道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

残念なこと

2022年11月21日 | 歴史探索
この国は、明治の文明開化以来、西欧の近代文明をゼロから瞬く間に学び、産業を振興させ生活文化を向上を実現させ、欧米の先進社会に追いつこうとして来た。明治政府は、欧米人に、彼らと同等同格に認められることを一途に願い、それは悲願でもあった。それを目的に国家を運営したのである。欧化して、白人先進国グループに列することが、明治の功業を成した人々の願いであったとなると、何をしても願いが先立ち、滑稽になるのは致 . . . 本文を読む
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干し柿に空っ風

2022年11月21日 | 食物・料理
今月16日あたりから、当地の冬の常態「空っ風」が吹き始めた。毎年木枯らしが報じられる頃になると強い北西風が吹き始める。晴天日数が多く風が強いことは、天然乾燥にはもってこいである。先日投稿した柿干し架台の横木の下にもう一本横木を増設し、吊るす柿を増やした。吊るし柿の数を増やすと、それだけカラスやヒヨドリの目を惹くことになり、昼間は監視していなければならない。これは老人にしか向かない仕事である。最低で . . . 本文を読む
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述懐のとき

2022年11月19日 | 随想
人の弁舌のタイプは、大雑把に言って寡黙と多弁の2つに分かれる。生まれつき人と話すことが嫌いな人、人前で話すことが苦手な人が居る反面、話好きな人、饒舌な人は多い。中には、しょっちゅう喋っていないと落ち着けない、強迫観念的なお喋りも居る。好奇心が強い博覧強記の、話題に事欠かない話したがり屋も少なくない。世の中は人で出来上がっているから、意見を述べることと意見を聴くこと、つまり話し合うことが大切である。 . . . 本文を読む
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好奇心と人間性

2022年11月16日 | 随想
以前のエントリーで、好奇心が猿を進化させ、人間に導いたという論題に触れた。人類にとって、好奇心が動物から人間へのアクセレーターだったとすると、人間らしさとは、絶えざる好奇心に負うていると考えることができる。事実かどうか、現実に照らし考えてみたい。人間になった今日でも、私たちの脳には、人間に成る前の永い動物の時代に形成された脳、旧い大脳皮質がある。これを包みこむように覆っているのが、人間になって以降 . . . 本文を読む
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体熱の倹約

2022年11月14日 | 健康管理
列島各地から雪の便り、愈々厳しい寒期が始まる。防寒・保温に熱心な高齢者がついうっかりしていることに、皮膚から蒸散する水蒸気が凝結した水分の体熱冷却作用がある。これを軽視したり無頓着で居る人は多い。皮膚から出る水分には先ず汗がある。過剰な体熱が産生されると、それを冷却するために、私たちには発汗作用が備わっている。汗は体の積極的な冷却の働きである。気温が下がることは、体熱低下の主要因だから、誰もが着 . . . 本文を読む
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