京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

アフリカバオバブ開花

2016-07-21 15:49:19 | 花めぐり2016

今年も植物園温室のアフリカバオバブが開花し、今朝行ってきました。
この木は熱帯アフリカマダカスカル原産です。
サン・テグジュペリの「星の王子さま」では星を破壊する巨木として紹介されています。
なおバオバブの花は夜に開花し昼には落花します。
それでこの期間特別に温室が朝7時半から8時半の1時間開けられます。


花は二輪です。










花は下向きに咲き、真っ白な花弁の中央から丸く房状の雄しべが下がっています。
夜行性のコウモリが花粉媒介を行うため、夜に開花します。
22時頃に満開になり、翌日昼には落花する一日花です。


明日には開花しそうなつぼみです。





私は7時半過ぎに撮影しましたが、温室の通常開園時間の10時過ぎには雄しべが黒ずみ落花直前になります。



祇園祭後祭3日目(20日)大船鉾龍頭上がる

2016-07-21 05:23:42 | 2016祇園祭

昨日は鉾建て3日目、大きな山鉾が完成に近づいています。
昼前妻と買い物に出た帰りに鉾建てをのぞいてきました。

大船鉾の飾付けも大方終わっています。
今年の最大の目玉は大船鉾の新調された龍頭です。
蛤御門の変の大火で焼失した龍頭が153年ぶりに鉾に取りつけられました。





新調した龍頭は高さ約2メートル、 重さ約220キロあり、ヒノキの寄せ木作りです。
幕末までの大船鉾の巡行は、大金幣(きんぺい)と龍頭を1年交代で船首に設置していたそうです。
大船鉾は2014年に再建されましたが、龍頭の完成が遅れ、2年間は焼失を免れた大金幣を使っていたのです。










後ろ姿、まだ舵が付けられていません。





御神体の乗る部屋です。





胴懸





前懸





南観音山です。
まだ飾付けが終わっていません。





大きな車輪です。





破風飾り





今回注目していただきたいのは真松の鳥です。
私は結構祇園祭は見てきたつもりですが、今まで気づきませんでした。
真松の中に鳩が止まっています。





北観音山
飾付けもかなり進んでいます。





後懸










破風飾り





胴懸









前懸















南観音山同様真松に鳥が止まっています。
何の鳥かまだ不明です。





車輪の取り付け最中です。
皆さん大きなかけ声で車輪を動かし、車軸にはめていきます。






祇園祭後祭鉾建て二日目(19日)

2016-07-20 15:27:28 | 2016祇園祭

祇園祭後祭も鉾建て二日目です。
初日は大船鉾だけでしたが、二日目は南観音山、北観音山の鉾建てが始まりました。
ところで山鉾の違いですが、山は小さく鉾は長刀鉾のように大きいと思っておられる方もおられると思いますが、実は大きさではないのです。
綾傘鉾や四条傘鉾のように小さい鉾もあれば、岩戸山、南観音山、北観音山のように大きな山もあります。
鉾は長刀などの金属製の武器を真木の先につけ、鉦や太鼓などの囃子で巡行します。
山は見物人や神様の目をひくように作りもので飾ります。
また松の木を備えているのが多いです。ただし蟷螂山や橋弁慶山などの例外もあります。
前祭と後祭で33基ですが、鉾は10基、山は23基です。


南観音山
釘は一切使わず荒縄だけで締め上げていきます。









山の象徴、真松です。





スタッフのTシャツ





北観音山
こちらは真松が立っています。









鉾建て二日目の大船鉾
細かな組立や飾付けをするため足場が付けられています。





前日よりかなり進んでいます。










縄がらみはいつ見てもきれいです。










今日からは他の山鉾建ても始まり、完成後に曳き初が行われます。






カリガネソウ、季節の花

2016-07-20 05:23:01 | 花めぐり2016


夏から秋にかけて紫色の清楚な花が咲くカリガネソウが開花しました。
花の名の由来は花の形が「雁の首」に似ていることからこの名前になったそうです。
青紫色の花はとても美しいが、全草に強い臭気があります(私はあまり気になりませんでした)。
別名はホカケソウ(帆掛草)、帆掛舟にたとえたものです。
開花時期は 8~9月、山地の湿った林の中などで見ることができます。

カリガネソウ










先日ユリをお届けしましたが、まだ見頃続きです。

カサブランカ





キカノコユリ





紅筋ヤマユリ





コオニユリ





祇園祭にかかせないヒオウギ





オニユリ





オウゴンユリ





サクユリ
伊豆諸島原産





カノコユリ(白花)





