先日、夏から秋への紫の花について書きましたが、今回はその続き。しっかり秋となり冬が忍び寄る状況での紫の花を特集します。
今年の秋は、雨が降るごとに急激に季節が動いていきました。
1.夏を感じる晴れ
(1)トレニア この花は春から咲いていますが、秋になると紫がぐっと冴える感じがします。
<明るい未来を願う>
罪のない
笑顔になぜか
気が抜ける
明るい未来って
うまく言いたい
罪のない
笑顔になぜか
気が抜ける
明るい未来って
うまく言いたい
With コロナの時代ってどんな未来?
(2)ツルボ
配偶者の墓参りの時 きれいに咲いていました。秋風に磨かれたのかすっきりしています。今年は面倒なことが多い。
<秋風に御願い>
秋風さん
面倒なこと
吹き飛ばして
いくら悩めど
答えないはず
秋風さん
面倒なこと
吹き飛ばして
いくら悩めど
答えないはず
2.台風が連れてきた長雨
今年の台風の雨は、名古屋はおとなしかった。でも大変な場所もありましたね。
(1)アメジストセージ
茎を長く伸ばして、秋風にしなって揺れますが、下記の花はまだ茎が伸びはじめ。花も赤子のよう。
<生まれたばかり>
ここはドコ?
私はダレ?
まず一歩を
雨粒載せて
歩み始める
ここはドコ?
私はダレ?
まず一歩を
雨粒載せて
歩み始める
(2)ムラサキゴテン
この花は、花も葉も紫。
<希うのは秋空>
しっとりした
雨が似合うと
言われても
希うのは
やはり秋空
しっとりした
雨が似合うと
言われても
希うのは
やはり秋空
ムラサキゴテン、蕊はハート型じゃなかったはずだけども重なってハート型に見えます。
3.晴れました。
(1)スプレーマム
スプレーマムが一斉に出回りました。きれいな紫の花があります。
<トリオで笑顔>
やっと晴れた
すっきり紫
秋空に
愁いも消えて
トリオで笑顔
やっと晴れた
すっきり紫
秋空に
愁いも消えて
トリオで笑顔
(2)ホシアサガオ 7月―10月 晴れ
小さいけれどもこの花は、夏のだらりと広がるアサガオとは違います。
<効率的>
秋の陽を
こぼれ落とさず
受け止める
夏と異なる
エネルギー確保
秋の陽を
こぼれ落とさず
受け止める
夏と異なる
エネルギー確保
4.また雨だ
今度はぐんと冷たい雨が降り出しました。
(1)コスモス
<コスモスの強がり>
雨好きだ
強がっていても
曇る顔
明日は晴れに
なりますように
雨好きだ
強がっていても
曇る顔
明日は晴れに
なりますように
コスモスは雨で俯いていても風情がありますが、やっぱり秋空に太陽を向いてダンスを秋風に促しているほうが好きです。
(2)ホトトギス
この花が咲きだしたら、冬はすぐ近くまで忍び寄っています。
<ホトトギスの愁い>
秋雨が
降れば降るほど
紫の
色滲みでて
愁い広がる
秋雨が
降れば降るほど
紫の
色滲みでて
愁い広がる
5.冴えわたる晴れ
ついに最高気温で20℃前後。40℃に達するかという日はほんのちょっと前だったのに。
今年はコロナ渦で、時間の進行感覚が狂いました。
(1)シュウメイギク
この花、秋風が吹くと雅楽の踊りのように舞います。確か中国から来たはずなのに、外国では日本を感じさせる花です。
<しめやかな舞>
ひんやりと
流れる風に
ゆうらりと
花も蕾も
しめやかに舞う
ひんやりと
流れる風に
ゆうらりと
花も蕾も
しめやかに舞う
(2)ナス
痛んだナスの花が咲いていました。ボロボロになった身を恥じて隠れようとしています。もう実がなることもないでしょう。虫もほとんどとんでいません。
<無念>
無念なり
堪え忍べども
時間切れ
実なした朋よ
想い伝えて
無念なり
堪え忍べども
時間切れ
実なした朋よ
想い伝えて