テレビ主導のエンターテイメントが、全般的に社会的貢献度を低下させていると見るのは、私だけではないだろう。映像・音楽・演芸・スポーツ・ゲーム・遊戯・旅行・公営競技等々、今やテレビはエンターテイメントの放映なしでは成り立たない産業と言っても過言ではない。今日の民放テレビ局は、もはや報道機関としての存在意義を失い、エンターテイメントに依拠しなければ、スポンサーを獲得できないのだろう。そこにかつて在ったジ . . . 本文を読む
かれこれ7年近く育てて来たコーヒーの木が昨年実を着けた。冬に入って豆に精製して焙煎した。粉に挽いて飲んでみたが、香りがほとんどなかった。日頃飲んでいるコーヒーとは、全然別の味だった。実の量がごく少なかったので、もっと増やそうと欲を出し、年明け早々取り木に挑戦してみた。桜の花の咲く頃には、2鉢のコーヒーの木を育てることになるだろう。手元で成ったコーヒーの豆を焙煎し、挽きたてを飲むのが、老人の新たな願 . . . 本文を読む
私たち日本人は、大昔から血縁・人縁・地縁をとても大切にしてきた。「縁」に恵まれて生きることが、人生をより豊かにすると、先祖たちは考えていたに違いない。個人の知識よりも発想よりも、「縁」が人に幸福をもたらす最大の手がかり足がかりになるという考えは、日本の社会に遍く定着しているように見える。「寄らば大樹の陰」とは、「縁」を辿って大樹に辿り着き、そのお陰を蒙ろうとする心情の顕れである。それは日本人に限 . . . 本文を読む
早くも馬脚を露した石破首相。長い雌伏の果ての登板に、判官贔屓で当初は期待と応援の気持ちもあったが、国会での所信表明で「楽しい日本」には、期待を裏切られがっかりした。首相の言わんとする「楽しい」が何を指すのか?詳しい説明がなく、国民には全く趣意がわからない。腹蔵しているものがあっての発言だったはずである。彼が戦車や軍艦の模型を作って楽しんでいた少年時代、その楽しみの向こうに何が見えていたのか?それを . . . 本文を読む
中国の春節が始まる。当月28日から2月4日までの間だそうだ。期間中に中華圏全体で90億もの人が動くらしい。中国人それもその中核の漢民族が、言動や行動において、現実離れした甚だしい誇張やオーバープレゼンスを好む気質の持主であることは、様々な歴史的文化遺産によって夙に知られている。現下の中国の生産・供給・観光・消費・教育学習・人口管理・漁獲・軍事など、あらゆる面で過剰に奔る特性は、単に国民の勤勉とか、 . . . 本文を読む