京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京都百景ー京の料亭大市

2016-10-21 17:12:06 | 京都百景

今回お届けする徳力富吉郎「版画京都百景」は「京の料亭大市」です。

すっぽん料理で有名な「大市」は江戸中期元禄年間に創業した老舗の料理店です。
約330年もの間すっぽん一筋に17代続き、現在の店舗も当時のままです。
志賀直哉『暗夜行路』、川端康成『古都』、開高健『新しい天体』などでも取り上げられています。
 

作品 「京の料亭大市」 昭和45年
夕刻の雪景色の景色です。





作品解説文
すっぽん専門の店である。幕末の建築らしく、新撰組荘子たちの刀痕もある。
六番町にあるが、建物は北の五番町で以前は有名な花街があった。
京の町独特の家の形をよく残し、一見の価値がある。
古い老舗である時、客が人気のない店を訪問すると、衝立の後ろにうたたねをしていた仲居が、ヒョイと顔を上げたが、すっぽんの顔をしていたとかの怪談も残っている。
終戦時の首相、近衛文麿公が大好物でよくお出かけになられた。


本日の大市
今も当時と変わっていない建物です。















大市のある六番町の近くはかつては有名な花街で、水上勉の代表作「五番町夕霧楼」の舞台でもあります。
売春防止法施行(1958)まで存在していた五番町遊廓を舞台に家族を養うために、
丹後から出てきた少女とその幼馴染の学僧との悲恋の作品です。

また以前は千中ミュージックというストリップ劇場も近くにありました。
明治末に芝居小屋から始まり、大正時代には寄席になり、戦後ストリップ劇場になったところです。
1987年に火災焼失し、現在はありません。

大市のメニューは○鍋のすっぽんコースのみです。
料金は一名24,000円(税込)となっています。




常寂光寺のホトトギス、ツワブキ

2016-10-21 05:22:59 | 花めぐり2016

先月下旬に訪れたばかりですが、私のお気に入りの常寂光寺にまた行って来ました。
紅葉はまだまだ早いですが、秋の草花はどうでしょうか。

山門



受付直後の仁王門



貴船菊(シュウメイギク)



イワシャジン



前回はホトトギスが咲き始めでしたが、今回はあちこちにホトトギスだらけです。

白花ホトトギス







ホトトギス







貴船菊



色づいています。



仁王門



仁王門の前もホトトギスがいっぱい。



仁王門をくぐり本堂までの石段を上ります。







紅葉のときここからの景色が実に美しくなります。



本堂



老爺柿







多宝塔に向かいます。











多宝塔



小倉山の上に上り、京都市内景色
奥に比叡山、手前にお椀の山が三つあるのが双々丘



京都市中心から京都タワー







少しずつ色づいています。







山を下り、本堂の鬼瓦に目がいきました。







季節外れのツツジ



センノウがまだ咲いていました。



別の品種の柿ですね。



鐘楼、紅葉のときはこの景色もきれいです。



寺務所



私の定番スポット







ツワブキがあちこち咲いています。







黄花ホトトギス







ホトトギスいっぱいです。







次訪れるときはもう少し紅葉していると思います。