道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

仕末の良し悪し

2024年05月29日 | 随想
【仕末】端末を納まり良く処理し仕上げること。

物事には始めがあり、終わりがある。工作物には、仕事の終末に必ず納まりの良し悪しが生じる。
万事ことの終わりに不手際があっては、納まりが悪いということになり、仕事は不首尾に終わる。

当県の前知事の県政は、不首尾に終わったということになるだろう。
多年県政に尽力しても、仕末が雑だと、それ以前の治政までもが不出来に映るのは否めない。

首尾よく仕上げるということは、万事に目配り気配りが効かなくてはいけない。政治というものは、それができるような傑出した人物にしか向かない仕事である。

選挙という制度で選出されたことをもって、政治家として認知されたなどと早とちりする軽率な新人は、早晩馬脚を露わすだろう。しかし、それを糾弾しても始まらない。

私たちは、民主主義というものが、極めて大きな無駄を伴う制度であることを改めて認識し、忍耐強く堪え抜く心構えを保ちたい。さもないと、無駄なく効率的で偏狭な独裁やファシズムの跳梁を招くことになるだろう。

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