タキユリ(四国原産)





ウバユリ
本州以西の太平洋側、四国九州原産










シンテッポウユリ










オウゴンオニユリ





その他の季節の花

エゾミソハギ





キンミズヒキ





イヌゴマ(シソ科)





シラヤマギク





秋の七草のひとつカワラナデシコ





夏です。ヒマワリ





大きな花のタイタンビスカス





最後に珍しい花、チュウキンレン
中国南部からベトナムに分布するバナナと同じバショウ科の多年草











祇園祭後祭の鉾建て(18日)

2016-07-19 14:42:17 | 2016祇園祭

祇園祭前祭は17日の巡行で終わり、山鉾はその日のうちにほとんど解体されます。
翌日からは早速後祭が始まります。
以前は後祭はなかったのですが、一昨年古式通りにということで49年ぶりに復活しました。
後祭の山鉾は前祭の23基より少ない10基で、新町通りと室町通りに集中しています。
前祭の四条通りの通行止めや道幅を狭める露店がないですが、私は本来の京都の祇園祭らしい風情が楽しめると思っています。

昨日午後山鉾町に行ってきました。
山鉾が建ち並んでいた四条通りは元の景色に戻りました。





月鉾は解体の最終段階でした。





荒縄がほどかれていきます。





あっという間に柱だけです。





もうひとつ残っていた放下鉾も柱だけです。





解体される一方、後祭の鉾建てが始まりました。
後祭巡行の最後を飾る大船鉾です。
この鉾は蛤御門の変(1864)の大火で消失し、以来150年間休み鉾になっていましたが、
平成26年復興された一番新しい鉾です。





船形の躯体に組まれていきます。









木材もまだ新しいです。









昨年巡行の大船鉾





後祭の山鉾建ては18日ー21日
後祭宵山は 21日ー23日
後祭巡行が 24日になります。
また巡行当日は八坂神社石段下で花笠巡行(10ー12)、夕方(17ー)には四条
御旅所を三基の神出発し、八坂神社に戻ります。







観蓮会ー蓮を楽しむ3日間

2016-07-19 05:27:08 | 花めぐり2016

植物園は夏の間(7/16ー8/14)開園時間が7時半に早まりました。
朝顔展(7/29ー8/2)のときはさらに早く7時開園です。
暑い時期の早朝開園はほんとうにありがたいです。
早朝開園の日から3日間、観蓮会(8時)が開催されました。
植物園の方が蓮の解説を行い、碧筒杯、蓮の花折などを体験します。
観蓮以外にいろいろな楽しみ方があるものだと感心します。

集まった参加者




蓮の折花





蓮池の蓮も見頃です。
ここは白い蓮ばかりですが、花数が増えると見ごたえがあります。



















次は四季彩りの丘エリアの蓮です。

金牡丹





火花





火炬





悟空





紅蜻蛉





緑之星





瑰麗





八重茶碗





粉霞





天女の羽衣





白牡丹





玉楼人酔





嬌容酔杯





小寿星





品種不明





小麗錦





明光蓮





カスピカム





天竺斑蓮





青菱紅蓮





精華





嘉祥蓮





毎葉蓮





宮西





二本柳





功大蓮





ピンクダブルホーム





蓮は今月いっぱいは楽しめそうです。











梅雨が明け蝉の声高し

2016-07-18 17:01:33 | 定年後生活

今日気象庁が九州、四国、中 国、近畿、東海の梅雨明けを発表しました。
近畿の梅雨明けは平年より3日早いそうです。
京都では祇園祭(前祭)の巡行が終わると梅雨が明けると言われていますが、その通りになりました。
まだ朝はそれほどでもなかったのですが、昼前から気温がぐんぐん上がりました。
京都の夏は盆地のせいか特に暑く、暑さが苦手な私はどうやって1か月余をやり過ごそうか悩ましいところです。
早朝散策は続けるにしても、エアコンの効いた家のなかにいるのが一番良さそうです。

今日は朝から蝉の声がずいぶんにぎやかです。
蝉も梅雨明けを知っているのでしょうか。

今朝、庭で蝉を見つけました。羽化したてのようです。
先日から蝉の脱け殻がよくあるのに気づいていました。
その数、10以上ありあます。
知らぬ間にわが家の木々の下は蝉の良き住みかになっていたようです。


