goo blog サービス終了のお知らせ 

道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

宇佐神宮伝4

2019年09月15日 | 歴史探索
【宇佐神宮の成り立ち】その4 八幡大菩薩の顕現1. 菩薩号の奉献護法善神思想を背景に、神身離脱思想は徐々に発展する。神仏習合を先導したのは、八幡宇佐宮だった。神が仏道修行する事で解脱を願う神身離脱思想は、神に菩薩の号を奉る考えを生む。奈良時代末期には、八幡大神への菩薩号の奉献が行われていた。この国では初めてのもので、注目に値する事象だったに違いない。二つの不祥事の後の八幡宮寺(宇佐八幡神宮の神宮 . . . 本文を読む
コメント

無作為

2019年09月14日 | 随想
人間というものは我儘なものだ。夏の盛りには猛暑に辟易して1日も早く秋が訪れて欲しいと願っていたのに、いざ涼風が立って夜半に虫の音を聴くようになると、夏のほてりがほのかに残る海辺なんぞに、再び行きたくなる。旅は前々から周到に計画準備されたものより、思い立って俄かに実行する方が、未知や意外性との遭遇があって楽しい。そういう旅は真っ平御免と毛嫌いする人たちも居て、総じて律儀で几帳面な人に多い。偶然に賭け . . . 本文を読む
コメント

お月見スタンバイ

2019年09月13日 | 民俗・芸能
今日13日は中秋の名月。月初めから着々と準備を進めてきた。先行手配したのは、無くてはならないススキ。野生のススキは穂を切ると、数時間で穂先がチリチリになって風情を損なうので、今年は鑑賞用のタカノハススキの鉢植えを調えた。だがまだ穂が出ていない。買うとき園芸店の店主に穂が出るかどうか確かめたが、請け合わなかった。多分株の大きさが不十分なのだろう。 お月見は数千年に及ぶ、祖先の自然神信仰の時 . . . 本文を読む
コメント

宇佐神宮伝3

2019年09月13日 | 歴史探索
【宇佐神宮の成り立ち】その3 八幡大神の発展1. 八幡大神の上京・盛大な出迎えと大法要平安時代初期の791年に完成した勅撰史書続日本紀(697年〜791年)は、748年以降の記述の中で八幡神の呼称を八幡大神に改めているという。公に神格が高まったことを示すものと言えるだろう。749年、八幡大神は託宣を発して上京し、東大寺大仏を礼拝する。具体的には八幡大神の禰宜尼(ねぎに)大神杜女( . . . 本文を読む
コメント

宇佐神宮伝2

2019年09月12日 | 歴史探索
【宇佐神宮の成り立ち】その2 八幡神の成立1. 八幡神の顕現度重なる抗争の挙句、辛嶋氏は大神氏に屈服する。大神氏は御許山信仰の祭神に「応神天皇」の霊を付加して社殿を創建し、辛嶋氏と共同して宇佐神宮の祭祀をすることになった。この次第により、7世紀末の宇佐神宮に、応神霊と新羅神の習合した八幡神が成立する。宇佐神宮の三柱の祭神のうちの二柱、〈応神天皇〉と〈神功皇后〉の母子の奉斎には、大和 . . . 本文を読む
コメント