道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

秋の先駆け

2024年08月15日 | 随想
毎月の定例飲み会の帰り途、駅始発のバスがお盆期間中は土日ダイヤで運行していると知らずに待っていた。最終バスの出発時刻にバスは来ないので、タクシーに乗った。

目的地を告げたが運転手のレスポンスがハッキリしない。最近はタクシーの運転手さんが地元の人でないこともよく体験するので、自宅から50mほど離れたバス通りの橋の名を告げた。それがいけなかった。

地理不案内の運転手には、郊外の住宅地の橋の識別は無理だったろう。降りた所に橋は在ったが、家より200mほど上流の別の橋だった。
夜風に熱気が感じられなかったので、車の往来の絶えた夜道を自宅まで歩いた。思いのほか虫の音が勢大だった。今年初めて聞く虫の鳴き声だった。

秋は夜を緒(いとぐち)に進展するものかもしれない。昼日中は酷暑でも、季節のステージは着実に回り始めている。毎年、佐鳴湖の花火を見ての帰り道に虫の音を聴くのが通例だった。今夏は夜でも火照りの衰えない熱暑におそれをなし、見物をパスしていた。

今日は天竜川の花火大の日、浜松駅周辺の街中には浴衣姿の若い男女が犇めいていた。花火会場の暗闇の中では、若いカップルたちがはぐれないよう手を繋いで歩くのがあたりまえ、ごく自然に親密感が深まることだろう。
老生は若い頃、異性と花火を観に行ったことがなかった。今の若い人たちが羨ましい。

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