内が一望できますが、高所恐怖症の私は行ったことがありません。
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