如月から弥生の雨の中の花

　この地域では、2月中旬までは見事な晴れが続き、春はどこまで加速するのだろうかと思いました。しかし2月末から一転雨模様になり、ちょっと停滞気味です。
　今回は、そんな雨の中の花を特集します。


　最初は、私の家の庭の乙女椿、今年もきれいに咲き始めました。

＜暖め抱く　　（乙女椿）＞



乙女子が
冷たい雨から
春の芽を
ゆっくりゆっくりと
暖め抱く

　続いて近くの草むらのホトケノザ。

＜如月の雨　（ホトケノザ）＞



如月の
雨に舌打ち
聞こえるよ
同じ降るなら
雪眺めたい

せっかく暖かくなったのに、冷たい雨。 同じ冷たさに耐えるのなら雪だって見たい。


　玄関のプリムラ、雨の後に陽が射しましたが　一部にしか陽が当たりません。
　

＜薄日の花選び　（プリムラ）＞



雨過ぎて
薄日射したが
花選ぶ
可哀想にと
鉢を動かす

　チロリアンデージーは　雨の中でもとても元気です。

＜水浸し（チロリアンデージー）＞



水浸し
でも赤いビーム
まき散らし
緑の海に
波風起こす

私を真似ないでください　（クリスマスローズ）



雨が過ぎ
朝日射せども
気は晴れぬ
真似は嫌だよ
俯く姿

クリスマスローズが、通る人がマスクで俯き姿なのに心配しています。 私が美人だからといって、真似ないでください。

　
　マラコイデスは、晴れが似合う花。陽光を今か今かと待っています。

＜ハートの花びら（プリムラマラコイデス）＞



大地から
ハートをかざして
春を呼ぶ
陽光させば
ギラギラ光る

　

＜ピンクヒップフラワー　（チューリップ）＞



可愛いね
ピンクの肌が
春雨を
はじき飛ばして
若さ輝く

鉢植えのピンクのチューリップがもう咲きそうです。雨だからこそ現れる若さを振りまいています。

＜太陽への連発花火　（ギンヨウアカシア）＞



雨やめば
連発花火
打ち上げて
太陽の尻
ひっぱたきに行く

　雨の中ではちょっと情けないアカシアですが、やんだら黄色い花を太陽に打ち込んで、活性化させることでしょう。