少し前に、紫の花の記事を書きました。本来ならば黄色の花が咲いてそれから紫の花という順序で書くつもりだったのですが、今年は紫の花があまりにも早くて、黄色を飛ばしてしまいました。
でも黄色の花を書くことはずっと考えていたので、ここで今年のこれまでに撮った黄色の花の目ぼしいものを書いておくことにしました。
1.1月の最初の頃
まだまだ寒風の時期です。
近くのお寺に行った時、鮮やかな黄色の花を遠目に見てびっくりしました。でも造花でした。
<黄色のフェイク - 造花>
お疲れ様
伊吹おろしに
耐え抜いて
冬の標の
役割果たせ
お疲れ様
伊吹おろしに
耐え抜いて
冬の標の
役割果たせ
後ろの観音様が冬の苦労をいたわっています。
そして控えめですが蝋梅が咲いていました。
<心の中の灯 ー ロウバイ>
じんわりと
心の中に
灯が
いつか大きく
燃える日を待つ
じんわりと
心の中に
灯が
いつか大きく
燃える日を待つ
そして、アカシアの可愛い蕾、また足元にはずっと頑張っているキバナカタバミ。
「アカシアの蕾」
「キバナカタバミ」
2.1月末から2月
今年の冬は、温度が高くおかしいよと思い出した頃です。
<進軍ラッパ - スイセン>
賑やかに
ラッパを響かせ
前進だ
日差しを呼んで
北風止めよ
賑やかに
ラッパを響かせ
前進だ
日差しを呼んで
北風止めよ
近くの公園の花壇にはゴージャスなラナンキュラス、そしてキラキラとナツボウズ。
「ラナンキュラス」
「ナツボウズ」
そして、明るい陽射しにマンサクの花が漂っていました。
「ナツボウズ」
そして、明るい陽射しにマンサクの花が漂っていました。
<黄色のクラゲ マンサク>
冬晴れに
黄色のクラゲ
ふわふわと
漂いたくて
南風を呼ぶ
冬晴れに
黄色のクラゲ
ふわふわと
漂いたくて
南風を呼ぶ
3.3月上旬および中旬
いろいろな花が どんどん咲きだしました。
ちょっと変わった花を紹介します。
<宇宙人の襲来 ― ユーフォルビア>
UFOから
眼を見開いて
地球見る
私の色の
春はどこかな
UFOから
眼を見開いて
地球見る
私の色の
春はどこかな
ユーフォルビアの花が眼を見開いて、春を 仲間を探しています。
<冬のぶり返しへの備え ― オステオスペルマム>
もし冬が
ぶり返したら
埋め込んだ
マッチに火を付け
つづれ打ちする
もし冬が
ぶり返したら
埋め込んだ
マッチに火を付け
つづれ打ちする
だいぶ前 名古屋でも3月に雪が降って交通が大混乱したことがありました。 小さな花がそれに備えてくれています。 マッチ棒のような蕊が、ハリネズミのように装填されています。
そしてよくあるキンギョソウにオウバイ。
「キンギョソウ」
「オウバイ」
「オウバイ」
4.3月末から4月
地には菜の花、チューリップ、そしてタンポポと黄色の津波が押し寄せました。
「菜の花」
<もういいかい - タンポポ>
ハナアブが
待ちくたびれて
ドア叩く
でもオアシスは
まだ仕込み中
ハナアブが
待ちくたびれて
ドア叩く
でもオアシスは
まだ仕込み中
この花はタンポポかその類。 まだ中央部が開ききっていません。 ハナアブがやってきましたが。外側をつんつんしても、開いてはくれません。 もう少し待ちましょう。
そして、横からカロライナジャスミン、モッコウバラ、トサミズキが流れ落ちてきました。
「カロライナジャスミン」
<手招き ― モッコウバラ>
清らかな
黄色の瀧で
安らぎを
もっと近くへと
手招きされる
清らかな
黄色の瀧で
安らぎを
もっと近くへと
手招きされる
モッコウバラが滝のように咲いていました。 そこから、もっとお寄りというように、花の塊が飛び出して揺れています。
「トサミズキ」
そして今は緑の海ができつつあり、これまで派手だった黄色の花も、やっとその中で他の花とともに調和する存在となりました。