道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

青崩峠

2019年09月23日 | 人文考察
静岡県は長野県と県境を接している。長野県は古くは信濃の国。科(シナ)の木が多く自生していたからという説がある。信濃は大国で、山岳や河川などの自然境界よって、大雑把に北信・中信・東信・南信と、4つに分かれる。さらに峡谷・河岸段丘・扇状地・盆地などの多様な地勢によって細分化される。気候・風土・人情の共通する地域の数は10にものぼる。木曽谷・伊奈谷・佐久平・松本平など、地名は地勢を表している。遠州(大井 . . . 本文を読む
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栗の皮むき鋏

2019年09月21日 | 随想
秋は実りの季節、私は茹で栗が好きなのだが、これを刃物で上手に剥くのは昔から苦手だった。仕方なく、栗を半分に割ってスプーンで中身を穿り出して食べていた。子どもの頃から、茹で栗はそんな食べ方しかできなかった。画期が訪れたのは2年前、ネットでこの道具を知り、早速購入した。使ってみると、面白いように上手く皮が剥ける。口当たりの悪い渋皮も綺麗に取り除くことができた。この道具を手に入れたことで . . . 本文を読む
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健やか

2019年09月18日 | 健康管理
健やかということは、心身が健康な状態にあるということ、即ち精神と肉体とが健全な状態に保たれていることだ。その基準で世の中を見渡して見ると、高齢者が健やかであることは甚だ稀である。何らかの疾病を抱え投薬を受けている。加齢に抗することは難しい。生活習慣病という言葉は、長生きだった偉いお医者さんが造った語と聞いているが、この言葉は意味がよくわからない。生活習慣には良いものも悪いものもある。良い生活習慣は . . . 本文を読む
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了簡

2019年09月16日 | 人文考察
日本人は一般に、中国の儒教文化の影響に禍いされた教育によって、了簡が狭くなってしまった。ひと昔前は野球と政治の話は人の集まりで出さないことが不文律だった。議論の嫌いな国民性と言われる所以である。欧米人のように、議論・論争を好み、異なる意見を尊重する文化をもっていない。ディベートなどもっての外だ。プライドが強く恥に敏感で、論争を根に持ち時には刃傷沙汰に及ぶことも多い。あおり運転など、 . . . 本文を読む
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世相を懐かしむ

2019年09月16日 | 人文考察
昭和生まれには昭和の世相が懐かしい。現下の令和の世相もその前の平成の世相も、私には馴染めないものが増えている。歌の文句ではないが、時々昭和にワープしたくなる。昔を懐かしむのは老人の弊習であるとは知りながら、訳もなく懐かしい。昭和の景物をピンタレストで見られるようになったのは、平成になってからのことだが、老人のノスタルジーを慰めるにこれほど卓れたサービスはない。日本の古代では、土地や人民ばかりか時間 . . . 本文を読む
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