先月の始め頃、市内唯一のデパートで、信州、飛騨の旨いもの市が催された。
出店業者の中に、信州木曽奈良井宿の団子店があった。団子好きの老生は、街へ出た折に買い求めようと念頭に置いていた。
ところがその時わが家は第二次断捨離作戦の真っ最中、慣れない作業に忙殺され、気がついたらその催事は終わっていた。あれほど残念だったことは滅多にない。
団子店のHPで確かめると、次の当地での出店は5月22日からとあった。待ちに待った昨日、団子購入の目的だけで、件のデパート地下に出向き、みたらし・しょうゆ・磯辺の3種各10本、計30本を購入した。ひとりで食べるわけでなく6人家族だから、さしたる量ではない。
味は、米粉の質といい、焼き加減、タレ甘辛の具合といい,申し分ない味だった。老生は団子にはうるさいのである。
木曽の奈良井宿(長野県塩尻市奈良井)と聞くと、老生には懐かしい思い出がある。
ある時の朝、思い立って妻と東海道線、中央線を乗り継ぎ、昼前に、奈良井駅に降りた。
往時は「奈良井千軒」と繁盛を謳われた宿場跡も、町並みは1キロ足らず。ものたらないので、昼食を摂ったのち、旧中山道を鳥居峠(1197m)を越え隣町の薮原宿(薮原駅)まで歩き、往時の旅人気分を味わうことにした。思えば年甲斐もなく無鉄砲だった。地図も、山歩きの服装・装備も持たないで山越えなど・・・
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