道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

睡眠法

2020年02月08日 | 健康管理
ブログを読ませていただいていると、不眠で悩んでいる方がたまに居らっしゃる。
若い世代は対人関係や恋愛の悩み、現役世代は仕事や家庭、子どもの悩み、退役世代は身体のあちこちの痛みや健康不安など、不眠の要因は無数にあり、世の中が複雑になればなるほどそれは増える一方である。

私は幼い頃から寝つきの悪い質で、成人してから、いや結婚してからも、就寝して直ぐ眠ることが出来なかった。あらゆる睡眠法を試みたが、どれも成功した験しはなかった。

それが30代の中頃に偶然、「シュルツの自律訓練法」という一種の自己催眠による睡眠法の本に出会った。
睡眠と催眠の両岸を橋渡しする訓練法とでも言えばよいのだろうか?詳しい理論は忘れたが、効果は慥かにあった。

本に書かれていた手順で6段階の練習を積み、3ヶ月ほどでマスターした。それ以来寝つきをほぼ自在にコントロールできるようになり、不眠とはプッツリ縁が切れた。外で乗り物に乗った時も、眠ろうと思えばすぐ眠れるし、床が変わると寝られないと言うこともなくなった。

寝つきを妨げる原因は際限なく発生する。目が冴えて眠れなくなった時に、その訓練法でマスターした手順にしたがい自己催眠状態に導くと、いつのまにか眠りに落ち、朝までグッスリ眠れた。眠りを自分で支配できるようになったことは、大きな収穫だった。

不眠は、今夜もまた眠れないのではないかという不安を意識することで、ますます酷くなる。いつでも何処でも自在に眠れる伝家の宝刀を手に入れることができれば、不眠の不安を感じなくなる。
それまで床が変わると寝付けなかった人間が、どこでも眠れるようになったのだから、今思うと大した効能だった。

この方法は、ドイツの精神医学者シュルツ博士が確立し、1932年に書物に著した方法だそうだ。今も欧米を中心に「自律訓練法」の実践は盛んらしい。日本にも各地に指導機関があるようだ。

入眠剤や睡眠薬などの薬剤では、心地好い眠りはなかなか得られないのではないか?本来コントロール不能なはずの自律神経に働きかける自律訓練法というもの、不眠に悩む人は試してみる価値があるのでお薦めしたい。

次にもう一つ、1/4α波による誘眠効果を利用する不眠対策がある。これはYouTube に癒しの音などの名称でアップされている、小川のせせらぎや渓流の音を収録したものを聴くだけで好い。水の流れが発する音の周波数の中に、1/4α波という成分があって、それに睡眠を誘発する効果があるらしい。

私はかつて山歩きをしていた時に、沢の音が聞こえる場所で幕営すると、不思議なことに呼吸がとても深くなる眠りを幾度か体験した。無上にリラックスした睡眠を得ることが出来ていたのだろう。あの深い眠りは、疲労のせいばかりではないと思っている。

眠ろうとして眠れないのは実に辛い。人の健康は快適な眠りに現れる。思いつくままに、自分が効果を体験した睡眠法を紹介させていただいた。


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