クマゼミのようです。
日本特産種の大型のセミで 西南日本に多い種類だそうです。
公園や街路樹で一番普通に見られ、 シャンシャンシャンと大きな声で鳴き、
気候の温暖化で最近は関東地方などにも分布を広げているそうです。
蝉の声は盛夏を感じますが、数が多くなるとうるさいのが困りものです。





左に写っているのは妻です。





蝉の脱け殻











祇園祭前祭巡行(17日)

2016-07-18 05:22:28 | 2016祇園祭

昨日は祇園祭前祭の巡行日です。
23基の山鉾が四条烏丸を出発し、四条通、河原町通、御池通と巡行します。
私が四条烏丸に着いたのは8時、すでに歩道は人で埋まっています。
巡行は晴れたら最高なのですが、昨日は最悪の雨です。
山鉾を曳く方々は雨でも傘なしです。


巡行の先頭は毎年くじ取らずの長刀鉾です。





今年の見所は見送幕が新調されました。
長刀鉾町内の近くで生まれた伊藤若冲「旭日鳳凰図」を下絵にした綴れ織です。





午前9時長刀鉾が四条烏丸を出発します。





山一番の山伏山





函谷鉾





白楽天山





太子山










四条通





四条傘鉾





芦刈山










蟷螂山





裃の後ろに蟷螂の折紙





四条通り





曳き手の足袋と脛当て





一方草鞋履きもありますが、慣れていないので擦れて痛そうです。





鶏鉾は辻まわし中です。





伯牙山





四条通り





綾傘鉾














菊水鉾、郭巨山





菊水鉾









木賊山





荷茶屋
中に風炉釜、水指し、茶碗、茶筅などが入っている可動式茶屋です。





郭巨山









油天神山





放下鉾





稚児人形です。以前は長刀鉾同様生き稚児でしたが、昭和4年以降は人形になっています。





岩戸山





船鉾










10時半最後の見送りです。


















祇園祭宵山(16日)保昌山と屏風飾り

2016-07-17 05:27:08 | 2016祇園祭

祇園祭前祭の山鉾23基のうちまだ紹介できていないのが保昌山です。
山鉾が建ち並ぶのは四条通り、油小路、西洞院、新町、室町通りですが、
一基だけ離れた東洞院高辻にあるのが保昌山です。
昨日宵山の朝にやっと訪れることができました。

明治初年まで「花盗人山」と呼ばれ、平井保昌が和泉式部のために紫宸殿前の紅梅を手折ってくる姿を表しています。
山の故事に因み宵山には縁結びのお守りが授与されます。
前懸と胴懸は丸山応挙下絵の逸品として特に有名です。






保昌山会所





会所二階に御神体があります。





会所の中には胴懸や前懸、見送などが飾られています。




















縁結びの提灯が吊るされているのは保昌山だけです。





昨年の保昌山巡行




山一商店の屏風飾りです。15日夜に撮影したものです。
祇園祭らしい屏風が公開されています。





















昨晩の宵山は私は行きませんでしたが、ものすごい人出だったようです、
京都新聞の画像を拝借しました。








大盛り上がり祇園祭宵山(15日)

2016-07-16 16:24:41 | 2016祇園祭

昨日は前日の猛暑から一転して、気温が低い一日でした。
朝の山鉾めぐりで終わるつもりでしたが、気温に促され妻と宵山にでかけました。
四条通りや山鉾の通りは全ての車の進入が禁止され歩行者天国です。
私たちが着いたのは18時半です。
最初は風が心地よかったのですが、道路を埋め尽くす人の波でさすがに気温も上昇です。
四条通り、主要な山鉾通りは一方通行規制されていますが、あまりの混雑に気が引け、
私たちは四条通りをの行き来だけにしました。
撮影時間は18時半過ぎから19時半です。


最初は長刀鉾です。
まだ日が落ちる前ですが人人です。















四条通り、四条烏丸から西向きに撮影





函谷鉾





鶏鉾










菊水鉾
四条通りからの撮影です。





四条通りの山鉾





月鉾





四条通り撮影





放下鉾










郭巨山





蟷螂山





四条傘鉾





粽を売る子どもたち





19時半過ぎ日が落ちてきました。





昨晩のお月様





京都新聞ニュースの昨晩の画像を拝借しました。






今晩は土曜日、更なる人出が予想されます。








祇園祭宵山(15日)朝の山鉾めぐり

2016-07-16 05:26:29 | 2016祇園祭

昨日は宵山(14ー15)中日の15日です。
祇園祭前祭の巡行は17日ですが、これには23基の山鉾がでます。
朝今までお届けできていなかった山鉾まわりをしました。
撮影時間は9時から10時の約1時間です。

