妙高山の東麓には、妙高高原が広がっている。
春と秋、それぞれの季節に訪れたことがある。春は山菜、秋にはヤマブドウ・サルナシ・ガマズミが豊かに実り、ちょっと周辺を散策してくるだけで、帽子がいっぱいになった。採る人が少ないのだろう。熊出没の注意標識があちこちにあり、彼らの食餌の採取テリトリーに居ると知ったが、こちらも採集本能は熊に些かもひけをとらず、怖々藪中に入った。
上越地方は雪が深く、佳い酒の多い所だが、とりわけ私の好きな銘柄がある。
高原をまっしぐらに下り、信州飯山に近いその蔵元を訪ねた。想像に違わない、絶好の立地にある蔵だった。明治の頃、創業者が佳い水を求めて豪雪のこの地に開業したという。累代、そのこだわりは受け継がれているに違いない。
蔵元で教えられ昼食に行った近くの店の蕎麦も、佳い水の土地柄だけあって、頗る美味しかった。
‘09.09.02
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