てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

白鳥庭園は 秋から初冬のまだら模様

2020-12-01 21:36:39 | 旅行
 白鳥庭園は10月30日に行き、11月1日にここで記事にしたばかりなのですが、11月21日から紅葉のライトアップが始まったと聞きました。 ライトアップそのものは、家事都合でいけませんが、紅葉そしてライトアップに合わせて大型の生け花展示もあると聞き、行ってみようかと思いました。
 SNSで探ってみるとまだ紅葉でないと不評で、それに対して園側の人が「樹々によって紅葉シーズンが異なり散ってしまったもの、現在盛りのもの、これからのものが混ざっています。」と回答していた。
 雪吊りも終わったということなので、11月26日に行ってきました。

1.庭園はまだら模様
 庭園北門を入った時の風景を以下に示す。以前来た時に比べて少し色づいたなっていう感じだった。



 そしてそこにあった楓も、朱が混ざりつつあった。



 ところが、えッと思ったのが次の写真。同じ種の樹なのに、全然色が違う。

<二色のダンス>



今だけの
二色のダンス
貴方追い
早く火照って
一緒に散りたい


 そして次の写真。片方は紅葉なのに、片方は葉が落ちている。



 もっと極端なのがこれ。右がまだ青いのに、左は落葉完了。



 ここは手前の枝を除いて、川に沿った樹はほぼ真っ青。



 この樹はあたかも冬が来たかのようだ。



 ざっと見た感じでは、完全落葉 3割、紅葉中(落葉中含めて) 4割、紅葉以前 3割という状況。園内でであったカメラマンは紅葉しているものの色にも不満を持っていた。こんなに紅葉の時期がばらついているのは、秋にいたる過程の天候不順によるものかもしれない。



2.秋の詰まった清羽亭付近
 一番美しい紅葉が集まっているのは清羽亭の庭。茶室への通路やそこから見晴らす所である。
 まず茶室への門。落葉が進んで晩秋の雰囲気。



 ボリュームのある色づいた低木が、気持ちを暖める。



 そして、部屋から眺める典型的な秋。でもその中を歩いて見なければ・・・

<一歩踏み出せば本当の秋>



額縁の
秋眺めても
つまらない
一歩踏み出して
風を 光を  



3.初冬の河口(池周り)
 雪吊りは、いかにも初冬を思わせる。でもあまり雪の降らない名古屋では、大げさすぎる。ライトアップすればかっこいいし、インスタ映えするとは思いますが・・・・

<名古屋の雪吊り>



秋の陽に
恥ずかしいなと
照れている
インスタ映えの
この重装備


 重装備でなんか照れていると思いませんか?
 他のものとの組み合わせによって、秋っぽくも冬っぽくもなります。





 そして いきなり変身したためか、池を縄張りとするカモメが雪吊りを攻撃しようとしています。

<突撃だ!>



突撃だ
我らの池を
守るため
様変わりした
樹々取り返す



4.生花等展示品
 生花作品をプロジェクト品も含めて5点見つけた。ライトアップを意識して作られているものもあるなと思ったが、それらについて以下に並べる。

(1)真生流 若杉彩華
 御嶽さんから流れ落ちる川を竹であらわしたそうだ。影が好きなのでこの位置から。



(2)草月流 中島弘華
 大きな情景にさりげなく収まっている感じが良かった。



(3)水明流 水野明水
 茶室の入口近くにあった。キリッとした白がいいが、ライトアップではどのように照らされるのか?



(4)佳紅流 綾小路聖山
 面白いけれども生け花としては奇をてらいすぎでは? やるならもうひとひねりして、花を組み込んだ美を創ればいいのでは?

<竹藪の怪>



竹藪に
光射しこみ
晒された
このクモの巣は
心の投影



(5)名古屋生花小売商業協同組合 家プロジェクト
 水鳥には一番人気があるようだった。この花の橋の中に入って、ひっかきまわしていた。




おわりに
 多くの場所で、楓の紅葉を全体の紅葉としているためか、紅葉のライトアップなのに紅葉がないという不満を述べている人がいた。でも落葉樹全体から見れば秋の紅葉は進行中。でも、紅葉の時期の差がこんなに大きかったのは珍しい。
 でもこの公園自体に見どころが多いので、楽しめた。特に雪吊り、名古屋ではそんなに雪が降らないから必然性は疑問だが、今回のようにカモメとの風景が見られるのだから楽しい。
コメント (2)
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