人の体は約37兆個もの細胞で出来上がっているという。そのひとつひとつの細胞の中に、ミトコンドリアという独自のDNAをもつ小器官が存在するという。臓器のような独立した器官ではないが、全身の細胞の中に散在し、各個がひとつの器官のように機能しているらしい。全くの素人だから、ネット記事で知ったことを受け売りさせていただく。
ミトコンドリアの大きさは極めて微小で500ナノ、大腸菌よりも小さい。個々の細胞内に存在するミトコンドリアの数は、数百個~数千個と様々だが、全身のミトコンドリアを集めると体重の約10%にもなるとか・・・まさに天文学的な数のミトコンドリアが私たちの体の細胞に分散し、機能していることに驚く。
ミトコンドリアは細胞内に運ばれた酸素を取り込み、生物のあらゆる活動に不可欠な、ATPという物質をつくりだしているそうだ。ATPとは、生体が体内でエネルギーを貯蔵したり使用する際に必要不可欠な物質の名称のことだと初めて知った。
呼吸によって体内のミトコンドリアに酸素が送り届けられると、ミトコンドリアはエネルギーの媒体となるATPを産生する。このATPなるものは、すべての植物・動物および微生物の細胞内に存在するエネルギー分子で、細胞の増殖、筋肉の収縮、植物の光合成、菌類の呼吸および酵母菌の発酵などの代謝過程にエネルギーを供給するとき、生物が使用する化合物だという。
ここまで知ると、私たちは改めて呼吸と酸素の重要性に気づく。日頃無意識に呼吸しているが、老化により呼吸量や酸素の摂取量が減少すると、当然ATPの産生も低下するだろう。
人は齢をとるに従い、普通に呼吸をしているだけでは全身のミトコンドリアに充分な酸素を供給できなくなるに違いない。ましてコロナでマスクをして吸気を制限していては、更に摂り入れる酸素の量が減るだろう。コロナ禍の過去3年間で、全人類のATP産生の総量は減ったのではないか?
明確な説明の無いままに実行が予定されているマスク着用の任意化策も、ATPの減少が、先進国(G7サミット国)で懸念され始めた事情によるものかも知れない。
私たち高齢者は、ミトコンドリアへ酸素を充分に届けるために、効果的な呼吸と血行を促進する工夫が必要になっているようだ。それは、日頃存在意義を忘れがちな重要臓器の腎臓と副腎への血流促進にも効果をもたらすものでありたい。
副腎は生体の恒常性の維持に不可欠なホルモンである副腎皮質ホルモンを産生する唯一の器官というから、高齢者は腎臓・副腎の健全な働きに特段の配慮をしなければならないと思う。
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