太子山





前懸、胴懸、見送、角金具などが公開されています。















太子山の傘です。









面白いものがありました。









油天神山





木賊山





芦刈山





芦刈山も貴重な装飾品や染織品が公開されています。





見送










重要文化財の着物
能衣装の元祖的織物、織田信長公から与えられたとの言い伝えがあります。





日本画家上村松篁の書





藤井家の屏風





四条傘鉾





蟷螂山














占出山





占出山も装飾品が公開されています。



















国宝御太刀





新調三十三歌仙水引









最後は孟宗山










夏の花の風物詩レンゲショウマ

2016-07-15 15:53:37 | 花めぐり2016

一昨日植物園でユリを撮影していたときレンゲショウマを見つけました。
レンゲショウマは日本固有の1属1種の植物で、東北南部から近畿に分布します。
やや湿った林床に多く見られ、やや薄暗い林に大群落をつくることもあります。
シャンデリアのように大きな美しい花を無数にぶら下げて咲く姿は、夏の花の風物詩としてマスコミなどでも毎年取り上げられています。
最近では白花やダブル咲き、斑入りなどもあり、マニアの収集欲を高めています。
夏の茶花としても高い人気をもち、国内は もとより海外でもとても高い人気だそうです。

まだ一花だけですが、これから花数が増えてきます。










季節の花もいくつか撮影しました。

メハジキ(シソ科)





キキョウ(白)





カワラナデシコ










カセンソウ(キク科)




スズカケソウ(オオバコ科)





付録

わが家の白キキョウどうしたわけか青紫が混じっています。














祇園祭宵山(14日)

2016-07-15 05:28:44 | 2016祇園祭

祇園祭も昨晩から宵山(14ー16日)です。
夕刻まだ陽が落ちる前、鉾町に行ってきました。
撮影時間は18時過ぎから19時半の1時間半ほどです。
四条通りは15,16日は車が通行止めですが、昨晩は通常どおりです。

放下鉾





山伏山





粽売り





山伏山の御神体





菊水鉾





月鉾










船鉾










岩戸山










白楽天山





綾傘鉾





棒振囃子の演奏です。





伯牙山





だんだん人出が多くなってきました。
主要通りは一方通行規制されています。





鶏鉾





函谷鉾










最後は長刀鉾です。
歩道が混みはじめ、警察官の「立ち止まらないで下さい」連呼です。










宵山はこれから人出が多くなりますが、私は19時半で終了です。
今年の宵山は15、16日は金曜日土曜日でかなり混みそうです。

参考
産経ニュース画像拝借しました。昨晩のものです。









祇園祭宵山(14日)朝の山鉾

2016-07-14 16:39:52 | 2016祇園祭


今日は祇園祭も宵山(14~16日)、夜は提灯が灯り本番に向けいよいよ盛り上がっていきます。
今朝は前日の雨は上がり青空です。
私は朝8時過ぎから9時半まで鉾町を歩いてきました。

長刀鉾
前祭巡行順番はくじ取らずの1番です。





今年見送幕が新調されましたが、巡行日に公開されるそうです。
伊藤若冲の「旭日鳳凰図」を綴織りに仕上げたものです。










函谷鉾










鉾頭










破風飾り





菊水鉾





菊水鉾の胴懸、前懸も新調されました。
七福神が描かれています。















霰天神山





放下鉾















破風飾り





船鉾










岩戸山










白楽天山





御神体や前懸、胴懸などが町会所に公開されています。















鶏鉾





綾傘鉾





月鉾














ユリづくし

2016-07-14 05:22:20 | 花めぐり2016

蒸し暑く鬱陶しい日が続いていますが、今日は見頃のユリをお届けします。
昨日は朝から雨で祇園祭の山鉾めぐりはお休みです。
小雨降るなか散歩がてら妻と植物園を歩いてきました。
ちょうどユリが見頃で多くの品種が咲いていました。

ベニスジ(紅筋)ヤマユリ















サクユリ















オニユリ





オウゴンユリ










ヤマユリ















ユリの女王と言われるカサブランカ





オオゴンユリ





台湾固有種のタカサゴユリ





オウゴンオニユリ
オニユリの変種で対馬にのみ自生するユリ









最後はユリ科ノカンゾウ